楽器店員がオススメする オーディオインターフェイス 5選
なぜオーディオインターフェイスが必要なのか?
今回はパソコンで作曲をする時の要となる部分、オーディオインターフェイスのご紹介をしていきたいと思います。
パソコンで歌や楽器を録音をする場合、制作途中のサウンドをスピーカーやヘッドホンから聴こうとした場合に必要になってくるのがオーディオインターフェイスという機材です。
パソコンによってはイヤホン端子やマイク端子を搭載しているタイプもありますが、これを使用する場合ノイズが発生してしまう可能性がとても高いです。
例え仮歌を録音するとしても綺麗に録音できた方が音質調整もしやすい為、より楽曲のイメージを鮮明に表現することができます。
それではオススメのオーディオインターフェイスベスト5をご紹介していきます。
Steinberg UR22mk2
まず初めにご紹介したいのがSteinbergの「UR22mk2」です。
特徴はフロントに2つの入力とヘッドホン端子を持ち、背面にはスピーカーへサウンドを出力する為のLINE OUTを2つ搭載しています。
そして、MIDI IN/OUTも備わっているという至れり尽くせりな仕様です。
本体もコンパクトで、後に何か機材を追加しようとしても対応出来るバランスの良さが売りです。
そして、日本で一番売れているDAWソフトの「CUBASE AI」というCUBASEの簡易版が付いてくる事です。
とりあえずCUBASEを使ってみたいという方に、まさにうってつけの商品となっています。
5V DC端子も搭載しているため、iOS機器で制作を考えている人にも対応している所もポイントです。
✳︎iosでお使いの場合はLightning-USBカメラアダプタが必要となりますのでご注意下さい。
Focusrite Scarlett 2i2 G2
次にご紹介するのはFocusriteの「Scarlett 2i2 G2」です。
製品の特徴は録り音が優れいているという点です。
サウンドを1万円台の他モデルと比較すると、非常にキメが細かい印象を受けます。
さらにプロの環境で多く使用されている「Pro ToolsのFirst」、アイデアを直ぐに形に出来るDAWソフトの「Ableton live lite」も付属します。
こちらもバランスの良い製品なのですが、MIDI端子は搭載していませんので、外部のシンセサイザーなどを接続されたいという方は別途MIDIインターフェイスをご用意いただく必要があります。
プロ仕様のPro Toolsを使用してみたいなという方や、自宅環境でより高音質に歌や楽器を録音したいなと考えている方にとてもオススメの製品です。
Audient iD14
次にご紹介するのがAudientの「iD14」です。
Audient社は、非常にハイクオリティな製品を数多くリリースしており、プロからも大きな信頼を得ています。
これらの技術が存分に活かされた当製品はアマチュア/プロを問わず使用可能です。
価格は決して安くはありませんが、この価格帯のモデルと比較しても考えられない高音質な録れ音とモニタリングのサウンドを誇っています。
サウンドはアナログ感溢れる温かみのある音になっており、ロックジャズ、ポップスなど、生音を中心としたサウンドを制作される方に特にオススメしたい製品です。
入力は手前に楽器用の入力端子、ヘッドホン入力端子を1つずつ備え、背面にマイクプリアンプ入力、LINE OUT端子が2つずつ搭載されています。
そして、OPTICAL入力も備わっています。
また、本体のダイヤルからはスピーカー/ヘッドホンのボリューム操作に加え、DAW上の好きなパラメーターをこのダイヤルにアサインしてコントロールが可能です。
例えばソフトシンセサイザーのパラメーターを実際に触りながら録音、オートメーションを描きたいといった場合に重宝します。
様々な機能を兼ね備えた本機ではあるのですが、こちらの製品にはDAWは付属しませんので、DAWをお持ちでない方は併せてDAWソフトのご用意が必要です。
アナログライクな音が好きな方や、ご予算を抑えつつも高音質なオーディオインターフェイスをお探しの方にとてもオススメの製品です。
Universal Audio Arrow
次の製品は話題のUniversal Audioの「Arrow」です。
特徴は、最新の接続端子「Thunderbolt3」を備え、さらにUADプラグインを持ち歩きで使用できるという点です。
UADプラグインというのは、名機と呼ばれるコンプレッサー、イコライザー、マイクプリアンプ等を当オーディオインターフェイスに搭載されたCPUで処理できるプラグインの総称になります。
UADプラグインのクオリティはプロやアマチュアを問わず高い評価を得ており、多くのスタジオにも導入されています。
これら高品質なプラグインをArrowを接続することで使用できるようになります。
前面にはD.Iとヘッドホン端子を搭載し、背面にはマイクプリアンプが2つ搭載され、LINEOUTが2つというシンプルな構成となっています。
そして、本体上部には各パラメーターを操作する為のボタンが搭載されており、快適なコントロールが行えます。
録り音やモニターサウンドもアナログライクとなっており、中高音に張りがあるのが特徴です。
ミックスやマスタリングも本格的に学びたいという方や楽器録りがメインという方にオススメの製品です。
注意点として「Thunderbolt3端子」を搭載したパソコンでなければ接続/使用することが出来ません。
最近はUSB-TYPEC搭載モデルのパソコンが多く出回っていますが、同じ端子のように見えて規格が異なるため、この点にご注意ください。
当製品もDAWソフトが付属しませんので別途DAWソフトのご用意が必要となります。
RME Babyface Pro
最後にご紹介するのがRMEの「Babyface Pro」です。
プロの中にも愛用者が多く、このコンパクトなボディーからは想像できないハイクオリティーな録り音とモニターサウンドを誇っています。
本体の側面にヘッドホン端子2つ、LINE INを2つ搭載し、反対側にOPTICALのIN/OUT、さらにMIDI端子(使用するには付属のブレークアウトケーブルが必要)にUSB端子を搭載しています。
そして、本体の後ろにはXLRのIN/OUTを二つずつ搭載しています。
録り音、モニターサウンド共にパキッとしたサウンドが特徴で、ヘッドホンやイヤホンでモニターした場合でも非常にきめ細やかにサウンドを表現してくれます。
例えばどこでどの楽器が鳴っているのかも的確に判断でき、リバーブの残響音までしっかりと綺麗に聴こえます。
ジャンルとしては打ち込み系のサウンドと相性が良く、サイズもコンパクトでバスパワーに対応している為、持ち運びという面でも優れています。
今回ご紹介する中で価格が一番高いのですが、このサイズでこれだけの音を奏でてくれる物はそう多くありません。
DTMで活躍することはもちろんですが、音楽を視聴する際も楽しさが増すことは間違いありません。
録音の際に使用するケーブルについて
最後になりますが、オーディオインターフェイスで楽器を録音する際はケーブルにも気をつけてください。
どんなに良いオーディオインターフェイスを導入したとしても、接続するケーブルにも気を使わなければノイズが発生したり、音が痩せて聴こえてしまうということが起きます。
オススメはCANARE社製のケーブルです。
楽器屋さんによっては様々なケーブルを試せる場所もあるので、困った場合には相談してみるのが良いと思います。
いかがでしたでしょうか?
今回は5つのオーディオインターフェイスをご紹介させていただきました。
どの製品もコストパフォーマンスが高いものを厳選しましたので、製品を選択する判断材料としていただけましたら幸いです。
次回もまた違う機材のベスト5を特集していきますので、お楽しみに!
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記事の担当
be-bee(伊藤瞬/Ito Shun)
1987年生まれ。Logic Pro x・Ableton liveユーザー。
アメリカ留学から帰国後、音楽学校を卒業。作曲家デビューをする。
EDMやPOPSを中心に作編曲しながら、エンジニア業もこなす。
Twitter ID : @bebee330
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