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63.セカンダリー・ドミナント⑥ 実践編3「あえて解決しない①」

音楽理論 初級編 公開 2018.09.11 更新 2026.07.17
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あえて解決しない流れを理解する

今回は、これまでに学んだセカンダリー・ドミナントの知識を活用し、コード進行を分析した際に出てくる、今までにない使い方について確認してみましょう。
楽曲は、本講座でおなじみの「Les Feuilles Mortes(Autumn Leaves)」で進めていきます。

メロディーは上図になります。

サンプルはKey=Gメジャー、もしくはEmでしたね。

コードは上図のようになります。
あわせて聴いてみましょう。

✳︎譜面によっては、これ以外のコードで書いてある場合もあります

第55回目とは違い、後半部分を聴いてみましょう。
コードとメロディーのシンプルなバージョンで確認します。

まずはメロディーを聴いてみましょう。

次にコードと合わせて聴いてみます。

コード進行を解析する

コード進行を解析していきます。
緑色の四角で囲んだ箇所を意識して、もう一度聴いてみましょう。

今までの内容を思い出して、ディグリーネームを書き込んでみましょう。
現在はKey=Gメジャーで解析していますが、難しければKey=Cメジャーにしてみても良いかもしれません。

Key=Cメジャーに変更してみました。
こちらも聴いてみましょう。

次に、上記の緑の四角のコードからノンダイアトニックコードの箇所を確認してみましょう。

黄色の四角で囲ったIII7(マイナーのV7)のE7とI7のC7が、ノンダイアトニックコードとなります。
E7は、今まで通りに解決していますね。

V7/VI

AmをImと捉えた場合のV7(V)は、E7(E)となります。

E7→Am7

E→Am

E7→Am

ですが、C7はどうでしょう?

今までの流れであれば、現在学んでいるセカンダリー・ドミナントで「ノンダイアトニッ クコードの箇所=V→Iの関係でしょ?」となりそうですが…。

ここで、「Fly Me to the Moon (In Other Words)」の譜面を思い出してみましょう。

  • シンプルなコードのみの場合

今まで学んできたもののおさらいをしてみましょう。

V7/IV

C7→Fmaj7

C→F

C7→F

いつもはIVに進行していましたが、今回の譜面ではIVではなく、VIIm7b5に進行しています。
しかしながら、特に違和感は感じられませんでした。

この「セカンダリードミナントがIに解決していない場合がある」という意識を持ったまま、次回は今までとは違った使い方を確認していきます。

よくある質問

Q1. セカンダリー・ドミナントは必ず解決する必要があるのですか?

いいえ。本記事で示すように、セカンダリー・ドミナント(例:V7/IV)が期待される和音(この場合IV)に解決せず、別の和音に進行するパターンが実際の楽曲に存在します。このような「あえて解決しない」使い方も有効な音楽表現です。

Q2. V7/VIと V7/IVの違いは何ですか?

V7/VIはVIの属七和音で、例ではE7→Am進行です。V7/IVはIVの属七和音で、例ではC7→F進行を示します。どちらもセカンダリー・ドミナントですが、解決先が異なり、本記事ではC7がFではなくVIIm7b5に進行する応用例を扱います。

Q3. Key=Cメジャーに変更する理由は何ですか?

Key=Gメジャーより理解しやすいため、学習難度の調整として提示されています。ディグリーネーム分析が難しい場合、より基本的なキーで同じコード進行を解析することで、相対的な音程関係が把握しやすくなります。

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