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トランスポーズでキーを変更する Studio One 使い方

トランスポーズとは?

トランスポーズ機能は、イベントのキーを「C」から「E」に変更するといった移調を目的とした機能です。
この機能は、「制作した楽曲がボーカリストのキーに合わない」場合や、「楽曲のイメージをガラッと変えたい」といった場合に特に活躍します。
手動で全トラックを移調することも可能ですが、トランスポーズ機能を利用すれば、より簡単に移調を行えます。
移調には用途に応じたいくつかの方法がありますが、大きく分けて「データ自体を移調する方法」と「再生音のみを移調する方法」の2つがあります。

MIDIデータを書き換えて移調する方法

ノートエディターで特定のノートに直接変更を加えて移調する方法です。

移調したいMIDIイベントをクリックし、ノートエディターを開きます。

移調したいMIDIノートを選択し、右クリックメニューの「音楽機能」から「トランスポーズ…」を選択します。

設定画面が表示されるので、加算/減算で目的にあった項目を選択するか直接数値を入力します。
「1」を設定すると元音から半音上がり、「–1」を設定すると半音下がります。
例えば、CキーからEキーに変更する場合、4半音上げるため「4」を入力して「OK」をクリックします。

選択したノートが、設定した内容に応じて移動します。

同様の手順でイベント単位でも移調が行えます。

移調したいイベント上で右クリックし、メニューの「音楽機能」から「トランスポーズ…」を選択します。

トランスポーズ設定を行って「OK」をクリックすると、選択イベント内のすべてのノートが設定した内容で移動します。

注意点 : ドラムトラックの移調

ドラムトラック(キック、スネア、ハットなど)は、MIDIノート番号によって音色が決定しています。
そのため、トランスポーズ機能を適用すると、全ての音色が変わってしまい大惨事になりかねません。
ドラムトラックでは、トランスポーズを使用しないよう注意してください。

MIDIデータは変更せずに再生音のみ移調する方法

MIDIデータの内容は変更せずに、再生される音をリアルタイムで移調する機能です。
様々なキーの響きを気軽に試してみたい場合など、試行錯誤を行う際の利用におすすめです。

ソング全体の再生音のみ移調

楽曲全体を移調する場合は、トランスポート・バーにあるトランスポーズの値を調整します。
MIDIノートは移動せず再生音のみを移調するため、ボーカリストのキーに合わせる際など、元のデータを保持しながら全体のキーを調整したい場合に便利です。

このオーディオ・トラックとインストゥルメント・トラックの両方をリアルタイムで移調する機能は「グローバル・トランスポーズ」と呼ばれ、Studio One Pro 7で新たに導入された機能の1つです。

グローバル・トランスポーズ機能を使う際、MIDIトラック(インストゥルメント・トラック)のインスペクターにある「グローバル・トランスポーズに従う」のチェックボックスの設定が重要になります。
下記の内容を押さえておきましょう。

設定チェックありチェックなし
効果トラックはソング全体の移調に追従し、音程が変更されるトラックはソング全体の移調に影響されない
使い分けピアノやシンセなど、メロディやコードを移調したい楽器に使用ドラムやノイズ系エフェクトなど、音程を変更したくないトラックに使用
選択トラックの再生音のみ移調

対象のトラックを選択し、インスペクタ内のトランスポーズ値を変更します。
変更後は、選択トラック全体の再生音のみが移調されます。

選択イベントの再生音のみ移調

対象のイベント上で右クリックし、トランスポーズ値を変更します。
変更後は、選択イベントの再生音のみが移調されます。

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