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目次

【DTM】シンセサイザー音源 人気ランキング ベスト10 DTMer 4008名が回答!

Author: sleepfreaks

様々なソフトシンセ ランキングの結果は?

DTMer7526人に聞いたアンケートシリーズ
エレクトロ、ポップスなど音楽ジャンルを問わずに活躍するシンセサイザー音源のランキング結果を発表していきます。

シンセ数

サードパーティのシンセ音源を使用されている方は7526名中4008名(53.26%)でした。
ソフトシンセ音源が予め搭載されているDAWも多い中、半数以上が別途シンセサイザー音源を購入しているという結果です。
早速ランキング結果を確認していきましょう。

人気のシンセサイザー音源ランキング

人気シンセランキング

5位 Native Instruments Massive X : 194名 26,800円

Massive_X

  • プロ : 23名 (11.9%)
  • アマ : 171名 (88.1%)

約20年前にリリースされた革命的なシンセサイザー Massiveの後継機。
現代のサウンドメイクに対応する「豊富なOSC」「自由なサウンドルーティング」「質の高いエフェクト」などを搭載し、大きな進化を遂げています。

製品URL : https://bit.ly/3sQkxfB
解説ページ : https://sleepfreaks-dtm.com/softsynth/massive-x-report/

4位 reFX Nexus : 200名 29,000円

Nexus_4

  • プロ : 53名 (26.5%)
  • アマ : 147名 (73.5%)

誰もが一度は耳にしたことがある、定番サウンドが満載。
シンセの知識がなくても、プリセットを選択していくだけでOKという頼もしい製品です。
追加プリセットも用意されており、様々なジャンルに対応可能です。

製品URL : https://refx.com/nexus/
解説ページ : https://sleepfreaks-dtm.com/softsynth/refx-nexus3-new-features/

3位 Spectrasonics Omnisphere : 364名 $499

Omni

  • プロ : 96名 (26.4%)
  • アマ : 268名 (73.6%)

シンセサウンドのデパートというくらい豊富で高品質なプリセットが揃っています。
効果音、生系のサウンドも用意されており、これ1台でほぼ全ての音楽ジャンルをカバーできてしまうのではないでしょうか。
プリセットを選択していくだけでも様になるサウンドを得られるため、シンセ初心者にもお勧めです。

製品URL : https://bit.ly/3mYkWX2
解説ページ : https://sleepfreaks-dtm.com/softsynth/omnisphere-2-1/

2位 Native Instruments Massive : 478名 20,100円

Massive

  • プロ : 73名 (15.3%)
  • アマ : 405名 (84.7%)

一斉を風靡したウェーブテーブルシンセ。
発売から20年経過した今でも愛用者が多く2位にランクインとなりました。
プリセットも豊富でシンセサイザーを把握する勉強にもなる素晴らしい製品です。

製品URL : https://shrsl.com/3bsp3
解説ページ : https://sleepfreaks-dtm.com/softsynth/massive-osc/

1位 Xfer Records Serum : 879名 $189

Serum

  • プロ : 129名 (14.7%)
  • アマ : 750名 (85.3%)

不動の人気を誇る最強シンセサイザー。
サウンドの太さを含め、全てが平均点以上の完成度でダントツの1位となりました。
愛用者も多く、プリセットも豊富に用意されているため、現代のシンセサウンドからアナログ系まで幅広い音作りと演奏を楽しむことができます。

製品URL : https://sonicwire.com/product/99927
解説ページ : https://sleepfreaks-dtm.com/softsynth/xfer-records-serum-1/

6位〜10位のランキング

ベスト5にはMassiveが2つランクインしていましたので、10位までのランキングを集計しました。

今回は6位のAvengerを交えた6製品で製品の特性を比較・検証していきます。

プリセット

プリセットを中心に楽曲制作を進めていきたいという方は、プリセットが豊富か?という点も重要になります。

Serum : 約450
世界的に最も普及しているシンセであり、サードパーティ製のプリセットも豊富です。

Massive : 約1300
ウェーブテーブルシンセブームの先駆け的製品のため、プリセットが豊富です。

Omnisphere : 約14000
プリセット数が圧倒的に多く、生楽器をモチーフにしたサウンドも多数収録されている。
レトロシンセ/映画音楽/エレクトロミュージックなど幅広いジャンルに対応したサウンドが用意されています。

Nexus : 約2800
プリセットの追加はexpansionを購入することで可能になっています。
購入後はすぐ使える即戦力的なサウンドに定評があります。

Massive X : 約580
同社Kompleteのユーザーであれば、プリセットパックがダウンロード可能です。
新しいシンセのため、サードパーティ性のプリセットはまだ充実していません。

Avenger : 約930
Nexusと同様に追加プリセットがパッケージで販売されています。
こちらもすぐも使える即戦力なサウンドが評判となっています。

プリセット検索機能

膨大なプリセットを検索するための機能性も確認しておきましょう。

各ソフトともに力が入っていますが、気に入ったサウンドに似た傾向のプリセットを探すことができるOmnisphereの検索機能はとても便利でお勧めです。

OSC機能比較

サウンドの要となるOSCやモジュレーションをまとめた表がこちらです。

OSC

Avengerには何と8つのOSCが搭載されており、音作りの際に困ることは無さそうです。

Filter

サウンドの周波数を削る(調整)するフィルターセクションの比較が下記となります。

特にSerumにはユニークかつ豊富なフィルターが多数搭載されています。

モジュレーション

各パラメーターに対し、時間に沿った変化を生むことが機能がモジュレーションです。
サウンドを大きく変化させたり、微妙なニュアンスを生み出すなど。シンセコントロールはこの部分にかかっていると言っても過言ではありません。

モジュレーションのアサインは直感的なドラッグ&ドロップタイプがお勧めです。
SerumやAvengerはモジュレーションの動きを視覚的に把握することができるため、パラメーターの意味を把握/覚えという場合にも活躍します。

その他

その他、アルペジエーターやエフェクトなどの機能比較です。

総評

実際に比較を行った総評を記載します。

  • SERUM
    ・ウェーブテーブルシンセとしての機能が豊富
    ・オシレーター間のFMを含め、複雑で鋭い倍音を持つ音が得意
    ・エフェクトを多用したサウンドも得意としている
    ・機能面のバランスが良く、隙はないが、PCMの機能がもう少し増えることでサウンドバリエーションが広がる
  • Massive
    ・独自の機能は少ないが、製品の普及からプリセットは多い
    ・オシレーターモジュレーション、エフェクトが少なく、モジュレーションの自由度は低い
  • Omnisphere
    ・ウェーブテーブル/PCM/グラニュラーと守備範囲が広い
    ・サウンドスケープ/ドローン/生楽器をモチーフにしたサウンドなど、独自性の高いサウンドが豊富
    ・ドラッグによるモジュレーションアマウントや、エフェクトにモジュレーションができないためEDM系のジャンルには不向き
    ・オシレーターモジュレーション/エフェクトが少なく、自由度が低い
  • Nexus2
    ・各プリセットは作り込まれており、主にダンス・エレクトロミュージック制作者には即戦力のサウンドが手に入る(追加プリセットも豊富)
    ・サンプルベースで構成されているため、シンセそのものの振る舞いを再現することが難しい(細かなエディットが行えない)
  • Massive X
    ・各モジュールのルーティングが自由に変更できるため自由度が高い
    ・多彩なオシレーターモジュレーション
    ・独自のPerformerで長い尺のモジュレーションカーブを設定可能
    ・SERUMと類似した構成で、この製品ならではの特筆した特徴がないように感じられる
  • Avenger
    ・多機能でプリセットのサウンドが秀逸
    ・ウェーブテーブル/PCM/グラニュラーなど、サウンドの守備範囲が最も広い
    ・モジュレーションやエフェクトを多用した複雑なサウンドも得意
    ・多機能ゆえ、UIが複雑になっている

以上です。
各シンセサイザーは非常に多機能となっており、すべての機能をご紹介することはできませんでしたが、重要と感じた項目に絞って比較を行いました。
シンセサイザー選びのご参考にしていただけますと幸いです。

次回はいよいよ最終回、ストリングス音源ランキングを進めていきます。



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