MASCHINE JAM 使い方 音階のある楽器を打ち込む
音階のある楽器のレコーディング方法
ここではベースやシンセなどの音階のある楽器の打ち込みを解説していきます。
基本的なレコーディング方法は前回のドラムと共通ですが、音階楽器の扱いは今までのドラムと異なるため、まずはその基本をしっかりと把握する必要があります。
MASHINE JAMにおける音階楽器の概念
※5:09秒からの解説となります。
これまで解説を行ってきたドラムトラックはGROUPが持っている各16のPADに個別のSOUNDが割り当てられていました。
キックやスネア、ハットなど素材が全く異なる場合はこの形式が用いられますが、各PADに音階を配置すると考えた際、PADの数が16のため、使用できる音階が制限されてしまいます。
これを避けるために音階楽器を扱う際は少し概念が異なるという仕様です。
MASCHINEに音階楽器を割り当てると、1つのPAD(このPAD1つのことをSOUNDと呼びます)にその楽器が割り当てられます。
この段階でPADを押すと当然、1つの音階のみ発音されます。
音階を演奏するには「PAD MODE」を押します。
画像のように、64のPADに対して音階が割り当てられます。
白く光っている部分はルートを表しており、デフォルトでは「C」が割り当てられています。
64のPADに表示しきれない音階がある場合、矢印ボタンの上下でオクターブを上げ下げすることが可能です。
あとはドラムと同様にリアルタイムレコーディングを行い、PATTERNへ演奏を記録していくという概念です。
スケール機能を使用する
PADに対して音階が割り当てられたことは確認できましたが、数が多すぎて把握が難しいという場合も多いと思います。
そこで使用したいのが「スケール機能」です。
楽曲のキーやスケールを指定することで、PADに表示する音階を絞り込むことができます。
上記、「PAD MODE」モードの状態でダイアルに触れるとスケール機能のダイアログが表示されます。
- Root Note : 楽曲のキーを指定します。
- Type : 使用したいスケールを指定します。(メジャー/マイナーなど)
- Mode : キーとスケールからコードを作り出します。
1つのPADで複数の音階を演奏可能です。
指定した内容に合わせた音階がPADへ反映されます。
このスケール機能の解説は同メーカーからリリースされている「KompleteKontrol」と同じ仕様です。
以下の動画にて解説していますので是非ご覧ください。スケールの種類についても触れています。