作曲バーチャルYouTuber「ミディ」さんへインタビュー【DTMの今コレ!#1】

Author: sleepfreaks

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今さら聞けない、これから知りたいDTMや音楽に関する情報を不定期で更新いたします。
第1回目は、作曲バーチャルYouTuberのミディ(Midy Channel)さんをご紹介!
2017年からYouTubeで盛り上がりを見せている「バーチャルYouTuber」は、「バーチャル」という名の通り、人間の姿形ではなく、2Dもしくは3DCGで作成されたキャラクター(アバター)が、YouTube上でゲーム実況や雑談等、多種多様なコンテンツを配信しています。

ユーザーローカル社が運営するウェブサービス「バーチャルYouTuberランキング」によると、YouTubeのチャンネル登録者数が100万人を突破している「キズナアイ」さんを始めとして、2018年3月末時点で1000以上のキャラクターがチャンネル登録されているようです。
かつてのボカロブームのような盛り上がりを見せていますね。

そんな中、2018年に作曲バーチャルYouTuberとして「ミディ」さんが登場しました。3ヶ月も経たないうちに1万人以上の登録者を抱えている今後注目のバーチャルYouTuberです。
ここではミディさんのインタビューを交えつつ、インタビューで出てくる作曲に関する用語を補足していこうと考えております。
ミディさんをきっかけに作曲を始めたい、もしくはバーチャルYouTuberとしてのスタートを考えている方の参考になれば幸いです。

インタビュー内容

ーーー今回はインタビューに快く応じていただき誠にありがとうございます。まずは自己紹介をお願いいたします。

ミディ :初めまして、DTMでの作曲動画を中心に活動しております、ミディと申します。私は2018年1月13日からバーチャルYouTuberとして活動しています。最近は3D化もして初登場時よりも可愛くなっていると思いますので、是非よろしくお願い致します。

ーーーバーチャルYouTuberを始めたきっかけはどういったものでしょうか?

ミディ :バーチャルYouTuberという文化が去年暮れから注目されているのを知り、先駆者の方達の動画拝見させていただきました。とてもエンターテイメント性に溢れていて、初期のボーカロイドのような盛り上がりを感じました。作曲を中心とした方はまだいらっしゃらなかったので、その方向性でデビューしました。

ーーー動画のみならず楽曲のクオリティも非常に高いですが、影響を受けた音楽やアーティストはどういった方々でしょうか?

ミディ :ジョージ・デュークなどのファンクやチャック・ローブなどのスムースジャズ、T-SQUAREやザ・リッピントンズ、などのフュージョン。ROUND TABLEさんなどの渋谷系サウンドの影響もかなり受けていると思います。

ーーーなるほど。ミディさんの外見からは想像がつかないアーティスト名が多数でてきたことに驚きです。得意な楽器は何でしょうか?また苦手なものがありましたら教えてください。

ミディ :管楽器やギター、鍵盤は少しだけできます。シンセ系の音作りが少々苦手です。

ーーーミディさんの動画がキッカケで作曲をやろうという方が増えていくと感じています。これからDTM(作曲)を始めるとしたら、ミディさんならどういった機材でスタートしますか?

ミディ :これから初心者で始めるとしたら、以下の機材で始めると思います。

なぜかというとGarageBandは最も初心者向けのDAWだと思います。ループ素材や音源も充実していてすごく直感的に操作できます。
初心者におすすめなオーディオインターフェースは、この価格帯(2万円前後)だとこの二つがおすすめです。
鍵盤にKORG microKEYなのは、場所を取らないのもありますが、おまけで付属してくる音源系が充実してるので良いかなと思います。

(Twitterでフォロワーの質問にも丁寧に答えているミディさん)

ーーーありがとうございます。ミディさんが作曲で使用しているソフトやオススメの追加音源・プラグインを教えていただけますか?

ミディ :私の使用しているDAWはStudioOneとPro Toolsです。
StudioOneはバージョン1の頃から愛用しています。オーディオインターフェースはUniversalAudioのApollo 8です。
オススメの追加音源はやはり定番のNative InstrumentsのKompleteでしょうか。これがあれば大体のことができますし、Kontaktがあることで拡張性がありますからね。
最近買って良かったのはOrangeTreeSampleのEvolution Infinity、Fable SoundsのBroadwayでした。
プラグインでは大体Slate DigitalやNomad Factry、UADプラグインで処理しています。

ーーー音楽業界でもAI(人工知能)ソフトが話題になっています。ミディさんは人工知能を搭載した作曲ソフトについて、どうお考えでしょうか?

ミディ :最近Twitterで話題になっていましたね。このほかにはiZotope社がAIを使用したミックスマスタリングプラグイン(Ozone8、Neutron2)を開発していますよね。これからもっと増えていき、アシストしてくれる未来になるのではないかと思います。時代に合わせた音楽作りも良いかもしれませんね。

ーーー非常に参考になります。今度は動画作りに関して難しいと思う点を教えていただけますか?

ミディ :作っていて自分でこれは面白いのかと考えてしまうところですかね。あとDTM動画だと曲を作ってから動画を作らなければいいけないところも大変です。一番大変なのは動画に字幕を入れる作業ですけれどね。

ーーー弊社でもDTMに関するチュートリアル動画を作成しているため、ミディさんが大変だと感じている部分は良くわかります。第10話 ミディ、歌を歌うの巻で「ハイカラ浪漫」を聞きました。とても素晴らしい 歌声ですね。

ミディ :ありがとうございます。あの曲は昔作ってハードディスクに眠っていたのですが、デモ状態にもかかわらずたくさんの方に喜んでもらえたみたいです。曲のイメージしたファンアートをたくさんの方が書いてくれたのも嬉しかったです。

ーーー今後もミディさんの声は、ボイスロイドを使用した動画がメインでしょうか?

ミディ :今は色々模索中なので今後また変化するかもしれません。今のところ歌は生声でやる方針です。歌は感情がないと味気ないですからね。

ーーーDTMユーザーの中には、ミディさんに憧れてバーチャルYouTuberを目指したいという方も現れるかと思います。そういった方々へアドバイスをいただけますか?

ミディ :バーチャルユーチューバーは1からやろうとするとたくさんの能力が必要になります。動画制作、モデリング、喋り、自己プロデュース能力、Unity、VR機器の扱いなど。しかし最近では環境が整ってきて、ブラウザのみで3Dモデルになって配信できるサービスや、3Dモデルをキャラメイクしてトラッキングできるソフトもあるみたいです。

ーーーバーチャルYouTuberになるための敷居が下がってきているわけですね。ミディさんの今後の目標をお聞かせください。

ミディ :たくさんの方に私の曲をもっと知ってもらえて、バーチャル世界でもどんどん楽曲提供をできたらいいなと思います。今後は一般の方向け動画の他にも、よりDTMに特化した音源やプラグインのレビュー等もやっていきたいと思っています。

ーーー最後にファンの方々へメッセージをお願いいたします。

ミディ :いつもありがとうございます。まだまだ未熟ですが、これからも私の曲とともに応援よろしくお願い致します。

ーーーありがとうございました。

ミディ / 作曲バーチャルyoutuber

作曲が得意なバーチャルYouTuber
名前の由来はMIDIファイルのMIDIからきている
年齢は16歳(バーチャルのため歳をとらない)
オムライスが好き

YouTube:Midy Channel

Twitter:@mid_midy

Soundcloud:Midy_Channel_Vtuber

インタビュー後記

突然の問い合わせにも関わらず、質問に対して丁寧に答えていただいたミディさんは、今後バーチャルYouTuberのみならずDTM業界も盛り上げてくれそうな予感がしています。
インタビューの中で登場した「GarageBand」はiOSアプリ(無料)もありますので、iPhoneやiPadをお持ちの方は気軽に楽曲制作を始めることができます。
弊社ウェブサイトでは、GarageBandやStudioOneなど、DAWソフトに関する基本操作や作曲に関する様々な情報を無料で公開しておりますので、ぜひご活用ください。

また、バーチャルYouTuberについてもっと知りたいという方は、書籍「バーチャルYouTuberはじめてみる」が2018年4月17日に発売予定です。
ミディさんをはじめ話題のバーチャルYouTuberの紹介や、動画の作り方などを丁寧に解説されているようですので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

取材・執筆:新倉 賢治/Kenji Niikura(@2190kenji

 


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