Cubase 11 初心者講座 7. コードの入力
Cubase 11のコードトラック機能を使うことで、楽曲の骨組みとなるコード進行を効率的に作成・管理できます。本記事では、コードトラックの作成から詳細な設定、五度圏を活用したコード選択、そしてコードパッドやMIDI化による展開方法まで、初心者が実践的に学べる内容を網羅しています。これらの機能を習得することで、音楽制作の流れをスムーズに進め、より創造的なアレンジワークへ進むことができるようになります。
今回は楽曲の重要な要素であるコードの入力です。
Cubaseにはコード進行を考え、記録するのに便利なコードトラックという機能があります。
コードの入力 動画
YouTube動画への質問と回答の抜粋
cubase 14proを使用しています。 コードトラックで、1小説の中に1つのコードしか置けないです。 調べてみたのですが、1小節の中に2つコードを置く方法がわからないので教えていただけると嬉しいです。
グリッド/スナップ設定の影響かもしれません。 上部ツールバーの「グリッドの間隔」が「小節」もしくは「拍」になっていたら、「クオンタイズ値」に変更して、再度お試しください。
質問すみません。Cubase15proの体験版を使用しているのですが、コードトラックを追加して、コードを入力しようとしても1回目は出来るのですが2回目以降鉛筆ツールでクリックしてもコードが入力できません。どうすれば直るでしょうか?
グリッド/スナップ設定の影響かもしれません。 上部ツールバーの「グリッドの間隔」が「小節」もしくは「拍」になっていたら、「クオンタイズ値」に変更して、再度お試しください。
コードトラックからハリオンソニックを立ち上げると、lord画面が出ません。なぜでしょうか? そのために、ブラウザも表示しないので、音源をlordできません。どうすればよいでしょう?
HALion Sonic 7のプリセット選択画面が表示されないということでしょうか? 現在は画面仕様が変更されており、プリセットブラウザは右側のLoad Panelに表示されます。 表示されていない場合は、画面右上付近の「Show/Hide Load Panel」(フォルダのようなアイコン)で表示/非表示を切り替えられますので、一度ご確認ください。
コードトラックの作成とコード入力
まずはコードトラックを作成しましょう。他のトラック作成と同様に、トラックリストを右クリックし、コード種別の中からコードトラックを選択します。

このようにコードトラックが作成されますので、今後トラックが増えることも見越して、一番上に置いておきましょう。

コードトラックには、鉛筆ツールを用いてコードを書き込むことができます。クリックで書き込むと、このように「X」というコードイベントができます。

これは、入れ物だけができてまだコードが選択されていない、という状態です。
このXをダブルクリックするとエディターが表示され、コードを選択することができます。

エディターの一番左でルートを選んでいくのですが、この時点では選んだコードの音を聞くことができません。コードトラック自体は音源を持っていないためです。

コード再生用のトラック作成
そこで、コードを鳴らすためのトラックを作成しましょう。
これまで学んだように、インストゥルメントトラックですね。そして今回は、様々な楽器の音色を豊富に内蔵している、HALion Sonic SEを立ち上げましょう。

HALion Snonic SEは初期画面に音色選択のためのブラウザが表示されていますので、今回はピアノ音色を選択してみましょう。
Category、Sub Categoryで絞り込み、下のリストから好みの音色を選択します。

コードトラックの「モニターしているトラックを使用」と書かれている部分をクリックし、コードを鳴らすトラックとして、先ほど作成したトラックを選択します。

これで、コード選択時に音を聴くことができます。
コードエディターの詳細設定
コードのルートを選択したら、更に細かな設定を行なっていきましょう。
ルートの右にあるコードタイプは「major」「minor」「dim」などを選択できます。

その右はテンションです。「7」「maj7」「9」などを選択できます。複数組み合わせることも可能です。

一番右はベースノートで、いわゆる分数コードを作ることもできます。

長いコードネームとなりましたが、このコードイベントの大きさは長さとは一切関係ありません。コードの始点にだけ意味があり、次のコードが入力された時点でコードチェンジとなります。

Chord Assistant(五度圏)
コード入力の際に便利なのが、Chord Assistantの五度圏です。
コードをダブルクリックし、エディターの横にあるChord Assistantをクリックします。

そして、下の五度圏タブをクリックします。

このように五度圏上にコードがマッピングされたものが表示されますが、その中で番号が打ってあるのが、中央上のコードをトニックとしたダイアトニックコードです。
つまりこのコードをキーに見立て、Ⅰの所にキーを持って来れば、ダイアトニックコードが明示されるということになります。

マイナーにしたい場合は、右上の「メジャー/マイナー」を切り替えることで、番号の配置が変わります。

五度圏の回転は、中央の左右矢印で行います。
そして、目的のコードをクリックすると、コードトラックに入力されます(テンションを足したい場合は、エディターに戻って行います)。

コードの移動、コード演奏の停止
入力したコードは、他のイベントと同じように、位置を移動したり、コピーしたりすることができます。

この際の操作単位はもちろん、「グリッドの間隔」に従います。

なお、後ろに何もコードがない場合、最後のコードがずっと継続されます。止めたい場合は、空を示すXを入力しておきましょう。

ボイシングの変更
コードトラックのコードは、ボイシングを変えることもできます。
コードトラックのインスペクターに「ボイシング」という項目があり、デフォルトではピアノになっています。ここをクリックすると、他のギターやベーシックを選択することができます。

コードパッド
Cubaseには「コードパッド」という機能があり、現在選択しているトラックを、コードが充てがわれたパッドを使って演奏することができます。
使用するには、目的のトラックを選択し、下ゾーンのタブから、コードパッドを選択します。
このようにコードパッドが表示され、各パッドをクリックすると、コードが演奏されます。

このパッドは上の鍵盤の青く塗られた部分に対応しており、現在はC1〜B1で演奏できる状態になっています。

コードパッドにはプリセットも用意されています。左のこのアイコンから、「コードパッドのプリセットを読み込み」を選択します。

様々なプリセットがありますので、任意のものを選択します。楽曲のキーに合ったものを選べば、そのダイアトニックコードが配置されます。

各パッドのコードは、左の矢印ボタンをクリックすることで、編集することができます。

また、既にコードトラックに入力してあるコードをドラッグして、コードパッドに配置することも可能です。

このパッドを演奏しながらコード進行を考え、整理できたら、ドラッグ&ドロップでコードトラックに記入する、といった使い方ができます。

インストゥルメントトラックへの展開(MIDI化)
コードトラックを活用して打ち込みを行いたい場合、MIDIに展開することができます。
方法はとても簡単で、コードを選択し、インストゥルメントトラックにドラッグ&ドロップするだけです。

なおこの際のボイシングは、先ほど選択したピアノ、ギターなどのボイシングが適用されます。

このようにインストゥルメントトラックでコードアレンジを開始した場合、コードトラックと重複してしまうことになります。
なので、コードトラックによる発音が不要になったら、ミュートしてしまいましょう。

以上がCubaseにおけるコード入力方法、コードトラックの使い方となります。
コードトラックは楽曲の骨組みであるコード進行を作っていくのに非常に便利な機能なので、ぜひ使いこなせるようになってください。
次回はメロディ作りを題材として、キーエディターによる打ち込み方法について解説します。
Cubase 初心者講座 第7回は「コードの入力」です。Cubaseにはコード進行を考え、記録するのに便利な「コードトラック」という機能があります。作曲する際、とても重宝する機能ですので、ここで覚えてしまいましょう。https://t.co/xPrC63NWZB#DTM #Cubase
— SLEEP FREAKS (@SLEEPFREAKS_DTM) May 28, 2021
よくある質問
Q1. Cubaseのコードトラックとは何ですか?
コードトラックは楽曲のコード進行を視覚的に入力・管理するためのCubase専用機能です。五度圏を使ったコード選択や複数のボイシング設定が可能で、ダイアトニックコードの確認やコード進行の構想に非常に便利です。
Q2. コードトラックで入力したコードを音で確認するにはどうすればよいですか?
インストゥルメントトラック(HALion Sonic SEなど)を作成し、コードトラックの「モニターしているトラックを使用」部分でそのトラックを選択することで、コード選択時に音声再生が可能になります。
Q3. コードパッドはどのような場面で活用できますか?
コードパッドはリアルタイムでコード演奏を行い、コード進行を試行錯誤しながら構想できます。楽曲のキーに合ったプリセットを選べば、ダイアトニックコードが配置された状態で効率的に打ち込み作業を進められます。
Q4. コードトラックをMIDIに変換する方法は?
コードを選択してインストゥルメントトラックにドラッグ&ドロップするだけでMIDI化できます。この際、設定したピアノやギターなどのボイシングが自動的に適用されます。








