Nektar Boltの使い方 ② ENV・LFOセクションのサウンドコントロール
Nektar BoltのENV・LFOセクションは、シンセサイザーのサウンドメイクに欠かせないモジュレーション機能です。エンベロープ(ADSR)を使ってボリュームやパラメーターに時間的な変化を加え、LFOで周期的な動きを繰り返すことで、楽曲に合った表情豊かな音色を実現できます。さらにGlideやVoice Doubleなどのジェネラルパラメーターを組み合わせることで、透明感のあるユニークなサウンドクリエーションが可能になります。エンベロープとLFOの使い方をマスターすることで、あらゆるシンセサイザーでのサウンドメイク技術が向上します。
シンセサイザーに欠かすことができないモジュレーション

前項に続いてNektar社「Bolt」を解説していきます。
ここではシンセサイザーのサウンドメイクに欠かすことができない「モジュレーションセクション」を解説していきます。
BoltはエンベロープやLFOを使用して、サウンドに動きを与えることで、楽曲に合う最適な音作りが行えるようになります。
あらゆるシンセサイザーで用いられる考え方となりますので、是非ここでマスターしてください!
Boltの使い方 ② ENV・LFOセクションのサウンドコントロール
製品URL : https://beatcloud.jp/product/931?atag=007
ENV・LFOセクションのサウンドコントロール
Boltに備わっているエンベロープ/LFOセクションの適用方法を確認していきます。
OSCのボリュームコントロール

各OSCごとに異なるボリュームエンベロープを設定することができます。

- Attack : ノートが発音されてから「どの位の時間をかけて最大の音量になるのか?」を調整します。
- Decay : アタックを経て最大に達した「ボリュームがどの位の時間をかけてSustainレベルに到達するのか?」を調整します。
- Sustain : ノートが演奏されている間「どの値でボリュームを維持するのか?」を調整します。
- Release : ノートの演奏が終わった後「どの位の時間をかけて無音になるのか?」という残響を調整します。
これらボリューム特性を変更すると、サウンドにより多くのバリエーションや表情を与えることができます。
エンベロープセクション

上記ボリュームとは別にエンベロープが用意されています。
当エンベロープはBolt上のパラメーターにADSRの動きを与えることができます。

最大4つのパラメーターを変化させることができます。

上のメニューからコントロールする対象を指定し、ノブで影響を与える強さ(動きの大きさ)を調整します。
LFOセクション

エンベロープと同様、LFOもBolt上のパラメーターに動きを与えることができます。
「指定した動きを繰り返し続ける」という点がエンベロープと大きく異なります。
LFOは3つ用意されており、数字タブからLFOを切り替えます。

波形(LFOの動き)を指定し、コントロールするパラメーターを指定します。
その後に、影響を与える強さ(動きの大きさ)を調整します。この考え方はエンベロープと同様です。

「SPEED」からLFOの周期速度を変更して効果を調整します。
単位は「Hz」となっており、1秒間に繰り返される回数を指定する形です。

「S」を点灯させると、DAWのテンポに合わせた音価を指定できます。
LFOの動きがテンポと同期するため、より音楽的な効果を与えることが可能になります。
ジェネラルパラメーター

Boltの「General Parametes」セクションから、ノートが演奏された際のサウンド特性を設定することができます。
ピッチベンド幅や、モジュレーションホイールの設定を行うことも可能です。
この中でも重要な項目を確認していきましょう。

「POLYPHONY」は単音(MONO)/複数音(POLY)の指定を行います。
和音で演奏を行いたい場合は「MONO」を消灯させ、逆にベースやリードなどの単音演奏は「MONO」を点灯させます。
選択したプリセットを和音で演奏したいなどという場合は、この部分を確認すると良いでしょう。
また、単音(MONO)/複数音(POLY)の選択によって下記の「GLIDE」の効果が変わってきます。

「GLIDE」はノートが演奏される際にピッチへ変化を与える項目です。
各OSC個別に設定が行え、正の値で上から、負の値で下から演奏されたノートに対してピッチの動きが加わります。
上記発音モードで「MONO」が選択されている場合、音程同士を滑らかに繋がります。

「VOICE DOUBLE」は演奏されたノートに指定した数のサウンドを重ねる機能です。
- VOICES : 重ねるノート数を指定します。
- DETUNE : VOICESで重ねたノートのピッチをわずかにズラしてサウンドに厚みを与えます。
- WIDTH : VOICESで重ねたノートを左右に広げてステレオ感を加えます。
2回に渡ってお届けしてきたBoltの解説。いかがでしたでしょうか?
これらエンベロープ/LFOを使用し、サウンドに動きを与えることで、よりカッコいいサウンドを作ることができます。
OSCのパラメーターを積極的に動かすという使い方も面白いと感じました。
ユニークで透明感の高いサウンドを鳴らすことができますので、次のシンセをお考えの方にもお勧めです。
ぜひ、お試しください!
製品URL : https://beatcloud.jp/product/931?atag=007
シンセサイザーのパラメーター「ADSR」が良くわからないという方は、この機会に覚えてしまいましょう!
>Nektar Boltの使い方 ② ENV・LFOセクションのサウンドコントロール
詳細:https://t.co/rcdDtMN9ce#DTM #nektartech pic.twitter.com/XIgphGexCM— SLEEP FREAKS (@SLEEPFREAKS_DTM) 2019年3月28日
よくある質問
Q1. シンセサイザーのADSRとは何ですか?
ADSRはAttack(アタック)、Decay(ディケイ)、Sustain(サステイン)、Release(リリース)の4つのパラメーターで、ノート発音後の音量変化を時間軸で制御する機能です。サウンドの表情を大きく左右する重要な要素です。
Q2. エンベロープとLFOの違いは何ですか?
エンベロープは単発のノート発音に対して一度だけ変化を与えるのに対し、LFOはノート演奏中に指定した動きを繰り返し続ける周期的なモジュレーションです。
Q3. Glideとは何に使う機能ですか?
Glideはノート発音時にピッチに滑らかな変化を加える機能で、特にMONO(単音)モード時に音程同士を滑らかに繋ぐベンド効果が得られ、より表現力豊かな演奏が可能になります。
Q4. Voice Doubleで具体的にどのような効果が得られますか?
複数のボイスを重ねてボリューム感を増し、Detuneでピッチをずらして厚みを、Widthでステレオ拡がりを加えることで、モノラルサウンドをより豊かで立体的なステレオ音声に変換できます。
Q5. LFOのSpeedを同期(S)させる利点は何ですか?
LFOの動きをDAWのテンポに同期させることで、モジュレーション効果が楽曲のリズムと一体化し、より音楽的で統一感のあるサウンドデザインが実現できます。

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