Native Instruments「Expansions」の概要・使い方
各ジャンルに特化したプリセットをBatteryやMassiveでも
Native Instrumentsよりリリースされている「Expansions」
レッスンやメールでも頻繁にお問い合わせをいただくこのExpansionsは、同社のMaschine/Battery/Massive/Reaktorシンセサイザーのプリセットが収録された総合パッケージとなっており、制作したい音楽ジャンルで即戦力として使えるサウンドを簡単に手に入れることができます。
今回は「Expansions」の概要〜使い方を解説していきます。
NI「Expansions」動画解説
製品リンク : https://bit.ly/3wNvm0O
Expansionsとは?
Native Instruments製品に対応したサウンドプリセット集となっており、ジャンルや目的別に分類されていて、個別に購入可能です。
元々は同社よりリリースされているMaschine専用の拡張ライブラリという位置付けで販売されていましたが、現在はMaschine/Battery/Massive/Reaktorシンセサイザーのプリセットなども収録されており幅広い製品でサウンドを使用できるようになっています。
Expansionsの全体ページから、製品のプリセットで制作されたサウンドをプレビュー可能です。
目的の製品をクリックすると詳細ページが表示され、詳細説明やプリセット内容を確認可能です。
また、同社の人気製品「Komplete」にもExpansionsが収録されており、グレードによって数に差が設けられています。
高いグレードほど1つあたりのExpansionsがお得に購入できることになります。
Expansionsのダウンロード・インストール
製品を購入後はご自身のアカウントへExpansionsが反映されるため、「Native Access」を使用してダウンロード・インストールを行うだけで使用できます。
https://sleepfreaks-dtm.com/wordpress/dtm-trouble/native-access/
購入されたExpansionsプリセットを快適に使用するために「Komplete Kontrol」のインストールをお勧めいたします。
このKomplete Kontrolは同社のMIDIキーボード(KKS)をコントロールするために開発されたプラグインですが、MIDIキーボードをお持ちでない場合もDAW上でプラグインとして使用可能です。
また、「Komplete Kontrol」は無料の「KOMPLETE START」にも収録されます。
Komplete Kontrol実機やKompleteバンドルをお持ちではない場合も無償で「Komplete Kontrol」プラグインを使用することができます。
DAWでExpansionsを使用する
Expansionsのインストールが終わった後は、DAW上で各サウンドプリセットを使用してみましょう。
上記に記載しましたが、各製品のサウンドプリセットは圧倒的に分かりやすい「Komplete Kontrol」を通す形で解説いたします。
「Komplete Kontrol」は通常のソフト音源トラックとして起動します。
Battery 4
Instrumentsボタンから「All Instruments」をクリックします。
表示される製品から「Battery」を選択します。
「ALL Banks」をクリックするとインストールされたExpansionsが一覧表示されますので、目的のパッケージをクリックします。
パッケージに含まれるプリセットが表示されます。
その際、キットタイプ/ジャンルを絞り込んでプリセット検索を行うことができます。
一番下のキットをダブルクリックすることで、Batteryとプリセットが起動します。
画面下に配置されているプレビューアイコンを点灯させるとキット/サンプルを読み込む前にサウンドの視聴が行えるため非常に便利です。
All Banksが「All」となっている場合は、全Expansionsからプリセットを検索できるため便利です。
単発(ワンショット)のサンプルも用意されており、タグを使用することで効率的にサンプルを検索することができます。
気に入ったサンプルをセルにドラッグ&ドロップすることで、すぐにBattery内のキットへ反映されます。
Komplete Kontrol Sシリーズをお使いの場合は、各キットの種類に応じてライトガイドが表示されます。
キットの内容が視覚的にも分かりやすくなりますね。
以上がプリセット呼び出しの基本概要となり、以降のソフトも同様の手順で活用できます。
Massive
Massiveも同様にAll Banksからプリセットを読み込み。
製品の詳細をコントロールしたい場合は、設定ボタンの「View」→「Edit View」を選択します。
MONARK / REAKTOR PRISM
Monark/REAKTOR PRISMもMassiveと同様です。
「Komplete Kontrol」を使用するもう1つのメリットは、プラグインに備わっている「スケール/コード/アルペジオ」などの機能が使用できることです。
これら機能は下記リンクに解説動画/記事を用意していますので、併せてご確認ください。
「KOMPLETE KONTROL」4_ スケール機能
鍵盤がプレイできない方でも最適フレーズを作成 前回解説を行った「ライトガイド」 この機能を最大限に利用したのが「スケール機能」です。 楽曲の「キー」そして「メ
「KOMPLETE KONTROL」5_ コード機能
コード知識がなくても直感でコード進行をつけられる 「スケール機能」を把握した後は「コード機能」へ入っていきます。 名前の通り、自動でコード生成を行うことができるため
「KOMPLETE KONTROL」6_ アルペジオ機能
スケール機能とアルペジオの連携 今回は目玉機能「アルペジオ」に関して解説を進めていきます。 前回の「コード機能」と組み合わせた斬新なアルペジオを作ることができます。
「KOMPLETE KONTROL」7_ オートメーションとMIDIモード
パラメーターを自由自在に操る Komplete Kontrolの解説も最終回となります。 ここではパラメーターを自由自在に操る「オートメーション」 そして、MID
Maschine
Expansionsは元々Maschine用の拡張ライブラリとして販売されていました。
そのため、Maschineにはプリセットを活用した楽曲プロジェクトも用意されています。
このようにExpansionsが一覧で表示されます。
目的の製品をクリックします。
楽曲プロジェクトを選択してダブルクリックで読み込みます。
これらプロジェクトは全トラックの打ち込み/処理内容を全て確認することができるため、制作テクニックや手法を学ぶ際にも役立ちます。
同じ要領で、リズムキットや個別サンプル(ワンショット)を使用することができます。
Maschine上のサウンドやMIDIをDAWヘエクスポートすることもできるため、制作の幅が大きく広がります。
また、各トラック(グループ)をDAWのトラックと連携することも可能となっています。
下記リンクで詳細を解説していますので、是非ご活用ください。
欲しい音楽ジャンルのサウンドがリーズナブルな価格で手に入る「Expansions」
既にKompleteを持っていたけど存在に気がついていなかった。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
製品間の連携も優れていますので、非常にスムーズに制作が行えます。
是非チェックしてみてください!
製品リンク : https://bit.ly/3wNvm0O
【今更聞けないDTM】「Expansions」ってナニ?
Native Instruments社の人気バンドル製品「Komplete」シリーズにも収録されているため、持っていたのに気づかなかった…という方もいらっしゃるかもしれません。ぜひこの機会に活用してみてください!
詳細:https://t.co/R8w5H9dl7w#DTM @Tokyo_NI pic.twitter.com/AhcdupwoWI— SLEEP FREAKS (@SLEEPFREAKS_DTM) June 12, 2021