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Logic Pro 11.1リリース|音楽制作がもっと快適に!新機能まとめ

新機能でサウンドデザインと作業効率がさらに向上

Logic Proの最新バージョン、11.1がリリースされました。
新機能のなかで特に注目すべきは、新たに追加されたリバーブプラグイン「Quantec Room Simulator」。
長年愛されてきた伝説的なリバーブサウンドが、現代のテクノロジーと融合して蘇ります。
また、チャンネルストリップの並べ替えやプラグイン検索など、作業効率を飛躍的に高める便利な機能も追加されています。
この記事では、主要な新機能について解説します。

Logic Pro 11.1 新機能解説 動画



多彩な音響環境の響きを再現する「Quantec Room Simulator」

「Quantec Room Simulator」は、1980年代から音楽業界で高い評価を受けているQRS(Quantec Room Simulator)と、進化したYardStickモデルの両方を搭載したリバーブプラグインです。
それぞれのモデルは独自の特性を持ち、用途に応じて選べる柔軟性を備えています。
Quantec Room Simulatorの透明なサウンドは、楽曲に深みと広がりを加え、トラック全体を魅力的に仕上げることができます。

Quantec Room Simulatorは、トラックの「Audio FX」をクリックし、「Reverb」カテゴリから選択します。

プラグインウィンドウ内で、QRSモデルまたはYardStickモデルの切り替えが可能です。

  • QRSモデル: 自然で透明感のあるリバーブ。耳障りな金属音を抑えたアルゴリズムを採用。「フリーズ機能」が特徴。
  • YardStickモデル: QRSを基に進化した現代的リバーブ。よりクリアで正確なサウンドを実現。

Quantecの技術は、ポップミュージックの録音や映画のサウンドトラックなど、世界中のスタジオで使用され、信頼性の高い音響技術として知られています。
プロ仕様の音響を手軽に体験できるのは魅力的ですね!

ミキサーでチャンネルストリップを自由に整理

ミキサー内のチャンネルストリップをドラッグ&ドロップで、簡単に並べ替えられるようになりました。

移動したいチャンネルストリップをクリックして長押しすると、チャンネルストリップが浮き出ます。
そのまま左右にドラッグすることで、新しい位置に移動できます。
トラックに割り当てられているチャンネルストリップを移動すると、トラック領域の対応するトラックも同時に並べ替えられます。

また、ドラッグするかShiftキーで複数選択し、全ての選択したチャンネルストリップを一緒に移動できます。
commndキーを押しながら選択すれば、隣接していないチャンネルストリップも同時に移動可能です。

なお、Track Stackに含まれるチャンネルストリップと含まれないチャンネルストリップは、同時に並べ替えることはできません。
一方を選択すると、もう一方の選択が解除されます。

プラグインの検索がよりスムーズに

ミキサー内で、プラグインを名前で検索し、簡単に適用または置き換えができるようになりました。

空のプラグインスロットをクリックするか、既存のプラグインスロットの上下矢印をクリックしてプラグインメニューを開きます。
メニュー上部の検索フィールドにプラグイン名を入力します。
入力に応じて表示される結果リストから、対応するタイプ(オーディオ、音源、MIDI)のプラグインを選択し、追加または置き換えが可能です。

また、「ミックス」メニューの「プラグインの検索と追加」コマンドを使用して、ミキサー内の選択しているトラックにプラグインを追加することもできます。
「プラグインの検索と追加」コマンドは、Control+Command+Pキーでも開きます。

その他の機能

  • 所定の場所にバウンス: 1ファイル、トラックごと、リージョンごとにバウンス可能。
  • 低周波数バイパス: Beat Breakerで低周波をバイパスしつつ調整可能。
  • プラグインやセンドの削除: Command+クリックで簡単に削除。
  • サンプラー音源の統合保存: サンプルをCAF形式に最適化して保存可能。
  • 自動録音設定: ソフト音源トラックの録音設定を一括変更。
  • Flexリージョン結合: 結合ツールでFlexリージョンを結合可能。
  • ステップレート表: Step Sequencerに長さを示す表を追加。
  • ボイスメモ送信: ソングをAppleデバイスのボイスメモに共有可能。
  • 新しいサウンドパック: 「Modular Melodies」と「PomPom」を追加。


今回のアップデートでは、「Quantec Room Simulator」の追加が注目されるだけでなく、チャンネルストリップの並べ替えやプラグイン検索機能など、実用的な改良が多数加わりました。
作業効率を大幅に向上させるこれらの機能を、待ち望んでいたユーザーも多いのではないでしょうか。
Logic Proを使った音楽制作が、さらに快適に進みそうですね!