1_iOSでの音楽制作について
iOSによる音楽制作の可能性
iPhone/iPadに搭載されている「iOS」
初代iOSのリリース当初から、音楽制作アプリは開発されていました。
しかし、デバイス自体のスペック/キラーアプリ/周辺機器が不十分という面から、
快適に音楽制作を行える環境としては言えない状況が続いていました。
しかし、最近は上記のような問題点の解消が進み、
iOS特有のメリットがより明確に出てきています。
当カテゴリーでは、
iOSを使用した音楽制作のスタイル、可能性を中心に解説を進めていきます。
その利点を活かせば、音楽がより生活と深く結びつき、進化していくと予想されます。
スマートで、素早く、そして快適なライフスタイルをご提示できればと思います。
機動性が高くアイディアをすぐ形にできる
iOSの魅力は何といってもその「機動性」です。
デバイスをどこにでも持ち運ぶことができるため、
- インスピレーションを受けたサウンドをすぐに録音できる
- 移動時間を利用して、楽曲をスケッチできる
- 気軽に人に聴かせたりライブで使用することができる
など、より音楽が身近なものになります。
音楽制作アプリの充実
このところiOS対応の音楽制作アプリも非常に充実してきており、クオリティも高くなっています。
音楽制作を始めるにあたって、機材やPC版のソフトを購入するよりも、
圧倒的に低コストで環境を整えることができるというのも大きなポイントです。
また、アプリに共通する特徴として「直感的」ということが挙げられます。
パラメーターやツマミなどの設定をタッチスクリーンで行えるため、
まるでハード機器を操作しているような感覚で作業を進めることが可能です。
GarageBand (DAW)
Apple社純正の音楽制作ソフト。
元々はMac用のソフトでしたが、今やiOSのキラーアプリの一つといっても良いでしょう。
iOSの直感性を活かした独自機能が数多く取り入れられています。
また、Mac版GarageBandとの親和性の高さも特筆すべき点です。
iMS-20 for iPad (音源/シンセ)
ハードシンセの名機を再現したアプリです。
タッチパネル上でパッチングしたり、ツマミを回して音を作る感覚は、通常のソフトシンセでは味わえない楽しさとクリエイティビティをもたらしてくれることでしょう。
LogicRemote (コントローラー)
Mac上のLogicをiOSデバイスからコントロールするためのアプリ。
ミックス作業の効率化や、タッチスクリーンでの演奏等、iOSの利点をハイブリッドに取り入れることができます。
周辺機器も充実しています
MIDIキーボード、オーディオインターフェイス、モニター関係など
iOS関連の製品も非常に充実しています。
やはりiOSの特徴を活かすため
- 小さい、軽い
- ワイヤレス(Bluetooth)
この点を重視することをお勧めします。
より快適な作業環境を構築することができるでしょう。
オーディオインターフェイス
iPhone/iPadには予めマイクが内蔵されています。
それでも簡易な録音は可能ですが、更にクオリティの高い録音を行いたい場合は、別途オーディオインターフェイスを使用するといいでしょう。
楽器やマイク本来の音を取り込んでいくことができます。
MIDIキーボード KORG microKEY Air シリーズ
ワイヤレスでiOSと接続できるキーボードもあります。
鍵盤数が異なる各モデルが用意されており、目的に合わせた製品選択が可能です。
ケーブル不要の快適性は、一度使うとやみつきになります。
まさにiOSにピッタリの機材といえるでしょう。
MIDI端子を利用してキーボードをワイヤレスに
MIDIのIn/Out端子に挿すだけで、お手持ちの機材をワイヤレス化する画期的な製品です。
iOSに限らず使用できますが、やはりワイヤレスが活躍するのは
モバイルのシーンではないでしょうか。
ヘッドホン/スピーカー
iOSデバイスから出力されるサウンドも、ワイヤレスでモニターしたいと思われる方も多いと思います。
現在は、Bluetooth技術も驚くほど進化しており、ワイヤレス環境でもほとんど音質劣化を感じません。
スピーカー/イヤホン/ヘッドホンともに優秀な製品がリリースされています。
iOSとパソコンの連携もシームレスに
iOSで作業した結果は、Waveやmp3などの音楽ファイルに書き出して、
パソコンやDAWに取り込むことが可能です。
また上記の「Garageband」「Cubase」「Maschine」のような、
パソコン版のアプリがリリースされている場合は、
iOSの作業をパソコンに引き継ぐことができるため、連携もスムーズです。
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