Progressive House / Trance の音色とMIDI入力の基本_1 ベース
Progressive HouseやTranceで使用されるテクニック
Progressive HouseやTranceを制作してみたい。
そのような方へ、よく使用される音色やMIDI入力のポイントをご紹介します。
まずは、低音パートのBassについて解説致します。
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音色の選択
「Sub Bass」と「Synth Bass」の2種類の音ををレイヤーします。
*好みにより3種類以上のレイヤーもOKです(その場合、帯域をしっかり分けます)
レイヤーしたサウンドを1つのバストラックに送って、コンプレッサーやEQで音を纏める手法も定番です。
各音色の役割
- Sub Bass:低域で楽曲の底を支える。
- Synth Bass:Subに比べて拡がりがあり、ベースラインを強調(参考曲では低域を抑えています)
MIDI入力のポイント
ジャンル問わずよく使われるのがキック(バスドラム)の位置に合わせてのベース入力ですが、
この手の音楽ではサイドチェインコンプをかけて、8分の裏拍が強調されたような、
「ゥワゥワ」とうねるようなベースを聞く事が多いと思います。
この手法はとても有用なのですが、近年のダンスミュージックのキックの音にはSub成分をレイヤーし、
余韻が長いものが多く、キックとベースの位置がぶつかってしまうなど、
ミックスの段階で低域処理が煩雑になります。
そのため、初めて制作される方、ミックスが不得手な方には、
この処理が難しいと思います。
そこでオススメしたいのが、
最初からキックの位置と被らないように入力してしまう手法です。
まず、強調したい8分の裏拍に16分音符で入力します。
その前後を16分音符で1オクターブ下の音を入力。
*1オクターブ上で前後を補強するのもOKです。
前後の音はプレビューしながら音量調整する。
これを基本フレーズとし、コードに合わせて様々な音程・タイミングのアレンジを試してみてください。
コードチェンジ時の入力ポイント
参考楽曲にプレビューでAm→Dmにかわるポイントが有ります。
ベースもルートを辿りシンプルにA(ラ)→D(レ)と動いています。
この場合の切り替わるポイントで、C(ド)の音を挟み、階段上にすることでスムースに繋がります。
*Cを選択した理由:Amの構成音、Dmの7th
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