広告

Sleepfreaks
音程処理 音楽理論 音楽機材・ソフト紹介 音圧・音量 音像処理 空間処理 波形処理 歪み・サチュレーター 機材設定 機材 書き出し・読み込み・変換 打ち込みテクニック 打ち込み 基本編集 周波数 便利操作・作業効率化 作詞のメソッド 作業環境 低音処理 レコーディング リミッター・マキシマイザー リバーブ リハーモナイズ リズム楽器 リズム処理 リズム モニタリング ミックスが上手くなるTIPS ミキサー・ミキシング マルチ音源 マスタリング ポップス ボーカロイド ボーカル ボリューム処理(コンプレッサー) ベース ベル ヘッドホン ブレイクビーツ ブラス ファイル管理 ピアノ・Key ビンテージ ヒット曲の分析 パッド バージョン新機能解説 バンドサウンドを創るには バッキング ハード機器 ハードウェア操作 ドラム・打楽器 ドラム ドラゴンクエスト トリガー トランジェント ディレイ ディエッサー テンポ処理 テストタグネーム ソフトシンセ ストリングス ステレオイメージャー シンセレシピ シンセサイザー サンプリング サンプラー サウンド入出力 サウンド入出 コンプレッサー ゲーム音楽 ゲート グリッチ ギター ギタリストのためのAbleton Live キック カットアップ オートメーション オーディオ操作 オーディオ処理 オーディオインターフェイス エフェクト処理 エフェクト インストール/製品登録 イコライザー アナライザー いきものがかり Zynaptiq YouTube生配信 XLN Audio
トップページ > for-business > 楽曲コンペ 採用への近道 > 5_作品のクオリティを高めるための制作環境
目次を見る
Sleepfreaks監修のDTM向けPC

作品のクオリティを高めるための制作環境 音楽コンペ 楽曲採用の近道

作品クオリティを高める環境を構築する

Desk

前回は楽曲を適切な状態で提出するためのポイントを解説しました。
続いて今回は、楽曲を生み出す作業環境について解説していきます。

DTMの作業環境と言えば、その多くは「機材」環境ということになります。

あえて極端な言い方をするなら、作業環境の向上は、
努力や才能を抜きにして、作品のクオリティ向上に直結します。

もちろん、曲作りの基礎がしっかりしていることが条件ですが、
良い環境で生み出される作品は良い作品となりやすく、
一旦導入すれば、以降のクオリティが一定レベルで保たれるのは確かです。

どうしても費用が高くなりがちな機材ですが、
この点を考慮すると、投資するだけの価値はあります。

それでは各項目を確認していきましょう。


モニタリング環境


ADAM

サウンドを確認するモニタリング環境については、
クオリティ向上を目指す際、第一に強化が必要なポイントです。

モニターという言葉には「監視する」という意味があります。
プロの音楽家にとって、音は単に聴くだけのものではなく「監視する」対象なのです。

  • 参考曲を聴いて、制作者の意図/テクニック/手法などを明確に確認できる
  • 自身の楽曲が他のプロのクオリティと比べてどうかを客観的に判断できる
  • 楽曲をやりとりする際に、相手の環境と同程度以上の環境で確認する必要がある

以上のような理由からも、予算をしっかり割き、良質なものを選択すべきです。

スピーカーとヘッドホンいずれについても、プロのモニター用として売り出されている
信頼度の高い製品を用意しておくことが必須と言えるでしょう。

音源


NI

上記モニタリング環境の次に考えたい機材が、追加音源です。
映画でいえばキャスティングに相当する重要な項目と言えます。

ほとんどのDAWには予め音源が付属していますが、やはりおまけ的なものという感は否めません。
そのため、様々なメーカーから数多くの追加音源が販売されています。

当然ながら、楽器やジャンルごとに特化した追加音源は、段違いでクオリティが高いです。
プロの楽曲にも頻繁に使用されています。

アレンジの基礎がしっかりと出来ている状態であれば、
既存楽曲の音源を追加音源に差し替えていくだけでも、飛躍的なクオリティアップが期待できるので、
ある意味効率的な対策と言えます。

制作するジャンルや予算に合わせて、優先順位を決めて購入していくとよいでしょう。

録音環境

Mic

ボーカルや生楽器の録音を伴う場合は、使用するマイクも非常に重要な項目です。

特にボーカルは楽曲の顔となりますので、マイクのチョイスにもこだわってみてください。

下記の記事では、ボーカルレコーディングに特化した内容を解説しています。
今後、更にステップアップする際の項目についても取り上げていく予定です。

音を出すことにストレスを感じない環境を

音を扱うという仕事上、どうしても切り離せないのが騒音問題です。

特に住宅が密集している都内や、マンションに住んでいる方にとって、
近隣に気を使って音を出せないというのは切実な問題です。

この部分に神経をすり減らしてしまい、制作どころではないという話もよく耳にしますので、
なるべく快適に作業できる環境を作る必要があります。

  • 対策1 ヘッドホンの使用


MDR-1ABT_B

騒音問題対策の王道はやはり「ヘッドホン」です。
ある時間帯からはヘッドホンに切り替えるなど、ルールを決めて作業しましょう。

上述している通り、ヘッドホンはモニター用のしっかりしたものを選択してください。

  • 対策2 部屋の防音対策


防音室

少し敷居が上がってしまいますが、
防音物件に住んだり、防音室をレンタルするという方法もあります。

一例としては、ヤマハ(株)が運営している音レントというレンタルサービスがあり、
月10,000円台前半から防音室を自宅に設置することが可能です。

音楽を制作する際、音を出さなくては始まらないことはハッキリしていますので、
なるべくストレスを減らし、快適な環境を作ること考えてみてください。

作品管理もしっかり行う


Excel

サウンド面から離れますが、提出楽曲の管理もとても大切な項目です。

多数のコンペに参加していると、どの曲をどこに出したのか、
あるいはストックで出せるものはどのくらいあるのか(出してはいけないものはあるか)
等がわかりにくくなってきます。

そのため、現在のストック楽曲や提出楽曲をExcel等で表にまとめて、
すぐに参照できるようしておくのが理想です。

  • 楽曲名または楽曲ナンバーで管理
  • 提出日
  • ジャンル
  • 現在のステータス(提出中/ストック/制作ネタなどを記載)
  • コンペ結果 楽曲によって得た収入
  • 楽曲データのバックアップ場所

特に楽曲の元データ(DAWファイルやオーディオ)は、後に必要になってくることが多々あります。
すぐにアクセスできる状態にしておくことで、あたふたと探す必要がなくなり
制作や必要な作業に集中することができます。


記事の協力 前川 敬(Kei Maekawa)

Grane

株式会社Grane(グラネ) 代表取締役
HP:http://grane-inc.com(作家を随時募集中です)

略歴:2005年より音楽業界にて作家マネジメントを担当し、2014年より独立。
現在まで多くの音楽作家の発掘・育成・マネジメントを行い、現在に至る。

マネジメントを担当した主な作家:
STY・HIRO・小田桐ゆうき・Carlos K.・若田部 誠・Hiroki Sagawa・鈴木まなかetc