DTMで使用する人気のスピーカー 3272人に聞いたベスト5
最も人気のあるスピーカー アンケート結果
先日、弊社で行った機材アンケートの結果を発表いたします。
当アンケートは合計3,272名にご回答いただき、アマ/プロの内訳は下記です。
- アマチュアで音楽活動をされている2,769名(約85%)
- プロで音楽活動をされている503名(約15%)
これを踏まえてアンケート結果をご覧ください。
スピーカーを使用していない方
DTMによる楽曲制作で「スピーカー」を使用していない人数は下記となりました。
- アマチュア : 1,122名(約40%)
- プロ : 47名(約9%)
イヤホンやヘッドホンで制作を行うという方が増えている傾向が特にアマチュアの人数に表れています。
ここではランキングと共にスピーカーセッティングについても触れていきますので、これからスピーカーを導入されるという方のご参考になれば幸いです。
1位 YAMAHA MSPシリーズ 269名
製品URL : https://yamaha.io/2R7e8bG
アマチュアが209名/プロが60名の計269名となっています。
特に人気のあるモデルは「MSP5 STUDIO」でアマチュアが103名/プロが35名の計138名です。
価格と性能(サウンド)のバランスが非常に優れており、あらゆる音楽ジャンルに対応可能です。
最初のスピーカーとして何を購入したら良いかわからないという方にもお勧めできる製品です。
2位 YAMAHA HSシリーズ 200名
製品URL : https://yamaha.io/2FlK1KT
アマチュアが154名/プロが46名の計200名となっています。
特に人気のあるモデルは「HS5」でアマチュアが117名/プロが31名の計148名です。
上記「MSPシリーズ」と同様に、バランスの良いモニタリングが可能です。
「MPSシリーズ」はタイトなサウンドイメージで、この「HSシリーズ」はサウンドに奥行きや余裕を感じます。
完全に好みの部分になってしまいますが、僕は2つを聴き比べて現在「HSシリーズ」を使用しています。
とにかく疲れない音でリスニングスピーカーとしても満足しています。
3位 Mackie CRシリーズ 103名
製品URL : https://bit.ly/3heNici
アマチュアが96名/プロが7名の計103名となっています。
特に人気のあるモデルは「CR3」でアマチュアが90名/プロが7名の計97名です。
完全にノーマークでした。
アマチュアからの絶大な支持があり、特にコストパフォーマンスに定評があります。
Bluetoothのワイヤレス再生にも対応しており、機動性が求められる場面にも活躍しそうですね。
4位 IK MULTIMEDIA iLoud Micro Monitor 93名
製品URL : https://bit.ly/3icaTvF
アマチュアが73名/プロが20名の計93名となっています。
当製品がリリースされた時はとにかく衝撃的でした。
コンパクトなサイズとは裏腹にしっかりと高低域が再生され、ミキシングにも十分なサウンドクオリティとなっています。
Bluetooth接続にも対応し、どこにでも持ち運んで制作が行えます。
社内ではYouTubeライブ配信のモニターや、ミーティング時に活躍しています。
5位 ADAM AUDIO AX シリーズ 67名
製品URL : https://bit.ly/32aJ29n
◆ アンケートに回答すると「AX7」が1名様に当たるプレゼントキャンペーン開催中
(2020年10月11日まで)
https://bit.ly/2FqDr6c
アマチュアが37名/プロが30名の計67名となっています。
特に人気のあるモデルは「A7X」でアマチュアが11名/プロが16名の計27名です。
同シリーズの「A5X」は、アマチュアが18名/プロが8名の計26名となっており僅差でした。
プロ比率がとても高いことから分かるように、低域〜高域までサウンドの解像度が非常に高く、完全にプロ仕様のスピーカーです。
価格は高価ですが、その価値は十分にある製品で、長く使える高品質なスピーカーを探している方にお勧めしたく思います。
僕はこの「A7X」をペアで2回購入しましたが、今はなぜか講師の宮川の自宅にあります。
プロが使用しているランキング ベスト4
- YAMAHA MSP5 STUDIO (35名)
- YAMAHA HS5 (31名)
- YAMAHA NS-10M (28名)
- IK MULTIMEDIA iLoud Micro Monitor (20名)
- YAMAHA MSP3 (20名)
とにかくYAMAHA製品が強いです。「NS-10M」はスタジオでも定番となっているモニタリングスピーカーです。
そして、機動性が売りのiLoud Micro Monitorもしっかりとランクインしています。
スピーカーを設置するポイント
ここからはスピーカーの性能をしっかりと活かすためのスピーカー設定について解説していきます。
サウンドをより正確にモニタリングするため是非チェックしてみてください!
設置場所について
低域は指向性が弱いため、ぼんやりと周囲に拡散します。
スピーカー本体が壁の間近にある場合は、壁にサウンドが反射して特に低域が増幅してしまいます。
そのため、スピーカーは最低でも壁から50センチ以上離れた場所への設置をおすすめします。
特にバスレフポートがスピーカー背面に備わっている機種は、壁との影響を強く受けます。
この点に注意が必要です。
壁に対し正対させず角度をつける
スピーカーから放たれた音波は、壁/天井/床の反響を何度も繰り返します。
このようにサウンドの反響が多い環境でモニタリングを行うと、細かなサウンドニュアンスが聞き取りにくくなり、位相ズレが起きるという問題が発生します。
良いモニタリング環境を構築するために、この反響音への対策が大切になります。
反響音を軽減するための対策として、すぐに行えるのは、スピーカーを内側に向けて角度をつけることです。
このように角度をつけることで、リスニングポイント後方からの反響(フラッター)の影響を受けにくくなります。
また、ステレオ感(広がり)をしっかり確認できるよう、リスニングポイントに対して正三角形から二等辺三角形になるように設置しましょう。
ツイーターが耳の高さになるよう設置する
高域は指向性が鋭いため、音が耳に直接届く高さへ調節します。
ツイーターと呼ばれる部分が、耳と同じ高さになるように設置すると良いでしょう。
吸音材を設置する
上記でも触れましたが、スピーカー後方と左右の壁はリスニングポイントに強い反響音を与えます。
これら3点に吸音材を設定して、音の反響を抑えることで、サウンドの改善が期待できます。
また、リスニングポイント後方(背面)の壁に吸音材を設置するのもお勧めです。
壁ほどの影響はありませんが、天井や床にも吸音処置を行うことで更にモニタリングサウンドが向上します。
床であればラグを敷くなども効果があります。
机に置くときはインシュレーターを使用する
インシュレーターは振動が伝わるのを防ぐアクセサリで、スピーカーの振動が設置面へ伝播するのを防ぐために使用されます。
この共振を防止することでサウンドの改善が期待できます。
特にデスクの材質が木の場合にはスピーカーサウンドと共振が起きやすく、インシュレーターの効果が発揮されます。
この振動を防ぐことができれば、インシュレーターにこだわる必要はありません。
例えば、10円硬化を重ねてその上にスピーカーを置くという振動対策を導入するのも有効です。
また、机の上にスピーカーを設置するための専用スタンドもあります。(動画でも使用しています)
このような製品はインシュレーターと同様に共振を防ぐよう設計されています。
スピーカー・キャリブレーションプラグインを使用する
音楽制作を目的として設計されたスタジオではない限り、部屋の特性、スピーカーの位置などにどうしても制限が出てきてしまいます。
このような問題を解消してくれる強力なツールが「スピーカー・キャリブレーションプラグイン」です。
数十分の簡単な操作で、ご自身の部屋やスピーカー特性を解析し、周波数や位相などを最適に補正することができます。
DTM 機材アンケート第3弾📝
🔈スピーカー(モニタースピーカー)の人気No.1はどれ?🎉DTMer 3272人に聞いたベスト5を発表🎉
・アマチュア:2,769名
・プロ:503名プロが使用するスピーカー・ランキングも発表します!
詳しくはコチラ:https://t.co/wbsoUGIzH6#DTM #DAW #スピーカー pic.twitter.com/hEjeojFkjw
— SLEEP FREAKS (@SLEEPFREAKS_DTM) September 25, 2020