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10. シーンとクリップを理解して楽曲を構築する

KORG Gadgetの使い方 公開 2017.04.11 更新 2026.07.17
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DTMにおけるシーンとクリップの理解は、楽曲を効率的に構築するために必須の概念です。KORG Gadgetでは複数のシーンにパターンを配置することで、異なるリズムやメロディー構成を柔軟に管理できます。シーンの再生ルールとしてループ機能や再生回数の指定、シーン順序の入れ替え、クリップの長さの基準設定、ワンショット機能などを活用することで、複雑な楽曲構成も素早くコントロール可能になります。これらの機能をマスターすることで、プロフェッショナルな楽曲制作ワークフローが実現でき、制作時間の短縮と創造性の向上が期待できます。

フレーズをシーンに配置して楽曲を構築する

Song

前項のベロシティではリズムに強弱をつけてフレーズに磨きをかけました。
この調子で他のリズムパターンも作成していきましょう!

新たなパターンを作成したり楽曲の構成を作成するために必要な概念が「Scene」です。

KORG Gadgetではトラックに対して複数のシーンを用意し、そこにパターンを配置します。
楽曲を構築する上で非常に重要な概念となってきますので、ここでしっかりと把握していきましょう。

シーンの作成と再生

Scene

今まで作成してきたパターンはシーン1に配置されているのが確認できます。
もし、違うパターンや構成を作成したい場合、

  • 1_「+」を押すことで新たなシーンが追加されます
  • 2_空のクリップを選択します
  • 3_新しくパターンを打ち込みます

この流れを繰り返して楽曲を構築していきます。
※シーンを削除するにはシーンを右クリックし「シーンを削除」を選択します

例としてガジェットトラックを2つ追加し計3トラック。シーンも2つ追加し3つのシーンを用意しました。
そして、各クリップにはノートを打ち込んだ状態です。

Play

シーンをクリックすると、横列に配置されたクリップが一斉に再生されます。

  • threebodytech 記事中

シーン再生のルールと設定

シーンの再生は楽曲をコントロールするために非常に重要な概念となります。
いくつか再生のルールがありますので、この点をしっかりと確認していきましょう。

ループと再生回数の指定

Loop

ループが有効になっている場合、

選択されているシーンが演奏され続けます。

Loop off

ループが無効になっている場合、

Loop off-1

上から下に向かって順番にシーンが再生され、一番最後のシーンが終わった時点で再生が停止されます。

この際、各シーンの再生を何回繰り返すのか?ということを指定可能です。
例えばシーン「2」を4回再生して次の構成に向かいたいという場合に便利です。

シーンの設定

目的のシーンを右クリックして「シーンの設定」を選択します。

Repeat

リピートから繰り返す回数を指定します。

この場合、シーン1から再生すると、このような流れで再生が行われることとなります。

シーンの入れ替え

シーンの順番を入れ替えることで再生される順序を入れ替えることができます。

このようにシーンを上下ドラッグすることで、シーンの順序を入れ替えることができます。

再生シーンの切り替え

シーンの再生を切り替える場合は、目的のシーンをクリックするだけです。
現在演奏されているシーンが終了後に、クリックされたシーンが再生されます。

シーンの再生を即座に切り替えたい場合は、目的のシーンをダブルクリックします。

一番長いクリップがシーンの長さの基準となる

ピアノロールからクリップの長さを指定できるということは以前に解説した通りです。

Bar

同じシーンに収められたクリップは、それぞれ異なる長さで指定が可能です。

Bar-1

画像のような設定も可能となります。
この際、シーンの再生は一番長いクリップが基準となり、他クリップはループして埋め合わせをします。

画像では一番長いクリップは4小節となります。

1小節のクリップは4回再生され、2小節のクリップは2回再生されるという形です。
このようにしてシーンの中で最も長い4小節のクリップに再生を合わせます。

ワンショットとの組み合わせ

シーンの中には特定のクリップをループ再生せずに一度だけ演奏させたいという場合もあります。

目的のクリップを選択し、ピアノロールから「1-shot」を選択します。
「1-shot」が適用されたクリップはループ再生の対象から外され一度だけクリップを再生します。

また、下記のようなケースは「1-shot」で実現ができないため注意が必要です。

例えば、同じシーンの中に、1小節間と4小節間のクリップがあったとします。
1小節間のクリップを1小節目と3小節目で演奏させたいという場合は、

クリップ自体の小節数を増やし、ノートを好みのタイミングに配置します。
この場合、1小節間のクリップを4小節間に増やし、演奏させたいタイミングにノートをコピーしました。

以上がシーンの再生で必ず覚えておきたい基本知識です。
慣れてしまえば非常に素早く構成を管理できますので、何度か演奏を配置して概要をマスターしてください。


よくある質問

Q1. シーンとは何ですか?クリップとの違いは何ですか?

シーンは複数のトラックに配置されたクリップの集合で、横列に並んだクリップを一斉に再生する単位です。クリップは個別のパターンやノートデータを格納する最小単位で、複数のクリップがシーンを構成します。

Q2. 異なるシーン間で再生順序を変更するには?

シーンを上下にドラッグすることで順序を変更できます。また、目的のシーンをクリックすると現在のシーン終了後に切り替わり、ダブルクリックすると即座に切り替わります。

Q3. 同じシーン内で異なる長さのクリップを使うとどうなりますか?

一番長いクリップが基準となり、それより短いクリップは自動的にループして補完されます。例えば最長が4小節なら、1小節クリップは4回、2小節クリップは2回再生されます。

Q4. クリップを一度だけ再生させたい場合はどうしますか?

ピアノロールから「1-shot」を選択すると、そのクリップはループ再生の対象から外され、一度だけ演奏されます。複数回演奏したい場合はクリップ自体の長さを拡張し、ノートを配置します。

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