目次を見る

作曲支援プラグイン「Captain Plugins」の使い方

作曲支援プラグインCaptain Plugins

Captain_Chords_2_0

今回は「Mixed in key」よりリリースされている「Captain Plugins」について解説いたします。
音楽理論がわからなくてもコード進行が簡単に作れそれに合わせてメロディーやベースも生成してくれる。
はたまたキーを指定するだけでお手持ちのPCキーボードが「Maschine」や「Push」のようなPadの役割になって簡単にコードやメロディーを打ち込めてしまうという、夢のようなプラグインです。

「Captain Plugins」の使い方 動画

Captain Pluginsを購入すると4つのプラグインが含まれていますので、1つずつ基本的な部分を見ていきましょう。

Captain Pluginsの購入はコチラから。

Captain Plugins 4つのプラグイン

Captain Chords_Captain Chords

コード進行の手助けをしてくれる「Captain Chords」

Captain Deep_Captain Deep

Bass Lineを生成してくれる「Captain Deep」

Captain Melody_Captain Melody

Melody Lineを生成してくれる「Captain Melody」

Captain Play_Captain Play

そしてPCキーボードを使ってコードやベース、メロディーを打ち込める「Captain Play」

Captain Chords使い方

まずはCaptain Chordsから。

Captain Chords_Captain Chords-1

左上にあるKEYをクリックして曲のキーを決めます。その隣のSCALEでスケールを決めましょう。

Captain Chords_Captain Chords-2

すると右側に指定したKEYとSCALEで使えるコードが表示されます。

Captain Chords_Captain Chords-3

下にあるピアノロールの「+」をクリックすることで

Captain Chords_Captain Chords-4

新たに1小節追加できます。

Captain Chords_Captain Chords-5

同様に4小節分追加しましょう。

Captain Chords_Captain Chords-6

最初にコードを変更したい箇所をクリックして、次に上のコードをクリックすると変更できます。

Captain Chords_Captain Chords

各コードの下の部分にテンションコードも表示されるので7thコードなどもできますね。

Captain Chords_Captain Chords-1

右にあるCOMPLEXITYをクリックすることで、和音の数を7段階で調節できます。

Fullscreen

また、FLAVORでテンションも追加できるようになっているのでより突っ込んだコード進行が作れそうですね。

デフォルトでは1小節単位でコードが変わっているのですが

Fullscreen-1

マウスをピアノロールの上にもっていくと「Y」みたいなマークが出てきますので

Captain Chords_Captain Chords-2

クリックすると選択箇所が半分になります。

このようにコード進行をご自身で作っていくのもよいのですが「いやいや、それすら面倒だよ」という方に朗報です。

Captain Chords_Captain Chords-3

左上のPROGRESSIONをクリックしましょう。

Captain Chords_Captain Chords-11

するとたくさんのコード進行が用意されています。

Captain Chords_Captain Chords-12

あとは聴きながら選択してOKをクリック。

Captain Chords_Captain Chords-4

さきほどのピアノロールにすぐに反映されます。
でも、これだけじゃないんです。

Captain Chords_Captain Chords-5

TIMINGをクリックすることで

Live

コードチェンジのタイミングを選べるようになります。

Live-2

試しにChromeを選択してOKをクリック

Captain Chords_Captain Chords-6

このようにコードチェンジのタイミングが変わります。

Captain Chords_Captain Chords-7

その下のRHYTHMをクリックすることで

Captain Chords_Captain Chords-15

さなざまなバッキングのパターンが選べるようになります。

Captain Chords_Captain Chords-16

試しにSexyを選択してみましょう。
OKをクリックすると

Captain Chords_Captain Chords-8

また一味違うバッキングになります。
まだまだ編集が可能です。

Captain Chords_Captain Chords

SPACEのツマミで音の長さが調節可能です。

Captain Chords_Captain Chords-1

その隣のSTRUMでは和音の発音位置をずらせます。

Captain Chords_Captain Chords-2

さらにはその隣のSWINGを使ってノリを変えることもできます。

「Pianoの音色じゃ気分がのらないよ」という時は

Captain Chords_Captain Chords-3

SOUND PRESETをクリックすることで

Captain Chords_Captain Chords-1 2

さまざまな音色に変更することが可能です。

Captain Chords_Captain Chords-2 2

選択してOKをクリック。

また、作ったコード進行やバッキングはMIDIノートに書き出すことができます。

Captain Chords_Captain Chords-4

右下にある箱を任意の場所へ、ドラッグ&ドロップ。

Massive_1-Massive-1

他のシンセでも鳴らせるようになります。
(今回はNative Instruments MASSIVEを使用しています)

Captain Chords_Captain Chords-5

この時にCaptain Chordsを立ち上げていると、Captain Chordsの音も鳴ってしまいます。
Captain Chordsを鳴らしたくない時はプラグインを閉じましょう。

Captain Deep使い方

コード進行とバッキングができたら次にBass。

Captain Deep_Captain Deep

Captain Chordsがどこかのトラックにアサインされている状態で、Captain Deepを立ち上げるとこのような画面で立ち上がります。

Captain Deep_Captain Deep-1

ConnectをクリックしてCaptain Chordsと連動させましょう。

Captain Deep_Captain Deep-2

すでにCaptain Chordsに合ったベースラインになっていますね。

Captain Chords_Captain Chords-6

Captain Chordsも鳴らしたい場合は一緒に立ち上げましょう。

さきほど作ったコード進行に合うBassラインになっていますね。

Captain Deep_Captain Deep-3

Captain Chordsと同様にRYTHMをクリックすることで

Captain Deep_Captain Deep-4

さまざまなパターンを選択できます。
試しに、さきほどと同じSexyを選択、OKをクリック。

Captain Deep_Captain Deep-4 2

同じ名前のRHYTMなのでバッチリ合います。

Captain Deep_Captain Deep-5

SOUND PRESETで音色も変えられ、右下の箱をドラッグ&ドロップする事でMIDIの書き出しもできます。

Captain Melody使い方

Captain Melodyも同様です。

Captain Melody_Captain Melody

Captain Melodyを立ち上げてConnectをクリック。

Captain Melody_Captain Melody-1

すでに連動してコード進行に合ったメロディーになります。

Captain Melody_Captain Melody-2

Captain Melodyの場合は、RHYTMで譜割りの変更、PATTERNで音程の変更ができ、さらにすごいのが

Captain Chords_Captain Chords-7

Captain ChordsのKEYやSCALE、コードを変更すると、DeepもMelodyも追従してくれます。

Captain Melody_Captain Melody-3

Captain MelodyもSOUND PRESETで音色変更可能で、右下の箱をドラッグ&ドロップすることでMIDIの書き出しができます。
Captain DeepもCaptain Melodyもループっぽい繰り返し系でダンスもの向けな感じです。
このまま使うのもよいのですがCaptain Chords / Deep / Melodyを使ってアイデアを見つけてMIDIに書き出してから少しノートを変えてオリジナルな感じにするとよいかもしれませんね。

Captain Deep_Captain Deep-8

残念なことにCaptain Chords / Deep / Melodyともに、直接ノートをいじることができません。
MIDIを書き出してからノートを動かしましょう。

以上のようにCaptain Chords / Deep / Melodyの3つを連動させて、曲のアイデアを膨らませていくのもよいのですが、「いやいや、もっと直感的にやりたいよ」という方に適しているのがCaptain Play。

Captain Play使い方

Captain Play_Captain Play

Captain Playを立ち上げるとこのような画面が現れます。
どこでもよいのでクリックしましょう。

Captain Play_Captain Play-1

  • PLAY SINGLE NOTES:メロディーやベースなどの単音用
  • PLAY CHORDS:コード用

PLAY CHORDSから見ていきましょう。

Captain Play_Captain Play-2

真ん中に鍵盤とPCキーボードのイラストがあり、どちらで演奏するのか選択します。
今回はPCキーボードで演奏してみましょう。
PCキーボードのイラストをクリック。

Captain Play_Captain Play-3

このようにPCキーボードの配列が表示されます。
色づけされているPCキーボードを押すと音が鳴る仕組みになっています。

Fullscreen

キーボードを押すと上にコード名が表示されます。

Captain Play_Captain Play-4

「A」から「J」までは指定したキーとスケールの基本コードの配列です。

Captain Play_Captain Play-5

Captain Chords同様に左上のKEYとSCALEを変更することで、コードも変わってきます。

Captain Play_Captain Play-6

SUS2や7thコードにも対応していますね。
Extra chordsはメジャーとマイナーが逆になります。

Fullscreen-1

Shiftを押しながら各キーを押すことで、9th / 6th / SUS4に切り替わります。

Captain Play_Captain Play-7

もっと便利なのがPCキーボードのSPACEBARを押すことで、録音のスタートとストップができることです。
SPACEBARを押してリズムに合わせながら弾いてみましょう。
失敗してもストップさせてスタートすればやり直せます。

Captain Play_Captain Play-8

このように右下の箱にMIDIデータが録音されますので、あらかじめシンセなど音源が入っているトラックへ、ドラッグ&ドロップ。
ズレたりした場合はDAW側でクオンタイズをかけるといいでしょう。

Captain Play_Captain Play-9

次にPLAY SINGLE NOTESのタブを開きましょう。
指定したKEYとSCALEに合った単音を鳴らすことができます。

Captain Play_Captain Play-10

5オクターブ上まで弾けますね。
こちらも録音可能なので再生しながらアイデアを引き出しましょう。

Captain Play_Captain Play-11

録音が終わったらシンセなど音源が入っているトラックへ、ドラッグ&ドロップ。

この調子でベースもやっていけば、アッという間に曲の骨組みができちゃいますね。

いかがだったでしょうかCaptain Plugins。

Captain Chords / Deep / Melody / Play を使うことで
今までなかったアイデアが湧いたり、直感的に曲が作れますね。
これは非常に便利です。

試してみる価値はあると思います。

記事の担当 水谷 幸正/Yukimasa Miztani

  1. 講師のプロフィールを読む