ボーカロイド ベタ打ち脱却テクニック② ピッチ編
ボーカロイドの音声をより自然で表現力豊かに仕上げるために、ピッチ調整は欠かせないテクニックです。本記事では、ピッチ・レンダリング機能を使用したピッチ動きの可視化、ノート分割による自然なフレーズ終わりの調整、そしてポップボーカルで頻用される「しゃくり上げ」表現の実装方法を詳しく解説しています。ボーカロイドのピッチ特性を理解し、これらのテクニックを活用することで、ベタ打ちから脱却し、プロフェッショナルな歌唱表現を簡単に実現できるようになります。
ボーカロイドのピッチの動きを調整する

前回の「ベロシティとダイナミクス編」に続き、今回はピッチを調整することで、
より一層ボーカロイドを活き活きと歌わせる方法を学んでいきましょう。
ボーカロイドのピッチ調整にはちょっとしたコツがあります。
その特性を理解し活用することで、簡単に自然なピッチ変化や歌唱テクニックを表現できます。
ボーカロイド ベタ打ち脱却テクニック② ピッチ編 動画
1_ベロシティとダイナミクス編
2_ピッチ編 (当記事となります)
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YouTube動画への質問と回答の抜粋
ベタ打ちとの違いもわかって非常に参考になりました。ありがとうございます。 もし、ご存知でしたら教えて頂きたく、 VOCALOID4 Editer (cubase向けでないもの)で編集したメロディを別ソフトで楽器演奏にしたいのでmidiファイルにしたいのですが VOCALOID3やPiaProなしで実現する方法はありますでしょうか? v3出力のvsqxをmidiにするフリーソフトは見つかったのですがv4出力のvsqxからの変換はできないようなので困っています。
vsqxをvsqへと変換するプラグインがありました。こちらで一度vsqへと変換し、その後にフリーツールを使用してMIDIへと変換する形でしたらできるかもしれません。https://learnmmd.com/http:/learnmmd.com/exporting-vsqx-to-vsq/ 一度、ご確認ください。
ピッチの動きを確認する「ピッチ・レンダリング」
まずは、ボーカロイドのピッチの動きを見るために、
「ピッチレンダリング」という機能を使ってみましょう。

左上のピッチ・レンダリングボタンをクリックすることで、
ボーカロイドの実際のピッチの動きを表示したり、更新することができます。
フレーズの終わりのピッチを調整する
ここで、フレーズの終わりに注目してみます。

ボーカロイドでは、ノートとノートを滑らかに繋げるようにピッチが描かれる特性がありますので、
フレーズの終わりの部分でも、次のフレーズに向かってピッチが動いてしまいます。
これを防ぐために、ノートの分割というテクニックを使います。
今回は、「つたえたい」というフレーズの、最後の「い」の音がピッチが下がっていたので、
16部音符ほど短くして、新たに16分で「い」を追加しました。

もう一度ピッチ・レンダリングを押して確認すると、まだ下がっているように見えますが、
実際に聴いてみると調整前より大きく軽減されています。
なお、ノート分割ではピッチだけでなく、音量やダイナミクスを部分的に調整する際にも使用できます。
ノート分割で「しゃくり上げ」を表現する

ポップミュージックのボーカルで良く使われる歌唱法として、「しゃくり上げ」が挙げられます。
フレーズの歌い出しなどで、少し低いピッチから滑らかに目的のピッチに上げる歌い方です。

ノート分割を使えば、ボーカロイドでしゃくり上げを表現することが可能です。
今回は、「しゅんかん」の「ん」、「ときめいて」の「て」の2つのポイントで行ってみましょう。

このように、まずは元々の「ん」のノートを短くし、その分別のノートを追加します。
追加したノートのピッチを下げれば、しゃくり上げの完成です。
通常、楽曲キーのスケールの1音下に配置しますが、もし効果が薄いと感じた場合は、
スケールの2音下からしゃくり上げてもOKです。
続いて「て」のケースも見てみましょう。
こちらははっきりと母音と子音が分かれていますが、その際にポイントがあります。

この場合の母音「え」をそのまま使うと、アタックが強調され不自然になることがあります。
その際は、「え」を「ー(長音記号)」に書き換えることで、より自然なしゃくり上げとなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
2回に渡って解説してきた通り、ボーカロイドのベタ打ち脱却には、
- ベロシティとダイナミクス調整
- ピッチの調整
がまず第一歩となります。
全ての内容を反映したvxqxファイルはこちらからダウンロードできますので、
ぜひ学習にお役立てください。
ご視聴及びご精読、ありがとうございました。
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よくある質問
Q1. ボーカロイドのピッチ・レンダリングはどのような機能ですか?
ピッチ・レンダリングは、左上のボタンをクリックすることで、ボーカロイドの実際のピッチの動きを視覚的に表示・更新する機能です。調整前後のピッチ変化を確認できるため、より正確な編集が可能になります。
Q2. ノート分割を使う主な目的は何ですか?
ノート分割は、フレーズ終わりでの不自然なピッチ下降を防ぐ、「しゃくり上げ」などの歌唱テクニックを表現するなど、ピッチだけでなく音量やダイナミクスを部分的に調整する際に活用できるテクニックです。
Q3. 「しゃくり上げ」を自然に表現するコツは何ですか?
追加したノートのピッチを通常は楽曲キーのスケール1音下に配置しますが、効果が薄い場合は2音下からのしゃくり上げも有効です。また、子音と母音が分かれている場合、母音を長音記号に変更すると、より自然な表現になります。
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記事の担当 宮川 智希/Tomoki Miyakawa

オンラインDTMレッスン専門 / 2009年から17年











