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EDMレシピ #4 Snareを使ったビルドアップテクニック

Author: sleepfreaks

Snareを使ったサビ前の演出

第四回はSnareを使ったサビ前の演出を盛り上げるテクニックをご紹介します。
今回も簡単に適用できるテクニックをご紹介しますのでぜひ実践してみてください!

Snareを使ったビルドアップテクニック

  1. 1STEP1 – Snareのロールを打ち込む
  2. 2STEP2 – Snareにリバーブを追加
  3. 3STEP3 – Snareにフィルターを追加
  4. 4STEP4 – 違う音のSnareを追加

まず最初に今回ご紹介する内容を取り入れるとどのようなサウンドになるのか、確認してみましょう。
▶︎テクニック使用前のサウンド

▶︎テクニックを使用したサウンド

テクニックを使用することでよりダイナミックなビルドアップに仕上がります。
ここからはステップごとに音の広がりをつけるテクニックをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

Snareのロールを打ち込む

まずはSnareの音を【16部音符】で打ち込んでいきます。
▶︎16部音符で打ち込んだSnare
打ち込み

次に【ベロシティ】を使って音の大きさにばらつきを持たせます。
ベロシティで一つ一つの音のボリュームを変えることで音のリアル感やグルーブ感が生まれます。
ベロシティ
▶︎そのまま打ち込んだSnare

▶︎ベロシティを適用したSnare

Snareにリバーブを追加

Snareの打ち込みが終わったら次は【リバーブ】を使って空間的な広がりを演出します。

また動画内で使用するリバーブは【Valhalla Room】を使用します。
もちろん他のリバーブでも応用できますので様々なリバーブでもお試しください!
▶︎Valhalla Room

次にリバーブのプリセットを選びます。
選択するプリセットは広めの空間を演出しているものを選んでいきます。

Valhalla Roomの場合は【BrightCistern】というプリセットを選びました。
▶︎リバーブのプリセット設定
プリセット

次に【オートメーション】を使って後半に向けて音に広がりをつける動きを加えていきます。
オートメーション
リバーブの【Dry/Wet】の値に対し、左側の起点を【0%】、右側の終点を【40%】に設定しています。
これにより、徐々にリバーブのサウンドが広がっていくような効果を与えることができます。

Snareにフィルターを追加

リバーブの次は【Filter】を挿入し、さらに動きを加え盛り上がりを演出します。
▶︎Filter
フィルター

フィルターのモードは【Hipass】に切り替えます。
Hipass

次に先ほどと同じように【オートメーション】を使って後半に向けて低音域をカットしていく動きを加えていきます。
まずは左側の起点を【26.0Hz】、右側の終点を【1.35kHz】に設定します。
オート

違う音のSnareを追加

最後にサウンドに厚みと動きを加える目的で、違う音色のSnareを追加します。

Snareの追加の手順はこちらです。

  • 1_一つ目のSnareを複製
  • 2_新しいSnareを挿入
  • 3_打ち込みのパターンを変える

▶︎一つ目のSnareを複製
複製
▶︎新しいSnareを挿入
1snare
2tu
▶︎打ち込みのパターンを変える
パターン変更

こうすることでSnareに動きがつけられよりダイナミックなビルドアップを作ることが出来ます。
▶︎元のSnareの音

▶︎処理後のSnareの音

▶︎テクニック使用前の全体サウンド

▶︎テクニックを使用した全体サウンド(Snareのビルドアップのテクニックを使用)

今回の音を広げるテクニックはサビ前の盛り上がりに欠かせないSnareのビルドアップテクニックを紹介しました。
このテクニックを使うことでよりクオリティの高いビルドアップに仕上げることができます。
ぜひこのテクニックを身につけてご自身の楽曲でも試してみてください!
それではまた、次回のレシピでお会いしましょう。

記事の担当 町田 航平/kouhei Machida

18歳から音楽制作を始める。 その後、19歳の頃にイギリスにあるPoint Blank Schoolにて音楽制作を学ぶ。

翌年、DJとしてスペインのイビサ島へ渡り、「Hotel Ocean Driveや Club Itaca」を始めとするホテル/クラブでのプレイを経験。 同時にハウスミュージックの制作を始める。

2019年、ドイツ/ロシア/イギリス/ポルトガル/東京の複数レーベルから楽曲リリースを果たす。

2020年にはイギリスのレーベル「Back It Up Records」よりリリースした楽曲「Werk」がBeatport Tech Houseチャートでランクインし、現在もダンスミュージックアーティスト/DJの若手アーティストとして精力的に活動を行なっている。

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