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鉄板の盛り上がりを演出する「Riser&Uplifter」レシピ #2 【無料シンセVitalで作る】

RiserとUplifterとは?盛り上がりを演出する定番FXサウンドの特徴

EDMやダンスミュージックで欠かせないFXサウンド、RiserとUplifterは盛り上がりを演出するのに欠かせない定番のサウンドです。
まずは、どのようなサウンドか聴いてみましょう。

▼RiserとUplifter サウンドサンプル

このような音は、オーディオサンプルとして多く販売されています。
しかしながら、ゼロから作れるようになることで、上昇するタイミングやサウンドの質感を好みや曲に合わせて細かく調整できるメリットがあります。
それでは、サウンドを組み立てていきましょう。

手順1 : オシレーターの基本設定

オシレーター1の波形には、「Basic Shapes」からSawtooth(ノコギリ派)を選択します。

次に、音を重ね厚みを加える目的で「UNISON」を使用します。
音を重ねる数は楽曲の壮大さに応じて調整しますが、ここでは8に設定します。

重ねる波形同士のピッチをずらす「Detune」は10%程度に設定します。
より攻撃的な印象の楽曲では高めの数値に設定しても良いでしょう。

このオシレーターではフィルターを使用しないため、音声の出力を「Effects」に設定します。

手順2 : LFO1でピッチ変化を作成

LFO1をオシレーター1のピッチにアサインします。

LFOカーブに沿ってピッチが変化するので、LFOのスピードを上昇させる長さに変更していきます。
今回は、8小節間をかけて上昇させたいので、8/1に設定しましょう。

カーブのポイントをドラッグし、スタートは最小値、最後は最大値に変更します。
後半にかけてより上昇感が強まるよう曲線を描くことがポイントです。

手順3 : ノイズサウンドの追加

さらに盛り上がりを演出するためノイズのサウンドを追加します。
サンプラーを有効にして、デフォルトの「White Noise」を使用します。

音量が少し小さいので「LEVEL」を最大値に設定します。

音声の出力先を「Filter 1」に設定します。

この段階では、ノイズの音に動きがないので、接続先のFilter 1を有効にし、動きをつけていきます。
波形アイコンの箇所のバーを中央にドラッグして、フィルターのタイプをバンドパスに設定します。

Filter CutoffとResonanceを音の鳴り始めをイメージして低めに設定します。
その後、この2つのパラメータに対して、以下のようにLFO1をアサインし、動きをつけます。

Cutoffは最大値まで動くように設定します。

Resonanceは最大で50%程度にとどめておきましょう。

フィルターのモードは、楽曲の雰囲気に合わせてお好みで12dBもしくは24dBに切り替えてみてください。

手順4 : エフェクト設定で楽曲になじませる

サウンドに奥行きを演出するため「Delay」を使用し、余韻を加えます。

ディレイ音が過剰に響きすぎないよう「SPREAD」ノブを下げ、ディレイに対して高音域と低音域を抑制します。

「MIX」ノブも20%程度に設定します。

仕上げに「Reverb」の「TIME」ノブを調整し、長めの余韻を作り出せばサウンドの完成です。
この基本形を覚えておけば、オシレーターやLFOのカスタマイズで無限にサウンドバリエーションを生み出すことができるので、ぜひ作り方をマスターしていただければと思います。

最後に、RiserとUplifterが使用されたおすすめ楽曲プレイリストを貼っておきますので、こちらも参考にしてください。

Riser&Uplifterが聴けるお薦めプレイリスト