広告

音程処理 音楽理論 音楽機材・ソフト紹介 音圧・音量 音像処理 空間処理 波形処理 歪み・サチュレーター 機材設定 機材 書き出し・読み込み・変換 打ち込みテクニック 打ち込み 基本編集 周波数 便利操作・作業効率化 作詞のメソッド 作業環境 低音処理 レコーディング リミッター・マキシマイザー リバーブ リハーモナイズ リズム楽器 リズム処理 リズム モニタリング ミックスが上手くなるTIPS ミキサー・ミキシング マルチ音源 マスタリング ポップス ボーカロイド ボーカル ボリューム処理(コンプレッサー) ベース ベル ヘッドホン ブレイクビーツ ブラス ファイル管理 ピアノ・Key ビンテージ ヒット曲の分析 パッド バージョン新機能解説 バンドサウンドを創るには バッキング ハード機器 ハードウェア操作 ドラム・打楽器 ドラム ドラゴンクエスト トリガー トランジェント ディレイ ディエッサー テンポ処理 テストタグネーム ソフトシンセ ストリングス ステレオイメージャー シンセレシピ シンセサイザー サンプリング サンプラー サウンド入出力 サウンド入出 コンプレッサー ゲーム音楽 ゲート グリッチ ギター ギタリストのためのAbleton Live キック カットアップ オートメーション オーディオ操作 オーディオ処理 オーディオインターフェイス エフェクト処理 エフェクト インストール/製品登録 イコライザー アナライザー いきものがかり Zynaptiq YouTube生配信 XLN Audio
トップページ > ソフトシンセ_使用法 > あらゆるオーディオを楽器にするプラグイン「I WISH 」①基本パラメーター概要
目次を見る
Sleepfreaks監修のDTM向けPC

Infected Mushroom あらゆるオーディオを楽器にするプラグイン「I WISH 」使い方 ①基本パラメーター概要

ピッチとフォルマントをコントロールし独創的なサウンドを作る

IWISH

今回からご紹介する「I WISH」はINFECTED MUSHROOMというアーティストが開発した、新感覚のピッチフリーズプラグインです。

オーディオのピッチを自在にコントロールし、音色を決定づけるフォルマントを変化させることで、サウンドにトリッキーな特殊効果を与えるだけでなく、全く別のフレーズを生み出すこともできます。
アイディア次第でその可能性は無限大と言えるでしょう。

第一回目は、I WISHの適用方法と基本パラメーターを解説していきます。

I WISH 解説動画

製品のご購入 : https://bit.ly/3nIxySV

  1. 1基本パラメーター概要 *当記事となります
  2. 2パラメーターへ動きをつける

I WISHの適用

Logic/FL Studioでの立ち上げが少し特殊なので、それ以外と分けて記載しておきます。

        

  • 通常DAW
  • Logic
  • FL Studio

I WISH の立ち上げ

I WISHをコントロールしたいトラックのインサートへエフェクトとして適用します。

演奏手順

「MIDIトラック」を作成し、MIDI出力を I WISH へ送ります。
後は演奏させたいフレーズをMIDIトラックへ打ち込みます。

Logic Pro Xでの立ち上げ

ソフトウェア音源トラックに音源として立ち上げます。
I WISHは「AU MIDI 制御エフェクト」という項目に分類されています。

サイドチェイン

サイドチェイン部分をクリックし、効果を適用したいトラックを選択します。
これで I WISHにトラックのサウンドが入ってきます。

設定

元トラックのサウンドが混じってしまうため、音量を下げて消音します。
後はIWISHを立ち上げたトラックに演奏させたいフレーズをMIDIで打ち込みます。

IWISH

効果を適用したいチャンネルへI WISHを立ち上げます。

環境設定

IWISHの環境設定をクリックします。

MIDI PORT

Input portを任意の数字します。(ここではPort5です)
この数字は他ソフトで使用していないMIDIポートを選択します。

MIDIアウト

MIDI Outを立ち上げます。

Portを合わせる

MIDI OutのポートをI WISHに設定したポートに合わせます。

MIDI 演奏

後は、演奏させたいフレーズを打ち込みます。
これでI WISHが指定したMIDIフレーズで演奏されます。

        

  • 通常DAW
  • Logic
  • FL Studio

最重要パラメーター PITCHとFORMANT

I Wish ピッチ

I WISHは、音程とフォルマントをコントロールすることでサウンドを変化させます。

  • PITCH : 演奏する音程を半音単位で設定します
  • FORMANT : ピッチ変化に伴う周波数変化をピッチと切り離して設定可能です

中央のリンクアイコンを有効にすることで、
ピッチの動きに対して、フォルマント値を追従させることも可能です。

フォルマントとは?

Melodyne

人間の声に含まれる周波数の成分のことで、声を決定する要素。

時間と共に移動している周波数ピークのこと。
このピークは複数存在し、第一フォルマント、第二フォルマントと呼ばれる。

ピッチ調整の際によく使用され、この成分を大きく変化させることで、
声のキャラクターそのものを変えることも可能。

同時発音数とGLIDE

グライド-1

POLYの値を変更するとMIDI演奏の同時発音数を指定することができます。
2以上で和音の演奏が可能となり、より多くの音程を同時に発音させたい場合は、
この値を上げる必要があります。

また「Mono」に設定すると一番新しく演奏されたノートのみが再生され、
「Legato」ではノートが重なった際に、グライド効果を与えることができます。
共に単音の演奏となり、ベースやリード演奏に向いています。

シンセでおなじみの「GLIDE」は演奏される音程のピッチ変化を滑らかに推移させる効果です。
ノブの値で、音程推移の時間をコントロールします。

この辺りの調整で、演奏のニュアンスが大きく変わるため、好みの値を探してみてください。
偶発的なサウンドを探すのも面白いと思います。

DRY/WET

DRY_WET

右下のスライダーはDRY/WETのミックスを表し、
I WISHの効果と原音の音量バランスを調整することができます。

WET100%(パラメーターを上に振り切る)でI WISHで作り出されるサウンドのみが再生され、
原音は再生されなくなります。

MIDIで打ち込んだフレーズを完全に再現したい際に向いています。
(MIDIノートが無い部分はミュートされます)

WET0%(パラメーターを下に振り切る)
原音のみが再生されI WISHの効果は無くなります。

0と100の間に値を設定すれば、双方の音がブレンドされ、独特の効果を得ることできます。
ここも、ぜひ動かしながら好みのポイントを探ってみてください。

次回は、ピッチやフォルマントに動きを付けていく方法等について取り上げていきます。