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楽器店員がオススメする DTMのためのMIDIキーボード 5選

なぜMIDIキーボードが必要なのか?

MIDI  Key

打ち込みを行う際は、マウスでノートを追加したり、DAWに備わっている「バーチャルキーボード」機能を使用するなどの方法があります。

フレーズを作成したり、コードを押さえながらメロディーを弾くという場合はこれが難しくなってします。
ノートを素早く入力にする、音色やコードの響きを素早く確かめる、ベロシティやノートの長さでノリを出すなどの作業効率を考えると、MIDIキーボードを導入しておくことをオススメいたします。

MIDIコントローラーを備えた製品のメリット

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まず、鍵盤以外にフィジカルコントローラーが付いている場合なのですが、ドラムの打ち込みの際に使用することが出来るパッドや、シンセサイザーを使用しているのと同じようにソフト音源の音色をいじることが出来るなどのメリットがあります。
より直感的な音作りや、フレーズ作成が行えるという形です。

また、このタイプの鍵盤はパラメーター割り当てなどの初期設定が簡単なモデルも多く、カスタマイズの手間が省けるといったメリットもあります。

特にDTM初心者の方には、これら設定のハードルが高いため、この点を予めクリアできるというのは大変ありがたいです。

次に、鍵盤だけのタイプのメリットです。

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ピアノの演奏に慣れている場合、このタイプの方が機能に囚われずに制作や演奏に集中できるということが挙げられます。

また、本体のサイズもコンパクトなモデルが多い為、置き場所の選択肢が増えるというメリットもあります。

筆者としては、のちにパッドやツマミが気になる時が来るので、出費はかさみますが全て搭載しているタイプをオススメします。

では、実際にMIDIキーボードをご紹介していきます。

M-Audio Keystation mini 32

まずご紹介していくのはM-Audioの「Keystation mini32」です。

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この鍵盤はミニ鍵盤の中でも鍵盤数が32鍵盤と多いにもかかわらず、本体は非常に薄いため持ち運びがしやすいことが特徴です。

さらにピッチベンドボタンや、モジュレーションボタンも搭載しているため、フレーズを考える場合にも様々な手法を実現できます。
こちらの機種はLightning-USBアダプタを使用することによってios機器とも接続する事が出来ます。

DAWは「Ableton Live Lite」が付属しますので、このキーボードを導入後にすぐに作曲を始めることが可能となっています。
持ち運びも考えている、ミニ鍵盤が欲しいけど鍵盤数が多いタイプが欲しいという方にオススメの製品です。

Arturia MINILAB MK2

フランスのメーカー、Arturiaが手がけている「MINILAB MK2」です。

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この製品の特徴は何と言ってもとてもお洒落で優れたデザインです。
白を基調としながら木目のデザインがおしゃれ感を演出しています。

もちろん機能面も充実しており、ノブを16、パッドを8個搭載しています。

ソフト音源は「Analog Lab3」、さらに「Ableton live lite」や「UVI Grand」まで付属する為、購入後はすぐに豊富な音源を使用して音楽制作を始めることが出来ます。

ここで嬉しいのが、このサイズでサスティンペダル端子も搭載しているため、ピアノ音源も気持ちよく演奏することが可能です。

最初から豊富な鍵盤音源が欲しい方、お洒落な鍵盤が欲しい方、小型でバランスの良いキーボードをお探しの方にオススメの製品です。

NEKTAR IMPACT LX49+

次にご紹介するのがNEKTARの「IMPACT LX49+」です。

製品の特徴は、ピアノと同じフルサイズの鍵盤、オートマッピング機能を搭載している事です。

オートマッピング機能とは何か?というと、通常は鍵盤に搭載されているボタン等は設定をしないと動いてくれません。
しかし、このNEKTARのキーボードはDAW毎に適切な設定を簡単に行うことができます。
そのため、パソコンの中に初めから入っている音源をハードのシンセサイザーを使用する感覚で直感的にエディットすることができます。

音源のプリセットもボタン1つで切り替えていけるため、効率良く目的のサウンドを探すことができます。
本当にシンセサイザーを演奏しているような操作感です!

この機能だけでNEKTARのIMPACT LX49+を選ぶ理由に十分になり得ます。

この機種の他に、下位機種や上位機種もあったりするのですが、今回は全体的にバランスがよかったこの機種をご紹介させていただきました。

IK MULTIMEDIA iRig KEYS I/O 49

次はIK MULTIMEDIAからリリースされて間もない「iRig KEYS I/O 49」です。

この機種の特徴は、なんとオーディオインターフェイスを本体背面に搭載している点です。

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製品を購入するだけでオーディオインターフェイスの導入を考える必要がなくなります。
しかもファンタム電源まで搭載し、ios機器でも使用出来てしまうという仕様です。

さらに、49鍵盤には同社のソフト音源であるSampleTank3、Miroslav philharmonic 2 CE、さらにSyntronik Pro-V,そしてT-Racks Deluxeまで付属しています。

正直、このソフト達の為だけに、この製品を買うと言われても納得してしまう豪華な内容です。
ただ惜しいのがDAWソフトは付属しないので、これはご自身で用意いただく必要があります。

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もちろん、キーボード単体として考えた場合もバランスがよく、ツマミは5つ搭載し、さらにタッチ・センシティヴ式のピッチベンドやモジュレーションなども搭載しています。

サイズもコンパクトなため置き場所にも困りません。

最初から様々な音源が欲しい方や、iosやパソコンで使用出来るキーボードを探している方、オーディオインターフェイスの購入を検討している方にオススメの製品です。

Native Instruments KOMPLETE KONTROL S49 MK2

最後にご紹介するのは、Native Instrumentsの「KOMPLETE KONTROL S49 MK2」です。

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本体にカラー液晶を搭載し、Fatar社製の高品質な鍵盤を搭載しています。

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さらに同社のソフト音源集でもある、KOMPLETE 11 SELECTが付属します。

そして、このキーボードの最大の特徴と言えるのがNKSという規格に対応している点です。

このNKSという規格は、他社のソフトシンセをこのKOMPLETE KONTROLで使いやすい様にあらかじめ自動でパラメーターを本体のツマミに設定してくれ、さらにプリセットを簡単に選べる様になるという便利な規格なのです。

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最近はソフトシンセだけではなく、オーディオエフェクトもキーボードから選べるようになりました。
音色の選択を、実際にサウンドを試聴しながら行うことができます。

そして、Logic Pro XやAbleton Live、さらにCubaseなどDAWを直感的に操作することができるようになっているため、マウスに触ることなくキーボード上のボタンだけで操作することが出来ます。

最後にスケールを設定したり、一つの鍵盤を押しただけでコード演奏が出来るという様な便利機能も備わっているため、音楽理論が分からない方や鍵盤の演奏が苦手な方でも快適に使用可能です。

ソフトシンセサイザーを実際のシンセサイザーの様に使用したい方や、高品質な鍵盤を搭載したMIDIキーボードが欲しいといった方にオススメです。

製品の機能解説としてSleepfreaksの動画・記事もご用意しています。
下記にリンクを貼っておきますので、是非ご活用ください。

  1. 1製品概要
  2. 2ブラウズ機能
  3. 3ライトガイドとクリアビューディスプレイ
  4. 4スケール機能
  5. 5コード機能
  6. 6アルペジオ機能
  7. 7オートメーションとMIDIモード
  8. 8KompleteKontrol 1.1 新機能
  9. 9KOMPLETE KONTROL Ver1.5 新機能の解説
  10. 10KOMPLETE KONTROL Ver1.6.2 新機能の解説
  11. 11KOMPLETE KONTROL Ver.1.9.3 「DAWのコントロール」で快適な制作環境を構築する
  12. 12Komplete Kontrol Ver.1.9.3「ホストインテグレーション機能」CUBASE編
  13. 13KOMPLETE KONTROL Ver 2.0 の新機能 NKS FX
  14. 14Maschine / KompleteKontrol お気に入り機能

自分にあった鍵盤数の選び方

各社から様々な鍵盤数のMIDIキーボードがリリースされているため、何鍵にしようか?と迷ってしまうのではないでしょうか?
簡単な指標ではあるのですが、下記の様に分けることが出来ます。

microkey 2 25

microkey 2 37

25~37鍵盤・・・フレーズからの制作や、片方だけで演奏する方はこのぐらいの鍵盤数で事足りるかと思います。

microkey 2 49

microkey 2 61

49~61鍵盤・・・片方でコードを弾きながらもう片方でフレーズを演奏する場合はこのぐらいの鍵盤数があると安心です。
あくまでピアノはスタジオで演奏するけれど、ご自宅でも演奏感覚を鈍らせたくない方にもオススメなのがこの鍵盤数になります。

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88鍵盤・・・ご自宅でも本格的に演奏しつつ、制作も行いたいという方向けです。
この鍵盤数になるとメーカーもグランドピアノを意識し、鍵盤が重いタイプを採用する傾向にあります。
ご自宅でも本格的なピアノタッチを楽しむことが出来ます。

普段から鍵盤を弾き、さらに置くスペースも確保できるといった場合にオススメの鍵盤数です。


いかがでしたでしょうか?

今回はMIDIキーボードを5つ紹介させていただきました。
どのキーボードも良い面を持っていますので、皆さんの判断材料にしていただければ幸いです。

次回もお楽しみに〜!

記事の担当

be-bee(伊藤瞬/Ito Shun)

1987年生まれ。Logic Pro x・Ableton liveユーザー。
アメリカ留学から帰国後、音楽学校を卒業。作曲家デビューをする。

EDMやPOPSを中心に作編曲しながら、エンジニア業もこなす。

Twitter ID : @bebee330
Instagram ID : https://www.instagram.com/bu_e_bu/
YouTubeチャンネル : https://www.youtube.com/user/murmur330