大人気ベース音源 MODO BASS 2 新機能まとめ
期待度MAXのMODO BASSメジャーアップデートを検証
ベース音源として抜群の人気を誇るMODO BASSがついにアップデートされ、Ver.2がリリースされました。
フィジカルモデリングによるリアルな演奏表現や、緻密なカスタマイ機能は引き継がれつつ、新たなベースモデル追加、パターン演奏機能など魅力的なブラッシュアップが図られています。
今回は、その新機能の全貌に迫ってみたいと思いますので、動画も併せてぜひチェックしてください!
MODO BASS 新機能のまとめ 動画
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MODO BASSの基本情報
まず最初に、MODO BASSがどんなベース音源なのかについて基本的な情報をおさらいしておきましょう。
詳細は、1の発売時に記事・動画を公開していますので、そちらをご覧ください。
操作方法はかなりの部分で同じなので、MODO BASS 2から入るという方にも役立つと思います。
MODO BASSのざっくりとした特徴はこちらです。
- 世界初のフィジカルモデリングベース
- サウンドは十分にリアルで実用的
- キースイッチによる多彩な演奏表現ができる
- 非常に柔軟な音作りが可能
- ディスクやメモリを圧迫せず、読み込みも早い
フレットレスベースの追加
MODO BASSといえば、圧倒的にベースモデルのバリエーションが多いというのも大きな特徴ですね。
1の時点で14種類ありましたが、2となって新たに8種類が追加され、合計22種類となりました。
その中でも目玉となるのが、フレットレス・ベースとアップライト・ベースです。
フレットレス・ベースは、その名の通りフィンガーボードにフレットが打たれていないため、自由度の高い演奏性と、独特の柔らかいサウンドが持ち味です。ただし演奏の難易度が高いため、ベーシストの憧れという側面もあります。
上の画像のFretless Jazzというモデルは、伝説的ベーシスト ジャコ・パストリアスが使用していたフレットレス仕様のFender Jazz Bassをリファレンスとしたもので、フィジカルモデリング技術を最大限に活かしてシミュレートされています。
▶︎Fretlessベースのデモ
まずフレットがないので、スライドがめちゃくちゃ滑らかですね。
MIDIを見ると、レガートスライドを入れっぱなしとて、重ねることで自在にスライドを表現しています。
そのほかMusicmanのフレットレスなど、いくつかのモデルが収録されています。
また、Stringの項目でFretlessとFrettedに切り替えることができるので、もともとフレットレスでないものをフレットレスに改造しても面白そうですね。
この辺りが、フィジカルモデリングならではかと思います。
アップライトベースの追加
続いての追加モデルは、こちらも待望されていたアップライト・ベースです。
2つのモデルがありますので、それぞれサウンドを確認してみましょう。
▶︎Studio Uprightベースのデモ
▶︎Rockabillyベースのデモ
これらも恐らくフィジカルモデリングとしては初と思われますが、かなり良くできたサウンドですね。
弦の振動やボディの共鳴感はややサンプルに及ばないかなという印象ですが、それを補ってあまりある柔軟性がありますので、これまで難しかった表現も可能となるはずです。
また、アップライトベースを使用すると、MICSというセッティングタブが追加表示されます。
ここでは、マイクの種類や、マイクの位置、距離、ピエゾマイクのミックス、ルームマイクの設定などが可能です。
また、Studioでエフェクターやアンプサウンドを足すこともできます。
Play Styleを見てみると、pizzicatoとSlapが用意されています。
アップライトベースのSlapは、主にロカビリー等で使用されます。弦が指板にヒットするためパーカッシブなサウンドが特徴です。
弦はSteelとNylonから選択可能で、Nylonの方が倍音少なめの柔らかな音色です。
スラップとピック奏法のリアリティ向上
その他のベース全般の表現についても、スラップとピック奏法のアルゴリズムの強化が図られ、よりリアルな演奏フィールが得られるようになりました。
まずはスラップフレーズを聴いてみましょう。
かなり良くなりましたね。正直1の時は若干スラップが苦手な印象がありましたので、2でしっかり払拭された感があります。
続いてピック奏法です。
ピック奏法に相性の良いLET RINGを使用してみましたが、1の時よりも弦の鳴り方が自然になったように思います。
パターン機能の追加
最後にパターン機能についてです。
MODO BASS 2ではPATTERNSタブが追加され、様々な演奏パターンを検索、使用することができるようになりました。
各種カテゴリーが表示され、ジャンル、曲のセクション、プレイスタイル、長さ、キー、拍子で絞り込むことができます。
視覚的にもフレーズを確認できるのは便利ですね。
ベーシストが演奏しているようなこなれたフレーズが多いため、ベースライン作りが苦手な方や、馴染みのないジャンルの要素を取り入れたい時に非常に重宝すると思います。
テンポについては、DAWテンポの取り込みもしくは固定テンポの指定が選択でき、倍テンポやハーフも設定可能です。
気に入ったパターンはもちろんMIDIとしてトラックにドラッグ&ドロップすることができます。
以上、MODO BASS 2のアップデートされたポイントについてお届けしました。
非常に期待度の高い製品でしたが、フレットレスとアップライトの追加、パターン機能の追加の他は、着実にこれまでの機能を洗練させてきたという印象です。使い込んでいくと、細かいところで改良されているのに気づくと思います。
ラインナップとしては、これまで通り、全ベースモデルが使用可能なフルバージョン、4モデルに限定し価格を落としたSEの選択が可能です。
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公式サイトでは、1モデルのみ収録し機能も若干制限された無料バージョンをダウンロードすることもできます。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください!
大人気ベース音源「MODO BASS 2」新機能解説
新たなベースモデル追加、パターン演奏機能など魅力的なブラッシュアップが図られています。
今回は、その新機能の全貌に迫ってみたいと思いますので、動画も併せてぜひチェックしてください!詳細:https://t.co/uXEfRTHrjj#DTM #DAW #Bass pic.twitter.com/RhiKKssMFc
— SLEEP FREAKS (@SLEEPFREAKS_DTM) June 6, 2022