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目次

WaveLab講座① 製品の特徴と基本概要

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Author: sleepfreaks

オーディオ編集とマスタリングに特化したソフトウェア

package

今回からいよいよWaveLab講座がスタートとなります。
初回ということで、今回はこのWaveLabという製品の概要をお伝えしたいと思います。

WaveLabは、CubaseでおなじみのSteinberg社が開発した、オーディオ編集/マスタリングに特化したソフトです。その歴史は実に20年以上で、世界中のプロフェッショナルに支持されてきました。
こちらをご覧になっている皆様の多くは、Cubase等のDAWで制作を完結されているという方が多いと思います。
そのような方々にとって、WaveLabがどういった位置付けのソフトとなるのか、特にマスタリングのプロセスにフォーカスしながら、お伝えしていきたいと思います。

Wavelabの基本概要 動画

Steinberg製品 販売代理店
株式会社ヤマハミュージックジャパンコンテンツへのアクセス


製品ページ : https://www.steinberg.net/ja/wavelab/

マスタリングの意義

まずは、大前提となる、マスタリングの意義について改めて確認しておきましょう。
マスタリングは時代によって色々な定義がされていますが、ここでは、現代において、特にDTM環境で個人で制作されている方にとっての定義という前提で挙げています。

mastering

マスタリングというと「音圧を上げること」と思いがちですが、それに伴うEQ調整や、アナログの風合いを足す、情報の付加/書き出しなど様々なプロセスが含まれます。

WaveLabの特徴

WaveLabは、前掲のマスタリング時に要求される項目について、効率的かつ正確に作業できるよう最適化されています。

リボン&タブレイアウトによる優れた操作性、視認性

これまでお伝えした通り、WaveLabはオーディオ編集とマスタリングに特化したソフトです。
波形表示なども大きく見やすくなっており、機能的に配置された各セクションはタブで切り替えたり、単独セクションにしたり、あるいは浮動ウインドウにする/戻すなどが簡単に行えます。

layout

豊富な種類のメーターやアナライザーを搭載

WaveLabはマスタリング時に便利なスペクトロメーター、ラウドネスメーター、位相スコープなど豊富な種類のメーターやアナライザーを搭載しています。
ダブルクリックにより全画面化することも可能です。

spectrum

loudness

phase

様々なオーディオ表示・編集機能

オーディオ編集では、不要部分のトリミングやフェードの挿入、ペンシルツールによるノイズ除去などを行うことができます。

fade

edit

また、リアルタイムなメーター表示だけでなく時間軸に沿った様々な表示を行うことができます。基本の波形表示から、スペクトログラム、ウェーブレット、ラウドネスへの切り替えが可能で、それぞれの状態で編集を行うことができます。

sepctrogram

loudness

加えて、MSへの表示切り替え・編集も可能です。

ms

VSTプラグインが使用可(専用マスタリングツールも装備)

クリップやマスターなどに対するエフェクトとして、CubaseでおなじみのVSTプラグインを使用することができます。そして、WaveLab専用の統合マスタリングプラグイン「Master Rig」を標準搭載しており、リミッターやコンプ・EQだけでなく、ダイナミックEQやサチュレーター、MS処理等マスタリングに必要な処理を迅速かつ網羅的に行うことができます。
また、オーディオモンタージュでは複数のクリップに別のエフェクト処理を行うこともでき、アルバムとしてのマスタリングも可能です。

master_rig

Cubaseとのスムーズな連携

Cubaseとの連携も非常にスムーズに設計されており、Wavelabから簡単にプロジェクトを呼び出したり、Cubaseの書き出し結果をすぐにWaveLabに反映することができます。

edit_cubase

Cubaseとの役割分担

このように非常に多機能なWaveLabですが、オーディオ編集・マスタリングに特化したソフトウェアということで、以下のように出来ないこともあります。

  • マルチトラックは可能だがCubaseのようなミキシングは想定されていない
  • MIDIは扱えない

with_cubase

そういった意味では、Cubaseと明確な役割分担が図られているため、両者を組み合わせることで隙のない制作環境を構築できると考えてよいでしょう。

以上、今回はWaveLabの基本概要についてざっくりとお伝えしました。
次回以降、各機能の詳細に入っていきます。

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製品ページ : https://www.steinberg.net/ja/wavelab/



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記事の担当 大鶴 暢彦/Nobuhiko Otsuru

Sleepfreaks DTM講師 大鶴 暢彦
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