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音楽制作用モニタースピーカー選び 2025 | 外せない選定ポイントとおすすめの4機種を紹介!【DTM初心者必見】

初心者の迷いを解消!DTMモニタースピーカーで“外さない”1台の選び方

DTMでの制作で楽曲をどのように聴くかは、最終的な作品の質に大きく影響します。
音を正確に聴き取れる環境が大切ですが、「DTMはモニタースピーカーなしでもできますか?」と聞かれることも多く、必要な最低限の機材でDTMを始めたいといった初心者にとって、スピーカーの導入は迷われるものの1つかと思います。
そこで、今回はモニタースピーカーの必要性や選ぶ際のポイント、そして2025年現在のおすすめ製品をピックアップして紹介します。

音楽制作用モニタースピーカー選び 2025 動画解説

モニターとは? DTMにおけるモニタースピーカーの役割

スピーカーは大きく分けてリスニング用とモニター用があり、一般的なリスニングスピーカーは聴き心地の良さを重視し、低音や高音を強調するなど、意図的に音に色付けされている場合があります。
対して、モニタースピーカーは原音に忠実に音を再現することを目的に設計されているため、音源の正確なバランスや細部を把握するのに適しています。

例えば、リスニングスピーカーで音楽制作を行うと、実際には出ていない音域が聴こえて下げ目に調整してしまい、意図しないバランスで仕上げてしまうといった可能性があります。
その点、モニタースピーカーは音の解像度が高く、各トラックの音量や位置関係などを、まるで地図のように把握しやすいため、より適切な音量調整やエフェクト処理が可能になります。

モニタースピーカーは必要? ヘッドホン vs スピーカー

「ヘッドホンとスピーカー、両方必要なの?どう違うの?」という質問もよく受けます。
結論から言うと、必ずしも両方が必要ではありません。
どちらにもメリットとデメリットがありますが、もしこれからDTMを始められる方で予算が限られている場合は、まずヘッドホンを選択することをおすすめします。

弊社アンケートでは、約6割の方が両方を使用しており、4人に1人はヘッドホンのみで制作を行っているという結果が出ています。
逆にスピーカーのみで制作している方は少なく、このことからもヘッドホンの優先順位の高さが伺えます。

ヘッドホンが選ばれる理由としては手軽さが挙げられますが、特に住環境によるモニタースピーカーの設置問題が大きな要因と言えます。
音楽制作者にとって、一般的な住環境はスピーカーでの正しいモニタリングに適していない場合が多く、設置方法や部屋の環境調整が難しかったり、騒音トラブルが発生する可能性もあります。

では、なぜヘッドホンとスピーカーを両方使用するのかというと、それぞれの音の聴こえ方が異なるためです。
ヘッドホンは音が直接耳に届くため、左右の音が完全に分離します。
一方、スピーカーは空気を通じて音が耳に届くため、左右の音が混ざり合い、より自然なステレオ感が得られます。
特に中央に定位することが多いボーカルは、ヘッドホンで聴いたときにスピーカーで聴くよりも音量が小さく感じられるといった現象が起こることもあります。
このような特性の違いがあるため、最終的には両方を使い分けられるのが理想的です。

モニタースピーカー選びのポイント

モニタースピーカーの必要性をお伝えしたところで、次に実際に製品を選ぶ際のポイントを紹介します。
内容によっては少し難しく感じるかもしれませんが、知っておくことで自身に適した製品を見つけやすくなるかと思います。

部屋に合わせたサイズ選び 大きさと設置環境の関係

まず確認していただきたいのが、スピーカーのサイズ(大きさ)です。
一般的に3インチ、4インチ、5インチ、8インチなどがあり、主にウーファー(低音を出す部分)の直径で表され、大きいほど音量が大きく低音の再現性が高くなる傾向があります。

サイズ選びのポイントは、設置する部屋の広さです。
小さな部屋に大きなスピーカーを置くと低音が溜まりやすく正確なモニタリングができなくなり、逆に、広い部屋に小さなスピーカーを置くと、十分な音量や低音が得られないことがあります。
おおよその目安として、下記を参考にしてください。

  • 6畳以下 : 3~4インチがおすすめ
  • 6畳~10畳 : 5インチ程度がおすすめ
  • 10畳以上 : 7~8インチがおすすめ

また、スピーカーの設置位置も重要です。

壁や角に近すぎると低音が強調されるため、壁から最低でも30cm以上離し、左右のスピーカーと自分の位置が正三角形になるように配置するのがおすすめです。
このように、部屋の設置場所も考慮しながら選ぶと良いでしょう。

音の忠実性を決める要素 周波数特性の見方

モニタースピーカーを選ぶ際の指標となる項目の1つが周波数特性です。
これは、どの周波数帯(低音から高音まで)をどのくらいの音量で再生できるかを示すもので、製品仕様の箇所に「◯Hz〜◯kHz」といった表記で記載されています。
また、製品によってはグラフで示されているものもあり、平坦であればあるほど音の再現性が高いと言えます。
しかしながら、小型のスピーカーでは物理的な制約から低音域の再生に限界があるため、まずは部屋の広さと適切なスピーカーサイズを選択したうえで、周波数特性も判断要素として確認してください。

パワードかパッシブか アンプ内蔵型と外付け型の違い

モニタースピーカーには大きく分けて「パワードモニター(アクティブモニター)」と「パッシブモニター」の2種類があります。
違いはアンプの有無で、パワードモニターはアンプが内蔵されているため、電源ケーブルを接続するだけで音を出すことができます。
一方、パッシブモニターはアンプが内蔵されていないため、音を出すためには、別途外部アンプが必要となります。
そのため、初心者の方は基本的に、電源を繋ぐだけですぐに使用できるアンプ内蔵のパワードモニタータイプを選ぶと良いでしょう。

音の鳴り方を左右するエンクロージャー 種類と特徴

エンクロージャーとはスピーカーの筐体(本体)のことで、いくつかの種類があり、その構造によって音質特性が変わります。
一般的に、初心者の方はこれから紹介する「バスレフ型」から始めることが多い傾向ですが、予算に余裕があり、より正確な音を求める場合は「密閉型」も検討する価値があります。

バスレフ型(ポート付き)

バスレフ型は、筐体に穴(ポート)が開いているタイプで、低音の増強を目的としています。
ポートから出る空気の振動によって、小型のスピーカーでも比較的豊かな低音を得られるのが特徴で、一般的な住宅環境での使用に適している小〜中型のモニタースピーカーに多く採用されています。
ポートの位置は前面や背面にあるモデルがあり、前面ポートタイプは壁に近づけて設置する場合に有利です。

  • メリット : 小型でも低音が出やすい、効率が良い
  • デメリット : 低音の正確さでは密閉型に劣ることがある、ポートノイズが発生する場合がある

密閉型

密閉型は、文字通り筐体が完全に密閉されているタイプで、音の正確さを重視した設計です。
その設計から、プロフェッショナルな環境で好まれることが多く、特に高価格帯のモニタースピーカーに採用されています。

  • メリット : 低音の立ち上がりが早く、より正確な音の再現が可能
  • デメリット : 同じサイズならバスレフ型より低音が出にくい

パッシブラジエーター型

パッシブラジエーター型は、バスレフ型と密閉型の中間的な特性を持つエンクロージャーです。
ポートの代わりに「パッシブラジエーター」と呼ばれる振動板を使用し、低音を増強します。
パッシブラジエーター型は特に中〜高価格帯のモニタースピーカーに採用されることが多く、正確さと豊かな低音の両立が特徴です。

  • メリット : バスレフ型に近い低音の量感と密閉型に近い正確さを両立、ポートノイズがない
  • デメリット : 設計が複雑で製造コストが高いため、製品の選択肢が少ない

音響環境を向上させるオプション製品

おすすめのモニタースピーカーを紹介する前に、モニタースピーカーの性能をさらに引き出すオプション製品について触れておきます。
これらの製品があることを知っておくと、より理想的な再生環境を追求したい際に選択肢が広がります。

サブウーファー

サブウーファーは、低音専用のスピーカーで、例えば、重低音の再現が難しいコンパクトなスピーカーと組み合わせることで、再生可能な音域が広がります。
ほとんどのサブウーファーは全体のサウンドバランスを最適化し、低音を自然に補強できるよう適切に設定・調整することが可能なため、導入することで低音が強くなりすぎるといった心配はありません。
また、メインスピーカーのラインナップにサブウーファーが用意されている場合は、設計や音響特性が統一されていることが多いので、揃えることがおすすめです。

キャリブレーション(音響補正)

キャリブレーション機能とは、スピーカーを設置した部屋の環境が音に与える影響を補正し、より正確な音でモニタリングできるようにするための機能です。
一部のモニタースピーカーに搭載されていますが、スピーカーとは別にオーディオインターフェイスとスピーカーの間に接続する単体の機材としても販売されています。
導入することで、整ったリスニング環境を構築するのが難しい場合でも、モニタリング精度を向上させ、より理想に近い音で制作やリスニングを行うことが期待できます。

動画 : ARC Studioをオン/オフしてミキシング比較 その結果は

2025年 価格帯別おすすめモニタースピーカー

ここからは、2025年現在で自宅環境におすすめの、主に5〜7インチクラスのスピーカーを紹介します。
人気製品、定番製品、そして実際に使用しておすすめできるものを厳選しました!

ADAM AUDIO D3V

コンパクトながら高品質なサウンドを実現するデスクトップモニタースピーカー。
同価格帯の製品の中でも際立つクリアな高域の解像度と、正確で立体的なサウンドが特徴です。
また、パッシブラジエーター方式を採用しているため、サイズからは想像しにくい豊かな低音再生も可能にしています。
デスクトップでの使用に最適なサイズ感に加え、USB-C接続によってパソコンとも簡単に接続できるため、手軽さとコストパフォーマンスで初心者にもおすすめできる1台です。

  • 価格帯 : 4万5千円前後(ペア)
  • 特徴 : 3.5インチアルミニウムウーファー、1.5インチD-ARTリボンツイーター、パッシブラジエーター搭載
  • 出力 : 合計240W(ウーファー:2x 80W、ツイーター:2x 40W)
  • 周波数特性 : 45Hz〜23.2kHz
  • 接続 : USB-C、RCA、TRSなど多彩な入力端子
YAMAHA HS7

業界標準として長年愛用されている信頼性の高いモニタースピーカー。
フラットで癖のない周波数特性で、長年にわたりプロの現場でも信頼され続けています。
6.5インチのウーファーを搭載しているため、中〜大型の部屋(6〜10畳程度)での使用に適しており、背面のルームコントロール機能で、壁際に設置した場合の低音の増幅を調整できるのも便利。
コストパフォーマンスに優れ、初めての本格的なモニタースピーカーとしても、プロフェッショナルな制作環境でも活躍する万能モデルです。

  • 価格帯 : 5万5千円前後(ペア)
  • 特徴 : 6.5インチコーンウーファー、1インチドームツイーター、バスレフ型
  • 出力 : 95W(ウーファー:60W、ツイーター:35W)
  • 周波数特性 : 43Hz〜30kHz
  • 接続 : XLR、TRS(バランス/アンバランス)
IK MULTIMEDIA iLoud MTM MKII

コンパクトながら高精度なモニタリングを実現する革新的なスピーカー。
MTMという配置方法により、従来のコンパクトモニターでは難しかった指向性コントロールと正確なステレオイメージングを実現。
さらに、付属のマイクを使用することで、室内の音響特性を自動補正するため、音響処理が不十分な部屋でも高精度なモニタリング環境を構築できます。
デスクトップでの使用に最適なサイズながら、36Hzまでの低域再現能力を持つため、サブウーファーなしでも十分な低音を得られるのも大きな魅力。
限られたスペースで妥協のないモニタリングを求める方におすすめです。

  • 価格帯 : 10万円前後(ペア)
  • 特徴 : デュアル3.5インチウーファー、1インチツイーター、MTM(ミッドウーファー・ツイーター・ミッドウーファー)配置、バスレフ型
  • 出力 : 100W RMS
  • 周波数特性 : 36Hz〜32kHz
  • 接続 : XLR、TRS、RCA
  • ARC(Advanced Room Correction)システム内蔵
Focal Shape 50

フランスの老舗オーディオメーカーFocalによる高品質なモニタースピーカー。
独自のフラックス(亜麻)コーンウーファーと両側面に配置されたデュアルパッシブラジエーターによる、自然で豊かな音質が特徴。
特に中域の透明感は群を抜いており、ボーカルやアコースティック楽器の繊細なニュアンスまで正確に再現します。
5インチのウーファーを搭載しているため、中程度の部屋(6〜10畳程度)での使用に適しており、長時間のミキシング作業でも疲れにくく、プロフェッショナルな制作環境に最適なモニタースピーカーです。

  • 価格帯 : 14万円前後(ペア)
  • 特徴 : 5インチフラックス(亜麻)メンブレンウーファー、1インチアルミニウム・マグネシウム「M」シェイプドームツイーター、デュアルパッシブラジエーター
  • 出力 : 85W RMS
  • 周波数特性 : 50Hz〜35kHz
  • 接続 : XLR、RCA

まとめ

いかがだったでしょうか。
正しい音を知るために重要なモニタースピーカー。
導入時は、まず部屋の広さに合ったサイズや出力を確認し、可能なら実機を試聴して選ぶのが理想的です。
今回紹介したポイントを参考に、自分に合った1台を手に入れて、作品クオリティの向上に繋げてください!
なお、各製品の価格についてはあくまで目安となり、販売店や購入時期によって変動するため、購入前に必ず最新情報をご確認ください。

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