Skrillexのようなワブルベースを作る SE編
Skrillexのようなワブルベースを制作する際に欠かせない爆発音SEの作り方を、Native InstrumentsのMassiveを使って解説した記事です。ENV設定によるアタック感の表現、複数オシレーターの組み合わせ、フィルターやノイズの活用、そしてエフェクト処理まで、プロレベルのSE音作りの全工程を学べます。この知識を習得することで、ワブルベースとの絡みで使用する効果音やキック音を自由に設計でき、EDM制作における表現力が格段に向上します。
ワブルベースと相性の良いSE音の作り方

お悩み相談室へのAnswer動画「Skrillexのようなワブルベースを作る」第四弾です。
前回の続編となりますので、ぜひ続けてお読みいただければと思います。
今回は番外編で、ベースではなく爆発音のようなSEを取り上げます。
この手のジャンルではリズムやベースとの絡みで使用され、キックや効果音作りにも応用できるので、ぜひこの機会に学んでみてください。
サウンド作成方法
Massiveの設定
ENV4の設定
今回は爆発音のようなSEということで、アタック感がありすぐに減衰する設定とします。
- Attackは最速。
- Levelは0、Decayも早めで減衰感を調整します。
- Releaseは10時〜9時半くらいの位置
OSCの設定
今回はOSCを3つ使い、音を重ねていきます。
OSC1の設定と同時にENV1をピッチにアサインしましょう。

- 波形はSquareに振り、Intensityを最大としておきます。
- 基本ピッチは-12とし、ENV1によるピッチ変化を36とします。

それぞれの数値の意味は、-12は1オクターブ下、36はそこから3オクターブ上を表しています。
つまり、打ち込んだピッチの2オクターブ上から1オクターブ下まで、Decayタイムをかけてすぐに落ちていくイメージです。
Decayタイムの設定で雰囲気が変わるので、色々と試してみてください。
OSC2と3も、ENV1をアサインしながら、以下のような設定とします。

- OSC2はVA-Syncとし、Sawに振りながらSyncを少し上げておきます。
- OSC3は1と同じSquareですが、IntensityをFormantとし、少し上げておきます。
- 基本のピッチや、ENV1の動く幅をそれぞれ変えながら混ぜ合わせます。
VOICINGとOSCタブの設定
こちらも前回まででお馴染みの設定ですね。
Unisonoを5とし、音に厚みを出します。

また、アタックを揃えるため、「Restart via Gate」をオンにします。

MODULATION OSCの設定
よりSEらしい雰囲気を出すため、MODULATION OSCでPhaseをかけていきましょう。
少し音が派手になり、ギザギザした雰囲気が出てきます。

- Phaseを選択し、ターゲットをOSC1とします。
- Phaseつまみは半分より少し手前くらいで調整します。
FILTERの設定
今回はパラレルとし、FILTER2は空にして混ぜるのがポイントです。

- FILTER1はSCREAMとし、Cutoffは行わずScreamとResonanceを上げておきます。
- FILTER2はオンにしつつも空にしておきます。
- ルーティングはパラレルとし、MIXでFILTER1の効きの強さを調整します。
NOISEの設定
ノイズも足して、より爆発感を演出していきましょう。

- Colorはやや低めで籠り気味に。
- AmpにENV1をアサインし、余韻を強調するような設定とします。
エフェクトの設定

- FX1 →「Classic Tube」 FX2 →「Dimension Expander」
それぞれを少しかけ、音の太さや広がりを足します。 - EQではHishelfをややブーストしておきます。
- INSERT1 →「Bit Crusher」で劣化させ、よりギザギザした感じにします。

今回も前回同様、INSERTのルーティング(位置)に注意してください。
FILTERセクションで作った音に対してINSERTエフェクトとしたいので、以下の位置に設定します。

打ち込み時のポイント

以上を設定の上、打ち込む際のポイントは、
- 16分(または3連符)など、小気味良い速さで並べる
- キックやベースなどのリズム隊とタイミングを合わせる
といった感じです。
ワブルベースの間に、このようなSEを織り交ぜることで、更にフレーズを多彩にすることができます。ぜひお試しください。
よくある質問
Q1. SkrillexのようなワブルベースにはどんなSE音が合いますか?
爆発音のような短く減衰する効果音が最適です。アタック感が強く、すぐに減衰する設定にすることで、ベースやキックのリズムとの相互作用が生まれ、トラック全体の迫力が増します。
Q2. Massiveで3つのオシレーターを使う理由は何ですか?
複数のオシレーターを重ねることで、単一の波形では得られない豊かで複雑な音色が実現できます。それぞれ異なるピッチ変化やフォルマント処理を施すことで、より自然で立体的なSE音が完成します。
Q3. ENVのDecayタイムを変えるとどう影響しますか?
Decayタイムはピッチの落下速度を決定します。短いと急激に音が沈み、長いと緩やかに変化するため、SE全体の雰囲気が大きく変わり、楽曲の色付けに大きな影響を与えます。
Q4. フィルターをパラレル設定にする利点は何ですか?
FILTER1の歪み効果を調整可能な範囲でコントロールでき、原音とのバランスを取ることができます。これにより、SE音が埋もれずトラックの中で適切に存在感を持たせることができます。
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