Cubase Pro 9 新機能の使い方 プロジェクトウィンドウの進化とMixConsoleのHistory機能
Cubase Pro 9は「DAWの完成形」と評される大型アップデートで、ウィンドウの改良、サンプラートラック導入、ミックスコンソールのUndo機能など、音楽制作の作業効率を大幅に向上させる機能が搭載されています。本記事では、Cubase 8からの環境引き継ぎ方法、新たに追加された下ゾーンウィンドウの活用法、ミックスコンソール独立のUndo/Redoショートカットなど、アップグレード時に知っておくべき重要なポイントと操作方法を詳しく解説しており、スムーズな移行と作業効率化を実現するための実践的な知識が得られます。
バージョンアップを経てより快適な作業環境へ

以前から噂されていた、Cubase 9 シリーズが遂にリリースされました。
「DAWの完成形」と謳われているように、「ウィンドウの改良」「サンプラートラックの導入」「ミックスコンソールのUndo」など楽曲制作がより便利になる嬉しい機能が詰め込まれています。
また、32bitのプラグインを完全廃止することで、システムトラブルや、動作の向上などが計られています。
ここでは、2回に分けてCubase Pro 9 新機能を解説していきます。
Cubase Pro 9 動画解説
YouTube動画への質問と回答の抜粋
いつも動画を見て勉強させてもらっています。ありがとうございます。 cubase elements9を使っているのですが ルームコントロールメーターがあるアイコンがありません。 RMSなど音圧の確認はどこで確認すればいいのでしょうか。。。
elementsを所有していないためはっきりとは申し上げられませんが、レッスン時に生徒様のelementsを触った時、グレードの違いにより機能が存在していなかった記憶がございます。 Cubaseはグレードによって機能制限がございますので、その一環かもしれません。このような回答で申し訳ありませんが、何卒ご了承ください。
お世話になります。どうやらずっと懸念して、不具合の元凶だったところに多少のメスが入った感じですが、ブラックリストがきちんと機能しない場合、トータルでStudio Oneに寄せてきてる感のある操作性なので、もう乗り換えですかね。相性の悪いプラグインをはじく!っていうのもどういう理由でそうなってるのかしりたいところですが。大事なPulgInだったらどうするんでしょうか。
確かに新Verを入れてみるまで、プラグインの動作がわからないという点は怖いですね。 前のバージョンがパソコンに残ることが救いと感じています。 僕の環境では今のことろ64bitプラグインは全て動作していますが、マイナーアップデートまで待つという選択肢もありかと思います。 今後ともよろしくお願いいたします。
初めまして、毎回動画を楽しみにしてます。 現在cubase6からバージョンアップしたcubasepro8を使ってますが、その場合もバージョンアップ版のcubasepro9を購入すればOKなのでしょうか?
動画をご視聴いただき、ありがとうございます。 Cubase6もアップグレードの対象となっているようです。 下記のページに記載されており、Cubase 4 / 5 / 6 / 6.5という部分です。 https://japan.steinberg.net/jp/shop/list.html#c256280
CUBASEってどれを買うのが正解ですか?? 初心者です
ご予算や使用用途、活動目的により、異なるバージョンが用意されているため、これが正解と言い切ることができないのが、正直な意見です。 CubasePro9は便利な機能が多く、プラグイン、ソフトの音色数も多いため、予算に縛られないようでしたら、個人的にはCubasePro9をお勧めしたく思います。 もしくは、最初はCubase elementsを選択し、それが使いこなせるようになった後、CubaseProの導入を検討するという形でも良いかもしれません。 少し難しいかもしれませんが、機能一覧ページがありましたので、記載しておきます。 https://japan.steinberg.net/jp/products/cubase/comparison.html また、無料体験レッスンでは、講師がヒアリングを行いながら機材相談を行うことも可能ですのでご検討ください。
Cubase8からの環境引き継ぎ

Cubase9を導入するにあたって、最も気になるのが作業環境の引き継ぎではないでしょうか?
Cubase8からアップグレードを行なった場合、環境設定やショートカットなどをしっかり引き継いでいました。(カラー設定は引き継ぎませんでした)
また、Cubase9をインストールした際も、以前のバージョンはパソコンに残ります。
万が一のトラブルに遭遇した際も、このことが分かっているだけで気が楽になるはずです。

最も注意すべき点は「32bit」プラグインは完全に廃止され、「64bit」プラグインのみが動作するという点です。
多くのメーカー製品が64bitに対応している状況ではありますが、制作プロジェクトに32bitのプラグインを使用している場合、プラグイン自体を立ち上げることができません。この点にご注意ください。
64bitのプラグインが起動しない場合は?
64bit版のプラグインが見当たらない。。
という場合は、下記の点をご確認ください。

上メニューの「デバイス」から「プラグインマネージャー」を選択します。

「ブラックリスト」タブに認識できないプラグインが表示されています。
32bit版のプラグインも表示されていますが、中には64bitプラグインが混ざっている場合もあります。
その際は、目的のプラグインを選択して「再アクティベート」を選択してください。
これでCubase9上で使用できる可能性があります。
下ゾーンのウィンドウ追加
Cubase9へアップグレードした際、最も目につくのがこの「下ゾーンウィンドウ」ではないでしょうか?

「MixConsole」「オーディオ/キーエディター」「サンプラーコントロール」「コードパッド」を切り替えて表示させることができ、1つの画面で効率的にCubaseをコントロールすることができます。
特にノートパソコンを使用されている方には待望の機能です。

制作作業で頻繁に使用する「キーエディター」には「リンクボタン」が配置されています。
「プロジェクトウィンドウ」と「下ゾーン」の表示をリンクすることができ、常に同じ編集位置を、同じ画面倍率へ保つ便利な機能です。
下ゾーンの表示/非表示へショートカットを割り当てる
この「下ゾーンの表示/非表示」は作業の中で頻繁に切り替えることが予想されます。

ショートカットから「ウィンドウゾーン」→「下ゾーンを表示/非表示」へショートカットを割り当てておくことをお勧めいたします。
イベントをダブルクリックした際、下ゾーンの表示を無効化する
イベントをダブルクリックした際に、そのイベント内容が下ゾーンに表示されるのは非常に便利ですが、中にはデュアルディスプレイ環境を構築しており、従来通り別ウィンドウで開くことが望ましいという方もいらっしゃると思います。

Cubaseメニューの「環境設定」を開き、

「エディター」タブを選択し、中央部分の項目を「ダブルクリック時にエディターを別ウィンドウで開く」へ変更することで、従来通りの挙動となります。
トランスポート項目が下に配置

作業の中で頻繁に使用する「トランスポートパネル」項目が、下部分に表示されるようになりました。

トランスポート部分を右クリックすることで、表示する項目を拡張/絞り込むことができます。
「デフォルト」を選択すると、初期状態の配置に戻ります。
ミックスコンソールのUndo/Redo

下ゾーンに「MixConsole」が表示できることは、上記で記載済みですが、この部分からコンソールヘアクセス可能になった点は、作業の効率化に大きく貢献してくれると感じています。
「MixConsole」はスペースの都合上、全項目を表示することが難しいため、「メインコントロール(上記の画像)」「インサート」「センド」をボタンから切り替えて表示する形となります。

また、コンソールの上に配置されているボタンをクリックすると「Qリンク」や「Undo/Redo」ボタンが表示されます。
Cubase9ではミキサーのボリューム/パン/エフェクトなどに対し、Undo/Redoを使用できるように改良されています。
ミキシング時には大活躍しそうな機能です。
Undo/Redoのショートカット
注意点として、編集とMixConsoleのUndo/Redoは分けて設計されています。
編集操作に対してのUndoは
- Mac : Command + Z
- Windows : Control + Z
Redoは
- Mac : Command + Shift + Z
- Windows : Control + Shift + Z
が割り当てられていますが、
MixConsoleに対してUndoを行うには、
- Mac : Option + Z
- Windows : Alt + Z
Redoは
- Mac : Option + Shift + Z
- Windows : Alt + Shift + Z
となりますので、この点にご注意ください。
よくある質問
Q1. Cubase 8から9へアップグレードする際、以前の設定やプラグインはそのまま使えますか?
環境設定やショートカットは自動的に引き継がれますが、32bitプラグインは完全廃止されるため使用できません。64bit版プラグインへの更新が必要です。プラグインマネージャーのブラックリストタブで確認できます。
Q2. 64bitプラグインが起動しない場合はどうすればいいですか?
デバイスメニューのプラグインマネージャーを開き、ブラックリストタブで目的のプラグインを選択して「再アクティベート」を実行してください。これでCubase 9上で使用できる可能性があります。
Q3. ミックスコンソールのUndo/Redoのショートカットは編集操作と同じですか?
異なります。編集はCtrl+Z(Command+Z)ですが、MixConsoleはAlt+Z(Option+Z)です。Redoはそれぞれ+Shift が追加されるため、注意が必要です。
このような記事も読まれています

初期ファイルをリセットし不具合を解消 Cubase
「Cubaseが立ち上がらない」「Mediabayがプレビューできない」など。多くの不具合を解決することができる操作です。

マクロショートカット
ショートカット設定を更に発展させたものがマクロショートカットです。複数のショートカットを組み合わせて、一度に実行することができる機能です。

Cubase 7_ミックスコンソール_ボーカル処理/ルーティング
ミックスコンソールを使用して、ボーカル処理、トラックのルーティングを解説していきます。

ワークスペースで作業スペースを切り替える
作業をしていると、どうしても1つ1つのウィンドウが小さくなってしまいます。ワークスペースは好きな画面状態やウィンドウを登録しておき、それらを、特定のキーで呼び出すとことができます。

オンラインDTMレッスン専門 / 2009年から17年












