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16.四和音のコード マイナーセブンス・フラットファイブ

Author: sleepfreaks

不安定ながらゴージャスな響き
「マイナーセブンス・フラットファイブ」

今回は、前項のドミナント・セブンスコードに引き続き、マイナーセブンス・フラットファイブについて学んでいきます。

このコードは、「ハーフ・ディミニッシュト」「ハーフ・ディミニッシュ」「ハーフ・ディミニッシュトセブンス」「ハーフ・ディミニッシュセブンス」などとも言います。
✳︎ただし、ディミニッシュセブンスとは別のコードなのでご注意ください。

マイナーセブンス・フラットファイブは、名前が長くなんだか難しそうに思えますね。
しかしながらこのコード、まさに名前のとおりで実はシンプルです。

まずは、Cマイナーセブンス・フラットファイブのサウンドを確認してみましょう。
コードの構成音を順に鳴らした後に、コードが鳴ります。

途中までは怪しい雰囲気でしたが、最後にまとめて聴いたときは不安定ながらゴージャス感のある響きにも聴こえますね。

マイナーセブンス・フラットファイブの表記

マイナーセブンス・フラットファイブは下記のように表記されることが多いです。

中でも一般的なものは以下の通りです。

  • Cマイナーセブンス・フラットファイブなら= Cm7-5
  • Dマイナーセブンス・フラットファイブなら= Dm7-5

次いで、「Cm7♭5」「Dm7♭5」のような表記も目にします。


マイナーセブンス・フラットファイブの基本形

Cm7-5を、譜面とピアノロールでそれぞれ確認してみましょう。

ここで何か気がつきませんか?
途中までディミニッシュ(トライアド)と同じですね。
そして、マイナーセブンスコードと似ています。

改めてコード名に注目してみましょう。

  • “マイナーセブンス” “フラット” “ファイブ”

マイナーセブンスの”5″(ファイブ)が”♭”(フラット)しているとコード名から読み取れますね。
Cm7とCm7-5を比べてみると一目瞭然、マイナーセブンスコードとの違いはたった一つです。

ご覧いただいたとおりマイナーセブンスコードの基本形のP5thを半音下げ、dim5thにすることにより、マイナーセブンス・フラットファイブの基本形に変化させることができます。

簡単な覚え方として、以下の通りに捉えておくとよいでしょう。

  • ディミニッシュ(トライアド)にm7thを足す
  • あるいはコード名の通り、マイナーセブンスの”P5th”を半音下げる(”dim5th”にする)

マイナーセブンス・フラットファイブの音程は以下の通りです。

  • インターバルで覚えるなら、R(ルート) m3rd dim5th m7th
  • スケールディグリーで覚えるなら、1 b3 b5 b7

マイナーセブンス・フラットファイブのまとめ

今回の学習ポイントをまとめると下記の通りです。

  • マイナーセブンス・フラットファイブは、不安定ながらゴージャス感のある響きを持つ
  • ディミニッシュ(トライアド)にm7thを足したものと同じ構成音を持つ
  • マイナーセブンスコードのP5thを半音下げ、dim5thにすることでマイナーセブンス・フラットファイブになる
  • マイナーセブンス・フラットファイブの構成音は、R(ルート), m3rd, dim5th, m7th(1, ♭3, ♭5, ♭7)

3和音と4和音コードのまとめ

ここで、今まで出てきた3和音/4和音のコードをまとめて復習しておきましょう。

再度ご注目いただきたいのは、ディミニッシュ(トライアド)、マイナーセブンス・フラットファイブ共にトライトーンが含まれているという点です。

他にもたくさんコードはありますが、今回でひとまずコードの作り方は終わりです。
次回以降は伴奏などで使用するコードはどう選択していけばいいのか
という点に焦点を当てていきます。

これまでの項目で、楽曲のキーと使用するスケールの関係はご理解いただけたと思いますが、コードもそれと関連しますので、全ての知識が活かされてきます。
ぜひここまでを復習しながら進んで下さい。


記事の担当 伊藤 和馬/Kazuma Itoh

伊藤 和馬

18歳で渡米し、奨学金オーディションに合格後、ボストンのバークリー音楽大学で4年間作曲編曲を学ぶ。
バークリー音楽大学、現代音楽作曲学部、音楽大学課程を修了。
日本に帰国後は、Pops・アニメソング・アイドルソング・CM・ゲーム・イベントのBGMまで、幅広い作曲・編曲の技術を身につけ作編曲家として活動している。

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