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トップページ > 音楽理論 初級編 > 57. ノンダイアトニックコードに備えての知識
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ノンダイアトニックコードに備えての知識/音楽理論講座

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ダイアトニック以外のコードを把握するための準備

ここからは、これまで学習してきたメジャーと3種類のマイナーを応用したノンダイアトニックコードについて、使用法の1つを確認していきましょう。

まずは下記をご確認ください。

実際に分析してみましょう。

このように、ダイアトニックコードに存在しなかったコードが出てきました。

Major_Diatonic_Triad-1-e1477647153571_jpg__1472×540_

Major_Diatonic_Tetrad-1-e1477647954304_jpg__1480×551__と_伊藤講師による音楽理論のための音楽_—_Evernote

ですが、IIIの箇所は、3種類のマイナーを学んだことで理解できますね。
これに下記のメロディーをつけてみました。

スクリーンショット_2017_05_01_12_34

この場合はメロディーがアボイドノートとして濁った響きにはならないので、ダイアトニックコードのみでも成り立ちますね。

下記が同じメロディーでダイアトニックコードのみを使用したものです。

同じメロディーでも、受ける印象は大きく違いますね。
Em→Amも悪くはないのですが、E→Amでは切ない雰囲気、D→Gでも違った印象を受けます。
このように、メロディーにコードを付ける場合は、沢山のコード選択肢があります。
実際に、意識して二曲を聴き比べてみてください。

  • 以前の解説で使用した「Fly Me to the Moon (In Other Words)」「Les Feuilles Mortes」

スクリーンショット_2016_05_11_3_31_jpg

マイナーのII-V-Iを学んだ今、メジャーキーで見た際の、III,III7は、どのような流れで組み込まれていたか分かりますね。

ですが、他の箇所はどうでしょうか。

img_jpg

黒丸で囲った箇所を意識してダイアトニックコードの表を見てみましょう。

この表にはそのコードがなく、レラティブキー(平行調)のマイナーキーのVやII-V-I(ツー・ファイブ・ワン)の流れにも存在しません。
ここで、最初に出てきたコード進行も含め、前後の関係に注目してみましょう。

謎のコードの隣を「I」と見立てると、すべて他のキーの「V→I」の関係になっていますね。

  • Key=F
    C7→Fmaj7
    V7→Imaj7

  • Key=G
    D→G
    V→I

このように、黒丸で囲った箇所はすべてそのキーのリーディングトーンを含んだ「V→I」の関係になっていることに気がつきます。
この考え方で、ダイアトニックコードの知識だけでは理解できなかったコード進行をあらためて見返してみてください。
きっと新しい発見があるはずです。
もちろん、この関係ではないものも出てくると思います。

次回は、このノンダイアトニックをより深く掘り下げてみましょう。