リズムループ編集の最適解 | 「Remix:Drums」を即席レビュー
ループ素材を多用するDTMerは必見
音楽制作で当たり前に使われるドラム/リズムループ素材。
Spliceを始めとするトラック素材サービスだけではなく、DAWにも多くのループ素材が付属しています。
曲中のメインリズムトラックはもちろん、新たな着想を得たり、元のビートにレイヤーしてリズムを補強したりなど、使い所は多岐に渡ります。
とても頼もしいリズムループですが、1つのオーディオファイルになっているが故に「キックをなくして展開を作りたい」「スネアが少し大きい」「ハイハットの刻みだけ欲しい」のような細かなオーダーに合わせるのはどうしても難しいですよね。
それを解決してくれるのが、今回レビューを行うAcon Digitalの「Remix:Drums」
ループ内容を解析して、各キットを個別にコントロールできるプラグインです。
一体どのくらいの精度を誇るのか?一緒に確認していきましょう。
Remix:Drums 動画レビュー
Remix:Drumsの使い方
目的のオーディオループトラックにプラグインをインサートして使用します。
プラグインをご覧いただければわかるように、使い方はとてもシンプル。
特定キットの抜き出し/排除
適用した段階で自動的にキットが分かれます。この時点でとても高精度です。
ミュート/ソロボタンを使用して目的のキットの抜き出し/排除が行えます。
ボリュームやパンニング調整で自然にカスタマイズ
キットのボリューム/パンニンングも調整可能です。
とても自然にサウンドが変化しますので、楽曲に合わせてループを最適化する際にとても役立ちます。
各キットの感度を調整
上手くキットが分かれていない場合、
「Sensitivity」で感度を調整します。
良いパフォーマンスが得られるところを再生しながら探していくと良いでしょう。
各キットのパラアウト(Pro Toolsに対応)
DAWソフト「Pro Tools」では各キットのパラアウトに対応しています。
目的のトラックに対しRemix:Drumsを立ち上げた後、「AUXトラック」を追加します。
AUXトラックのオーディオインプットにRemix:Drums上のキットが表示されますので、目的のキットを選択するだけです。
使用したいキット数に合わせて複数のAUXトラックを追加し、各キットを割り当てるという形です。
いかがでしたでしょうか?
話題の製品だけあり、非常に優れた検出力と使い勝手です。
ループの種類によっては感度などを調整する必要はありますが、ループ内のボリュームやパンニングを変更できる機能は革命的で、本来では難しい、楽曲に合わせるという柔軟性が手に入ります。
リズムループを多用している方は制作の幅が広がること間違いありませんので、ぜひチェックしてみてください!
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