良いボーカルトラックを制作するために
ボーカルは楽曲の命
せっかく良いトラックを制作しても、ボーカルが良くなかったら全ては台無しです。
ボーカルトラックをいかに良く聴かせるかが楽曲のクオリティへ大きく影響してきます。
少しでも高いクオリティでボーカルトラック制作の工夫をご紹介します。
ボーカルの録音前はガイドメロでしっかり音程確認を
この「ガイドメロディー」は制作時だけではなくレコーディングの際にも役立ちます。
レコーディング前にボーカリストに聴いてもらうのはもちろんの事、
録音時に薄くガイドメロを流すと、ボーカルのピッチが安定しやすいです。
録音時の音量はトラックメーターの真ん中を基準に
ボーカルの録音時の音量については、「割れないギリギリまで」というのが定説化していますが、
今の機材レベルでは決してそんなことはありません。
メーターギリギリで録音していると、ボーカリストのテンションが上がってきた際に、
予想よりも音量が大きくなってしまい、音が割れてしまうリスクがあります。
そんな時に限って良いテイクだったりします(笑)
コンプやEQを適用する際も、音量が大きすぎると微調整が難しくなってしまいます。
そこで、お勧めの音量はトラックメータの真ん中です。
予想を超えた音量でも音が割れる心配はありませんし、エフェクト調整面でも有利になります。
マイクとボーカリストとの距離はなるべく近く
マイクとボーカリストの距離を近くすることで、音像がはっきりし、音が前へ出てきやすくなります。
「音が近い=高音質 」というというのが、今の風潮ですし、
近い音像を遠くすることは可能ですが、逆はとても難しいのです。
特にボーカルは一番目立たせたいトラックですので、
音像をはっきりさせておく事が重要です。
録音したものは必ずフェード処理を
良いボーカルを録音することができたら、次はその処理を行います。
どんなに上手いボーカルでも楽曲全体を1テイクで歌うことができる方は少ないでしょう。
大抵は、構成ごとの録音や部分的にパンチインを使用行います。
そこで必ず行っていただきたいのが、テイクごとのフェード処理で、
これを行わないと、テイクの切れ目が不自然になってしまいます。
コツとしては、「ブレスがしっかり聴こえるようにフェードインをします」
ブレスをカットしてしまうと、どこか不自然な感じになってしまうため、
ブレスも歌の一部として捉える事が重要です。
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