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Drop Kickの作り方

EDMやトランスと相性の良いDrop Kick

今回は、太く伸びる余韻が特徴の「Drop Kick」の作り方
について解説していきます。

手順は長めに見えますが、やってみると意外と簡単です。
ぜひトライしてみて下さい。




サウンド作成方法


Ampエンヴェロープ

Amp_Env-1

Ampにアサインされている4Envは、
Attack最速、Level最大、Sustainは中央とします。
少しリリースを残すような設定です。

OSC1とピッチエンヴェロープの設定

OSC1

OSC1にはクリーンな低音を出すため、サイン波を選択します。
また、ピッチに1Envを適用し、効果の幅は最大の64とします。
Envの設定は下図のような感じで、Levelを最小とした上でDecayを調整します。

1Env

ユニゾンとRestart via Gateの設定

更に迫力を出すための設定を行っていきましょう。

Unisono

VOICINGタブのUnisonoを5程度に設定し、音を重ねます。
その際、下図のようにOSCタブで「Restart via Gate」を設定すると、
アタックのタイミングが揃って迫力が増します。

Restart_via_Gate

OSC1へのフィルター適用

Filter1

OSC1へはFILTER1を適用し、ローパスでやや高域をカットしながら、レゾナンスも入れておきます。

OSC2の追加とエンヴェロープによる変化付け

OSC2

OSC2にはオクターブ下のパルス波を用い、Pulse WidthとAmpに2Envを適用しておきます。
2Envは下図のように設定し、アタックから少し遅れて音色と音量が変化するようにします。
「ドゥウウウウン」と後半の余韻が持ち上がってくるイメージです。

2Env

OSC2へのフィルター適用

Filter2

OSC1へはFILTER2を適用し、こちらもお好みで高域をカットします。
使用する曲の雰囲気に合わせて調整していきましょう。

エフェクトによる仕上げ

HardClipper

INSERTでHARD CRIPPERを適用します。
今回は、Dry/Wetを11時くらいの位置、Driveを10時くらいの位置としました。

C_Tube
EQ

FX1ではClassic Tubeを選択し、Wetに振り切った上で、DRIVEを調整します。
その後、アタックを強調するため、EQのHi Shelfを若干持ち上げます。

更にホストDAW側のインサート等でEQとコンプをかけていきます。

DAW_EQ

EQは5kHzと90Hz付近を持ち上げ、アタックと低音を強調します。

R_Comp

コンプレッサーは、リリースを早めに設定して余韻を強調するのがポイントです。
一方でアタックも潰しすぎないよう、適度なレシオ、スレッショルド、アタックタイムを設定しましょう。

歪みや、EQ・コンプで大きく印象が変わりますので、ぜひお好みに合わせて調整してみて下さい。