共通音を使ったコード変更テクニックは、DTM初心者から中級者が陥りやすいマンネリした進行から脱却するための実践的な手法です。複雑な音楽理論を必要とせず、複数のコードに共通して含まれる音を意識的に活用することで、コード進行を滑らかにしながら多様なバリエーションを生み出せます。ベースの音を変えたり、ボイシングを工夫したりすることで、同じメロディでも異なる雰囲気を表現でき、サビやループ部分での飽き防止やアレンジの幅を大きく広げることができる、作曲・編曲の重要なテクニックです。
共通音を使ってマンネリ進行から脱却
ある程度曲作りにもなれて、量産できるようになると、
以下のようなことを感じられる方も多いと思います。
「いつも同じような進行になるので、バリエーションを増やしたい」
「ありきたりな感じがするので、独特の雰囲気を加えたい」
「メロディを繰り返す中でコードの雰囲気を変えてみたい」
そのような際に、今回ご紹介する共通音を使ったコード変更テクニックが非常に役に立ちます。
難しい理論の知識がなくても出来ますので、ぜひ実践してみてください。
共通音を使ったコード変更テクニック 動画
YouTube動画への質問と回答の抜粋
アコギとエレキギターの音源は何を使われているんでしょうか?
担当講師に確認しました。 ・アコギ→Prominy Hummingbird ・エレキ→NI KONTAKT Factry library / Band / 5-Guitar / Elektrik Guitarに、GuitarRig プリセット「Green Idiot」をかけています。
4:30でE音をB音にしてるのはなぜでしょうか
1・3・5と2・5・7の2つの和音(Gスケールの場合ソシレとファ♯ラレ)に対して、ベース音を変えていけば、様々な進行を考えていきやすいという説明に繋げるためです。 コード的には、もともとCだったものが最終的にCM9となり、少し響きが曖昧になりますが、曲調によってはこの方が雰囲気が出る場合も多々あります。
共通音を使ってコード滑らかにする
この進行をサンプルとして進めます。
まず共通音になり得そうな音を探し、足していきます。
全体を見渡して、比較的多く含まれている音が良いでしょう。
今回は「レ」を共通音として追加し、EmはEm7に、Cも全てadd9とします。
これでも特に違和感はないはずです。
また、このように共通音を足すだけでも、コードの繋ぎが滑らかになります。
ベースを変えてバリエーションを作る
わかりやすくするために、共通音が横に並ぶようにボイシングを変えてみましょう。
こうして見ると、上の3つの和音は、ソシレとファ♯ラレの2つの和音
(Gスケールの1・3・5と2・5・7)の繰り返しであることがわかります。
この繰り返しに対して、ベースの音を変えていくことにより、
様々なコード進行のパターンを試すことができます。
バリエーションの例
ベースを変えたことによるバリエーションの例を見ていきましょう。
上の和音のボイシングは若干変えてありますが、使っている音は同じです。
ベースのバリエーション1
オンコード(分数コード)を交えて進行を変えてみました。
前半と後半でベースの展開が変わることにより、大きく雰囲気が変わっていることがわかると思います。
ベースのバリエーション2
ベースをC(Gメジャースケールの4度)から始めることにより、随分と趣が変わりました。
階段状に下がって上がっているのもまた一つの特徴です。
後半のサビなど、同じメロディで飽きがくるところ等に使うと効果的です。
ボイシングも変えたバリエーション
高音部を共通音で統一してみるのも一つの手です。
コード進行が滑らかになり、2つの音が非常に印象に残ります。
これはピアノアレンジだけでなく、複数の楽器を使ったアレンジにも応用できます。
(ピアノのコードバッキングに対して共通音をギターやシンセで鳴らし続ける、等)
よくある質問
Q1. 共通音を見つけるコツは何ですか?
コード進行全体を見渡して、複数のコードに比較的多く含まれている音を探します。今回の例では「レ」がEmやCなど複数のコードに含まれていたため、共通音として選定されました。直感でも理論的でも構いません。
Q2. 初心者でも共通音テクニックを実践できますか?
はい、可能です。この記事でも「難しい理論の知識がなくても出来ます」と明記されています。ピアノやDAWで実際に音を重ねて試聴しながら、耳で判断して進めることができます。
Q3. ボイシングを変えるメリットは何ですか?
ボイシング(和音の配置)を変えることで、共通音がより視覚的・聴覚的に明確になり、コード進行の滑らかさが強調されます。また、複数楽器でアレンジする際の応用も容易になります。
Q4. 共通音テクニックはどんな楽曲に有効ですか?
特にサビやループする部分で同じメロディを繰り返す場合に有効です。同じメロディでも異なるコード雰囲気を付与でき、聴き手の飽きを防ぎながら楽曲に深みを持たせられます。
Q5. ピアノアレンジ以外でも応用できますか?
はい、複数楽器でのアレンジに応用できます。ピアノでコードバッキングを担当しながら、ギターやシンセで共通音を継続して鳴らし続けるなど、楽器間の役割分担が可能です。
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