ADAM Audio モニタースピーカー T-シリーズ「T5V / T7V」のレビュー

Author: sleepfreaks

DTM初心者の方でも手を出せる最強のコストパフォーマンス

ハイクオリティーなスピーカーをリリースしているADAM Audio社。
製品の完成度からプロにも愛用者が多く、音楽スタジオにも頻繁に導入されています。
皆様もADAM Audioという名前を1度は耳にされたことがあるのではないでしょうか?

昨年、同社からモニタースピーカー「T-シリーズ」がリリースされました。
このT-シリーズには「T5V / T7V」の2タイプのモデルが用意されています。

ADAM

製品はライトユーザー向けというコンセプトで製造されており、性能に対して価格が極限まで抑えられています。
この中にもADAM Audio社が培ってきた技術が惜しみなく注がれており、抜群のサウンドクオリティーを誇っていることが特徴です。

  • これからDTM機材を揃えたい
  • 一歩上のモニター環境を構築したい

という方にとって非常に嬉しい選択肢ですね。

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(Sleepfreaks クリスマスキャンペーン 2018 ご希望のプレゼント製品-アンケート結果)

昨年末に行った「Sleepfreaks クリスマスキャンペーン2018」のプレゼント企画で応募人数が一番多かったのが「ADAM Audio T5V」でした。
今回はT-シリーズ「T5V / T7V」の特徴と共に、実際に製品を使用した感想をお伝えしていきます。

T-シリーズの特徴

「T5V / T7V」は製品サイズ・サウンド特性・価格などが異なります。
まずは両製品に共通するT-シリーズの特徴を確認していきます。

共通の特徴 1 U-ARTツイーター

adam_audio_t5v

製品に搭載されている「U-ARTツイーター」は、25kHzまでの超高域が再生可能です。
高域における均一な放射特性が実現されることで、高解像度のサウンドモニターが必要となる「レコーディング/ミキシング/マスタリング」にて最高のパフォーマンスを発揮します。

共通の特徴 2 DSP制御によるルームEQ

EQ

背面に装備されたEQセクションから「ローカット/ハイカット」を3段(±2dB)で切替えることが可能です。
スピーカーが壁に隣接する場合は、ローカットを使用するなど、使用環境に合わせて周波数特性を容易に調整することができます。

共通の特徴 3 XLRコネクタとRCAジャックを装備

XLRコネクタとRCAジャック

背面には「XLRコネクタ」と「RCAジャック」が装備されており、バランス入力(+4dBu /-10dBV)とアンバランス入力に対応しています。
また、ユニバーサル電源によって「100〜240V」「50Hz〜60Hz」のAC電圧に自動対応します。
これは世界中のレコーディングシステムや、DAW/インターフェイスとの対応を意味しています。

T5V / T7Vの特徴とレビュー

それでは実機を使用した製品レビューをお届けしていきます。

T5Vについて

T5V

  • 価格 : 1本 22,680円 / ペア 45,360円
  • サイズ : 高さ298mm x 横179mm x 奥行き297mm
  • 5インチのウーファーを搭載し、再生帯域は「45Hz〜25kHz」

サウンドの癖が少なく、素直でフラットなモニタリングが可能です。
特に中域が見えやすく、ミキシング時のボリュームバランス、ボーカル/楽器のモニターとしても活躍すると感じました。

歌モノのポップスと相性が良いため、このようなジャンルを制作している方に是非お試しいただきたいです。
また、サンプル素材を含めた、音色選出も非常に行いやすくなります。

高域のモニタリングも優れており、不足している必要帯域や、耳につく不要帯域もしっかりと判断することができました。
シンセサイザーで頻繁に使用するLPフィルター調整も、楽曲全体のバランスを見ながら素早く的確に行うことが可能です。

リバーブなど空間エフェクトの奥行きが掴みやすい製品となっていますので、サウンドの広がり/奥行きを的確に判断し、空間表現を向上させたいという場合にもお勧めです。

低域は「T7V」と比較し、控えめでタイトとなっています。
もし、強めの低域が欲しいという方は「T7V」をご選択いただくか、上記のルームEQ機能を活用して低域をブーストすると良いでしょう。

製品URL : http://www.cfe.co.jp/adam_audio/t5v.html

T7Vについて

  • 価格 : 1本 27,000円 / ペア 54,000円
  • サイズ : 高さ347mm x 横210mm x 奥行き293mm
  • 7インチのウーファーを搭載し、再生帯域は「39Hz〜25kHz」

Tシリーズの上位機種にあたる「A7X」の使用経験がありますが、このA7Xにサウンド特性が近いと感じました。
低域の解像度が高く、太く立体的なサウンドが特徴です。

特に低域が楽曲をリードするEDMとの相性が抜群で、ゴージャスなサウンドながら耳が疲れないという魅力がありました。
キックやベースのサウンドメイキングや、両者の兼ね合いを作り込むには最適なモニターです。

この低域の強みに加え、上記「T5V」で触れた高域のモニタリングもバッチリでした。

ワイド感の表現も優れており、ミキシング時のパンニング調整がとても行いやすかったです。
そして、サウンドの分離感も良く、楽曲全体から1つ1つのトラックを判断しやすいという点も素晴らしいと感じました。

ある程度のボリュームで鳴らすことができるという環境で、活用の幅が広い製品です。

製品URL : http://www.cfe.co.jp/adam_audio/t7v.html

最後に

楽曲制作だけではなく、視聴用としても音楽を存分に楽しむことができるスピーカーです。
音楽を聴くことが今まで以上に楽しくなるのではないでしょうか。

ライトユーザー向けという形で販売されていますが、中上級者が使用する場合でも十分なパフォーマンスを発揮してくれる製品ということは間違いありません。

個人的には「T5V」がペアで45,360円。「T7V」がペアで54,000円。
差額が8,640円ということを考えると、ジャンルの守備範囲が広い「T7V」をお勧めしたく思います。

製品のサイズは上記に記載していますが、「T7V」が一回り大きくなっています。
導入の際には作業スペースの計測を行うことをお勧めいたします。
スピーカースタンドを使用し、スペースの確保を行うというのも良いでしょう。

両製品ともに、この価格帯でのサウンドパフォーマンスは現行機種で最強クラスです。
モニタースピーカーの導入をお考えの場合、このT-シリーズを選択肢の1つとする価値が十分にあるでしょう。




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