Progressive House / Trance の音色とMIDI入力の基本_4 Pluck
トランスなどで良く耳にするPluck(プラック)
Progressive HouseやTranceを制作してみたい方に、
よく使われる音色のMIDI入力のポイントをご紹介します。
今回はPluck(プラック)に関して解説いたします。
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役割と音色
プラックはアタック感があるので前に出して強くコード感を演出することが出来ますが、
アタックタイムを遅くしてバッキングとして活用することも可能です。
また、シンセの設定で減衰を短すればリズム感も出ます。
Pluckの直訳:(弦楽器)をかき鳴らす(参照元:wisdom英和辞典)
今回の楽曲ではMassiveプリセットの”Trance Pike”を元に下記の変更し、EQでローカットしています。
- Delay オフ
- Reverb DRY/WET、SIZE変更
MIDI入力
- 基本は楽曲のコードに合わせて入力します。(fig.1)
- コードのメジャー/マイナー感を出したい場合は3rdの音を1オクターブ上げる。(fig.2)
- 同じコードで進んでいて変化が欲しい場合に、上記を混ぜるなどのアレンジ。(fig.3)
- Pad同様に7th(この場合はG)を足す。
fig.1
fig.2
fig.3
その他
Pluckの場合はオートメーションを使ってリリースを長くしたり、
リバーブを多めにかけていく等が定番です。
次回は、アルペジエーターを使って、楽曲をより一層華やかにしていきたいと思います。
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