リバーブ成分のPANをコントロールする ProTools の使い方
空間をコントロールしクオリティを上げる
リバーブは楽曲の空間を表現するエフェクターで、
楽曲クオリティを上げるためにはとても重要なものです。
上記の記事では、複数のトラックで1つのリバーブを共有する王道テクニック「センド&リターン」をご紹介しました。
今回はこれを応用した空間テクニックをご紹介します。
通常、「センド&リターン」を使用した残響(リバーブ成分)は中央から鳴ります
例えばギタートラックのPANを完全に右に振り切った場合でも、
ギターの残響は中央から鳴るのです。
これにより
- 音像がぼやける
- リバーブ感が中央で飽和する
などの問題がでてきてしまいます。
これらの問題を解決するのが「リバーブ成分のPAN設定」です。
ProToolsでリバーブ成分のPANをコントロールする方法
非常にシンプルです。
センドバスをクリックし、表示されるトラックのPANを設定するだけです。
サウンドを確認してみましょう。
元ギタートラックは完全に左に振っています。
- PAN設定前(リバーブのPANがセンター)
- PAN設定後(リバーブのPANは元トラックと同じ左)
かなりすっきりとした印象になります。
上メニュー →「Protools」→「初期設定」「ミキシング」タブの中にある、
「センドパンはメインパンに従う」という項目にチェックを入れておくことで、
常に元トラックの定位と、リバーブ成分の定位をリンクさせることができます。
楽曲の空間をまとめる際に重宝します。
是非お試しください。
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