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メジャーのインターバル/音楽理論講座

音と音の距離であるインターバルを理解する

今回は、音楽理論の重要な概念の一つである「インターバル」ついて解説していきます。
インターバルは後のコードの理解にも大きな役割を果たすため、しっかりと押さえていただきたい内容となります。

インターバルとは、簡単に言うと「音と音の距離」のことです。
まずは下記の画像を確認してください。

Cの音を8つ打ち、その上にCメジャースケールを重ねました。
どのような音になっているか聞いてみてください。

Cの音を基準として重なる各音の距離の違いで、様々な響きを生み出していることがわかります。
ここでの基準音であるCと各音の距離には、以下のような名前が付けられています。

  • PU = Perfect Unison (パーフェクトユニゾン)
  • M2nd = Major 2nd (メジャー・セカンド)
  • M3rd = Major 3rd (メジャー・サード)
  • P4th = Perfect 4th (パーフェクト・フォース)
  • P5th = Perfect 5th (パーフェクト・フィフス)
  • M6th = Major 6th (メジャー・シックスス)
  • M7th = Major 7th (メジャー・セブンス)
  • PO = Perfect Octave(パーフェクトオクターブ)

ここで注目すべきは「メジャー」と名の付くインターバルと、「パーフェクト」と名の付くインターバルがあること、また2つのインターバルの違いです。


メジャーとパーフェクトのインターバル

メジャーのM2nd、M3rd、M6th、M7thは、それぞれ独特の響きを持っています。

一方、PU、P4th、P5th、POといったパーフェクトと名の付くインターバルは濁りのない澄んだ響きを持っています。

日本語ではパーフェクトのことを「完全」と呼び、P4thは「完全4度」、P5thは「完全5度」と言います。

パーフェクトインターバルでは2つの音が”完全_Perfect”に共鳴し合い、澄み切ったような響きを生み出すのです。

インターバルとは

  • 基準の音程に対して重なった音程の距離であること
  • この距離が音楽的な響きを作り出していること

この2点をしっかりと覚えておきましょう。

次回は、インターバルを調整することで生まれる様々な響きについて解説します。
冒頭でも記載しましたが、インターバルの理解は音楽理論を学ぶ上で欠かせない基礎知識です。
次回もインターバルがどのように音楽に影響を与えるのかを掘り下げていきます。


記事の担当 伊藤 和馬/Kazuma Itoh

伊藤 和馬

18歳で渡米し、奨学金オーディションに合格後、ボストンのバークリー音楽大学で4年間作曲編曲を学ぶ。
バークリー音楽大学、現代音楽作曲学部、音楽大学課程を修了。
日本に帰国後は、Pops・アニメソング・アイドルソング・CM・ゲーム・イベントのBGMまで、幅広い作曲・編曲の技術を身につけ作編曲家として活動している。

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