Fruity Sendでセンドリターンのサウンドをプリフェーダーで送る FL Studio 使い方
プリとポストを使い分けてより柔軟なサウンドメイキングを行う
前項でリバーブやディレイなどを共有するセンドリターンを解説しました。
この方法でセンドリターンを行った場合、
フェーダーの音量に依存してリバーブのかかり方が変化します。
フェーダーを通った後のサウンドのため「ポストフェーダー」と呼ばれます。
しかし、場合によってはフェーダー値に依存せず、
一定の音量をエフェクトトラックへ送りたいという場面もあります。
これを、フェーダーの前ということで「プリフェーダー」と呼びます。
Pre/Postの解説
FL Studioを含め、多くのDAWソフトはデフォルトがポストフェーダーとなっており、
フェーダー値に依存します。
ここではプリフェーダーでセンドする方法を解説していきます。
Fruity Sendを使用する
FL Studioのプリフェーダーは、センドエフェクトを適用したいトラックに対して
「Fruity Send」を立ち上げることで実現可能です。
ポイントは「Fruity Send」を立ち上げた箇所でセンドに送られるということです。
画像の場合、イコライザーとコンプを適用した音が、エフェクトトラックへセンドされ、
その下のコーラスは元音のみの適用となります。
使い方はとてもシンプルです。
赤囲み部分をクリックし「センドトラック」を指定します。
- 1_Dryで元音の音量をコントロールします。そのまま通したい場合はMAXにします。
- 2_センド成分のパンを指定できます。リバーブ成分のみ右に寄せるなどの使い方が可能です。
- 3_Volumeノブを上げるほどセンドエフェクトの効果が強くなります。聴きながら調整を行います。
かなり便利なプラグインですので、ぜひ使用してみてください。
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