リズム自動修正 クオンタイズ KORG Gadgetの使い方
入力したノートのリズムを自動修正する便利機能
リアルタイムレコーディングは、演奏のタイミングがプレイした通りに記録されます。
もちろん納得のいく演奏ができた場合は良いのですが、レコーディング結果をプレビューした際に、リズムが気になってしまう、、という場面も多いのではないでしょうか?
MIDIノートの特性上、手動でノートタイミングを修正することができますが、演奏した全てのノートを修正していくとなると骨が折れてしまいます。
ここで活躍するのが「クオンタイズ」です。
指定したノートに対し、一斉にリズム修正を行うことができる非常に便利な機能です。
クオンタイズの適用方法
クオンタイズを適用するノートを選択します。
空白部分を右クリックして表示されるメニューから「クオンタイズ」を選択し、フレーズの一番細かい音価を指定します。
このようにノートの発音タイミングが正確な拍の位置へ移動します。
3連符でクオンタイズする場合は?
スウィングなどノートを3連符でクオンタイズすることも可能です。
クオンタイズの音価から「1/8T」や「1/16T」を選択します。
この「T」はトリプルの頭文字を表しており、3連符ということになります。
クオンタイズの注意点
上記にも記載しましたが、クオンタイズを適用する場合は、フレーズで演奏されている一番細かな音符を指定する必要があります。
この2拍のフレーズを例に理由を説明していきます。
まずクオンタイズはフレーズの発音タイミングを合わせる機能となります。
ノートの長さは関係なく、ノートが入るタイミングが対象となります。
このフレーズの場合は、
このような形となり、最も細かい音価は16分音符です。
そのため16分音符でクオンタイズを適用する必要があります。
もし、これを4分音符で適用すると
このように各ノートが最も近い4分音符に吸い寄せられるため、フレーズが変わってしまいます。
8分音符の場合も同じ考え方です。
ノートが最も近い8分音符の位置(8分音符は4分音符も含みます)へ移動し、16分の場所が表現できなくなります。
これがクオンタイズはフレーズの中で最も細かな音価で適用する必要があるという理由となります。
クオンタイズが上手く適用されない場合は?
クオンタイズは非常に便利な機能ですが、必ずしも望んだ結果になるというわけではありません。
演奏が正確な拍から大きくズレてしまった場合は、他の位置の方に吸い寄せられるためです。
このような場合、本当は拍頭に演奏を入れたいが、演奏が大きく遅れています。
16分音でクオンタイズすると、後ろの16分音符へ移動するということになります。
まずはフレーズ全体をクオンタイズし、上手くいかなかったところは手動で修正という方法が良いでしょう。
一部分だけ32分音符や3連符のような場合は、この部分の選択を外してフレーズをクオンタイズした後、個別に処理を行う形がお勧めです。