EDMレシピ #3 トラックサウンドを広げるテクニック
トラックの立体感をコントロール
第三回は立体的なサウンドに仕上げる、サウンドを広げるテクニックをご紹介します。
今回は簡単に適用できるテクニックをご紹介しますのでぜひ実践してみてください!
音を広げるテクニック
まず最初に今回ご紹介する内容を取り入れるとどんなサウンドになるのか、確認してみましょう。
▶︎テクニック使用前のサウンド
▶︎テクニックを使用したサウンド(Clap,シンセ,ボーカルにテクニックを使用)
テクニックを使用することでより音が左右に広がり、立体感のある音に仕上がります。
ここからはステップごとに音の広がりをつけるテクニックをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
音を複製する
まず今回はこちらのClapの音を使って音の広がりを解説していきます。
▶︎元のClapのサウンド
まずはこの音を複製します。
▶︎音を複製
パンニングを使って音を左右に分ける
音の複製が終わったら次は【パンニング】を使って音を左右に振り分けます。
パンニングの設定は片方を【50R】、もう片方を【50L】に設定しています。
▶︎音をパンニングを使って左右に分ける
片方の音にDelayを挿入する
パンニングの作業が終わったら最後に片方の音に【Delay】を挿入します。
▶︎Delay
Delayの設定の手順はこちらです。
- 1_DelayのWetを100%に設定する
- 2_Feedbackを0%に設定する
- 3_Delayのモードを時間単位で指定できるように設定する
- 4_Delay timeを10msに設定する
▶︎DelayのWetを100%に設定
▶︎Feedbackを0%に設定
▶︎Delayのモードと時間の設定
こうすることでClapの音に広がりをつけることができます。
▶︎元のClapの音
▶︎処理後のClapの音
▶︎テクニック使用前の全体サウンド
▶︎テクニックを使用した全体サウンド(Clap,シンセ,ボーカルにテクニックを使用)
今回のテクニックはClapだけではなく広がりをつけたい様々なパートで使えるテクニックです。
このテクニックを使うことで簡単に音の広がりを作ることができ、ステレオ感のあるサウンドに仕上げることができます。
ぜひこのテクニックを身につけてご自身の楽曲でも試してみてください!
それではまた、次回のレシピでお会いしましょう。
記事の担当 町田 航平/kouhei Machida
18歳から音楽制作を始める。 その後、19歳の頃にイギリスにあるPoint Blank Schoolにて音楽制作を学ぶ。
翌年、DJとしてスペインのイビサ島へ渡り、「Hotel Ocean Driveや Club Itaca」を始めとするホテル/クラブでのプレイを経験。 同時にハウスミュージックの制作を始める。
2019年、ドイツ/ロシア/イギリス/ポルトガル/東京の複数レーベルから楽曲リリースを果たす。
2020年にはイギリスのレーベル「Back It Up Records」よりリリースした楽曲「Werk」がBeatport Tech Houseチャートでランクインし、現在もダンスミュージックアーティスト/DJの若手アーティストとして精力的に活動を行なっている。
【DTM】EDMレシピ#3 トラックサウンドを広げるテクニック
今回は簡単に適用できるテクニックをご紹介しますのでぜひ実践してみてください!
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— SLEEP FREAKS (@SLEEPFREAKS_DTM) April 1, 2023