クラビネット バッキングの打ち込み①
ファンキーなクラビネットを打ち込みで再現する
クラビネットは、ファンクの要素をアレンジに取り入れたい際には、ぜひ使用していきたい楽器です。
とはいえ、プレイを聴いてもどういう弾き方をしているのか中々分析しづらいと思います。
そこで今回は、鍵盤を弾けなくても簡単にクラビネットの奏法を打ち込みで再現する方法を、
2回に分けて解説していきます。
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1_クラビネット バッキングの打ち込み①(当記事となります)
2_クラビネット バッキングの打ち込み②
クラビネット・バッキングの基本「パラディドル奏法」
クラビネットの基本的な演奏手法として、「パラディドル奏法」というものが挙げられます。
パラディドル奏法とは、連続した音を左手と右手でバラバラに弾いたり、交互に弾いたりする奏法です。
パラディドルの基本形を打ち込むと、以下のような形になります。
実際には弾かないとしても、低音部を左手、高音部を右手、と捉えておいて下さい。
これを連続させていけばいいのですが、今回はパラディドル奏法の原則である、
右手と左手を同時に弾かないということを守りつつ、
今回はもう少しシンプルなリズムにしてみましょう。
このように、左手2回、右手1回繰り返す形としてみました。
コードを付ける
上記のオクターブを連続させた後、右手にコードを付けてみましょう。
今回はAm7のコードで進めます。
この際のポイントは、Aのルートは左手で演奏しているので、
右手はそれ以外のC・E・G(3rd・5th・7th)で和音を表現するというところです。
とはいえ、もちろん左手もAに固定する必要はなく、5thの音「E」を織り交ぜるなどして、
動きをつけてもOKです(和音にはせず分散させておきましょう)。
徐々にそれらしくなってきたかと思います。
デュレーション(音価=音の長さ)を調整しノリを作る
クラビネットの演奏において、デュレーションは非常に大切な要素です。
16のノリを小気味良く聞かせるため、全てのノートを16分より短くしてみましょう。
単純な調整ですが、一気に雰囲気が出てくるはずです。
違うコードを織り交ぜる
更にファンキーでかっこいいフレーズにするには、右手に違うコードを織り交ぜていくと効果的です。
元々の位置からあまり飛びすぎないコードから試してみると良いでしょう。
今回は、D7の構成音D・F#・A・Cから3つの音を選んで、合間に入れていきます。
コードが変わる部分がアクセントになり、バッキングに躍動感が生まれてきたと思います。
以上がクラビネットのバッキングにおける基本的な打ち込み手法です。
次回は引き続き、より実践的かつ洗練された奏法とするためのテクニックをご紹介していきます。
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