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共通音を使ったコード変更テクニック

共通音を使ってマンネリ進行から脱却

ある程度曲作りにもなれて、量産できるようになると、
以下のようなことを感じられる方も多いと思います。

「いつも同じような進行になるので、バリエーションを増やしたい」
「ありきたりな感じがするので、独特の雰囲気を加えたい」
「メロディを繰り返す中でコードの雰囲気を変えてみたい」

そのような際に、今回ご紹介する共通音を使ったコード変更テクニックが非常に役に立ちます。
難しい理論の知識がなくても出来ますので、ぜひ実践してみてください。

共通音を使ったコード変更テクニック 動画

共通音を使ってコード滑らかにする

この進行をサンプルとして進めます。

before

まず共通音になり得そうな音を探し、足していきます。
全体を見渡して、比較的多く含まれている音が良いでしょう。
今回は「レ」を共通音として追加し、EmはEm7に、Cも全てadd9とします。
これでも特に違和感はないはずです。

same_notes

また、このように共通音を足すだけでも、コードの繋ぎが滑らかになります。

ベースを変えてバリエーションを作る

わかりやすくするために、共通音が横に並ぶようにボイシングを変えてみましょう。

sorted_chords-2

こうして見ると、上の3つの和音は、ソシレとファ♯ラレの2つの和音
(Gスケールの1・3・5と2・5・7)の繰り返し
であることがわかります。

この繰り返しに対して、ベースの音を変えていくことにより、
様々なコード進行のパターンを試す
ことができます。

バリエーションの例

ベースを変えたことによるバリエーションの例を見ていきましょう。
上の和音のボイシングは若干変えてありますが、使っている音は同じです。

ベースのバリエーション1

valiation1

オンコード(分数コード)を交えて進行を変えてみました。
前半と後半でベースの展開が変わることにより、大きく雰囲気が変わっていることがわかると思います。

ベースのバリエーション2

Valiation2

ベースをC(Gメジャースケールの4度)から始めることにより、随分と趣が変わりました。
階段状に下がって上がっているのもまた一つの特徴です。
後半のサビなど、同じメロディで飽きがくるところ等に使うと効果的です。

ボイシングも変えたバリエーション

Valiation_ex

高音部を共通音で統一してみるのも一つの手です。
コード進行が滑らかになり、2つの音が非常に印象に残ります。
これはピアノアレンジだけでなく、複数の楽器を使ったアレンジにも応用できます。
(ピアノのコードバッキングに対して共通音をギターやシンセで鳴らし続ける、等)