初心者でも簡単!リミックス講座 ① リミックスの始め方
リミックスを始めよう
今回より「初心者でも簡単!リミックス講座」と題して、リミックス初挑戦の方にもわかりやすい基本的な手法をご紹介していきたいと思います。
まず、そもそもリミックスとはどういった制作手法を指すのか、おさらいしておきましょう。
上記の通り、リミックスとはつまり、既存楽曲へのリスペクトを込めながら、オリジナリティを加えて楽曲を生まれ変わらせる作業と言うことができます。
初心者でも簡単!リミックス講座① リミックスの始め方 動画解説
初心者でもコンテストに応募できる!
本講座は、「Hiroshi Watanabe”Dignity of Life”Remix Contest by Re:animation」との連動企画となっています。
このコンテストにはビギナー部門も用意されており、初心者の参加も大歓迎とのことです。
本講座で使用する原曲もコンテスト課題曲と合わせてありますので、ぜひ下記リンク先より素材をダウンロードし、参加を前提としながら読み進めてみてください。きっとモチベーションが倍増するはずです!
- コンテストサイト: http://remixcontest.peatix.com
また、コンテスト参加にはSleepfreaksニュースレターの購読(無料)も必須となっておりますので、こちらもお忘れなくお願いいたします。
素材となるステムミックスを確認する
リミックスされることを前提とした楽曲においては、多くの場合、ドラム、ベース、メロディといった役割ごとに書き出されたトラック=「ステムミックス」が公開されています。
まずはそれらをDAWにインポートし、内容を確認していきましょう。
それら全てを使用する必要はありません。
この中からリミックスに使用するトラックを決めていきます。
最低限、メロディやボーカルトラックは使用した方がいいでしょう。
その他はほぼ自由ですが、後述するようにあえて使わない方がいいトラックもあります。
ここでは「Last Synth Melody」「Beat Loops」「Synth Sequence」の3トラックを使用することとしました。
リミックスのコツ/注意点
使用トラックを選択する際の考え方
原曲のステムミックスから使用するトラックを決定する際、迷ってしまうのが、原曲の雰囲気をどの程度残し、どの程度オリジナリティを加味するか、という点です。
そこでお勧めするのが、思い切ってリズムやベースのトラックは使わない、という手法です。
こうすることで、メロディや進行で原曲のモチーフを保ちながらも、大きく楽曲の雰囲気を変えたリミックスとすることができます。
今回はベースはオリジナルフレーズを考え、打ち込むこととしました。
オーディオループ等を使う際の注意点
リズムトラックについては、別のオーディオループを用いて原曲と差別化を図ることとしました。
それらのWAVファイル等をインポートする際の注意点があります。
多くの場合、ループが持つ元のテンポと、リミックス楽曲のテンポがバッチリ合うということはありませんね。その際は、ループのテンポをタイムストレッチなどで調整します。
また、リミックスの手法の一つとして、楽曲のテンポを大胆に変えてしまうというやり方もありますので、その際は原曲のステムのテンポを調整しましょう。
エフェクトを用いて原曲ステムをリミックスに馴染ませる
さらに今回は、原曲ステムに含まれる「Beat Loops」も合わせて使用することとしますが、そのまま使うと低音が強くリミックスの中で浮いてしまいます。
このような際は、ステムにエフェクトをかけて調整していきます。
まずは低域をカットして適度な存在感とし、メインのリズムトラックとのかぶりも防ぎます。
リズムループの低域カットは定番手法ですが、今回はさらにスピーカーシミュレーターや、Frquency Shifterといったエフェクトも併用し、リズムの一部を取り入れつつも雰囲気を変えることを狙っています。
オーディオを編集する
メインとなるメロディはもちろん原曲ステムを用いますが、こちらもそのまま使うのでは面白味がありません。リミックスでは、オーディオ素材を切り貼りする等の手法もよく用いられます。
今回はメロディのステムを1小節ごとにカットし、間にシンセで別のフレーズを挟むことで、原曲との掛け合いのようなアレンジとしてオリジナリティを加えています。
いかがだったでしょうか?
このようなコツや注意点を押さえれば、初心者の方でもリミックスにチャレンジできそうですね。
次回以降は、さらに一歩進んだテクニックもご紹介していきますので、どうぞご期待下さい!