目次を見る

Three-Body Technology Heavier7Strings 使い方② 奏法編

ギターの様々な奏法を再現する機能が満載

Heavier7Strings-2

重低音に特化したエレキギター音源「Heavier7Strings」
前回は操作の基本概要お伝えしました。
今回は解説第二弾ということで演奏方法をメインに解説していきたいと思います。

Heavier7Stringsの使い方② 奏法編

  1. 1Heavier7Strings 使い方① 基本概要編
  2. 2Heavier7Strings 使い方② 奏法編
  3. 3Heavier7Strings Ver.1.2.1 最新アップデートのインストールと注意項目

製品のご購入

heavier7strings

Heavier7Strings_2_1

  • DROP-A:

7弦の最低音B0からA0にチューニングを変える事ができます。
(ドロップAを点灯させると7弦のペグが回転し鍵盤もグレーからホワイトに変わります)

Heavier7Strings_2_2

  • tension:

弦の張りを調整することができ、低いテンションに設定すると張りのない、ゆるんだ音になり、高いテンション設定では明るい
音になります。

Heavier7Strings_2_3

  • resonance:

他弦への共鳴率
(通常、弦を弾くと弾いた弦以外の弦がわずかに共鳴します。左に回すことで共鳴はなくなりキレイな音が出ますが実際のギタープレーヤーは人間ですので。共鳴率は少なからずあります。かといって設定を大きくしすぎると必要以上の共鳴が起こりせっかくの演奏がキレイに鳴ってくれません)

Heavier7Strings_2_4-1

  • ギターフレット上のカポ:

カポを動かすことによりフレットポジションを任意で選択することができます。

Heavier7Strings_2_5-1

  • one key fifth:

オンにすることで5thが鳴り、オフにすることで単音に切り替わります。

Heavier7Strings_2_6

  • play octaves:

one key fifthをオンの状態にしplay octavesをオンにすることでルート音のオクターブが付加されます。

Heavier7Strings_2_7

  • simple chord:

オフの時、例えばF1をルートにしA1・C2を同時に打鍵すると6弦1フレットFと5弦開放Aしか鳴りません。
オンにすることで同じコードを弾くとFメジャーが鳴ります。
(ギターを覚えたての方はFメジャーの手のフォームが難しかったりしますが、シンプルコードをオンにしF1・A1・C2を同時に打鍵するだけで簡単にFのフォームの音が出せてしまいます)

Heavier7Strings_2_8

  • STRUMMING SPEED:

右にスライドさせることでゆっくりとダウンストロークします。
(左にスライドさせることでストロークを速めに設定もできますが、あまりにも速いと人間味がなくなってしまうので、ある程度遅くした方が良いかもしれません)

Heavier7Strings_2_9

  • sustain pedal:

オフの時に打鍵した場合、鍵盤から指を離すと音は止まってしまいますが、オンにすることで鍵盤から指を離しても音は持続します。

Heavier7Strings_2_10

  • G#0:

いま鳴っている音をストップできます。
(G#0を打鍵する際にベロシティー127で打鍵するとスライドオフ状態で演奏が止まり、ベロシティー60の場合、左手で弦を押さえて演奏を止める手法がとられ、ベロシティー10の場合、右手のミュートによって演奏が止められます)

Heavier7Strings_2_11

  • vel.muting:

ベロシティの数値によって演奏法が変化します。

1-29 : ピッキングノイズ  
30-83 : ミュート
84-111 : ソフトピッキング
112-126 : ハードピッキング
127 : ピンチハーモニック
(ピンチハーモニックとは日本語だとピッキングハーモニクスと言われていますが、海外ではピンチハーモニクスと呼ばれています)

Heavier7Strings_2_12

  • モジュレーションホイールを使ったミュート:

上下に動かすことでギターブリッジのカポも一緒に稼働し弦の圧迫加減を視覚的に確認することができます。

Heavier7Strings_2_13

  • ホイールを使ったアーミング:

上下に動かすことでギターテールピースのアームが連動して動きます。
(主にアームはアームアップ・アームダウン・クリケット奏法に使われますが、演奏中に小刻みに動かして音を揺らすビブラートにも使われます)

Heavier7Strings_2_14

  • 演奏テクニック:

人間による演奏は機械のように一定ではなく常に変化しています。その変化を曲中に入れることでリアルな演奏が実現できます。

例えばミューティングによる演奏中にP.M.volをリアルタイムで変化させたい時があるかと思います。
その場合P.M.volの下に数字で016とあります。これはCC(コントロールチェンジ)となっており、数字をクリックすると004-127までの数字を選ぶことができます。

CC(コントロールチェンジ)の設定

今回P.M.volは016と16番に設定されていますので、こちらをCubase上でリアルタイムに変化をさせてみたいと思います。

Heavier7Strings_2_15

まずはキーエディターを開き、左下【+】アイコンよりコントローラーレーンを作成し、ベロシティーをクリックするこでCCの一覧が表示されます。

Heavier7Strings_2_16

CC1モジュレーションからはじまり下に見ていくと11番から54番に飛んでいて目的の16番がありません。

16番の追加方法

Heavier7Strings_2_17

設定→隠す項目→16番を選択→左に追加

Heavier7Strings_2_18

表示一覧にCC16が追加→OK

Heavier7Strings_2_19

CC11番の次にCC16が表示→CC16をクリック

Heavier7Strings_2_20

ベロシティーからCC16に変わるので後は鉛筆ツールなどで書いて再生させると、P.M.volをリアルタイムで変化させることができます。

Heavier7Strings_2_21

少し手間はかかりますがやる価値はあるかなと思います。

ぜひ、作曲の中でこういった要素を取り入れていってください。

次回は忠実に再現するためのアーティキュレーションとエレキギターの醍醐味であるサウンド作りについて解説をしていきたいと思います。

それでは次回もお楽しみに!

記事作成者

K5Studio-logo

TwitterID : @k5_stud1o

YouTube : K5 STUDIO