猫でも弾けるテンションコード〜アヴォイドなしの「マタタビ和音」
アヴォイドノートへの理解を深め、ⅱm/ⅳについての特性を知る
コード理論を勉強された方なら、一度は目にする”アヴォイド・ノート”
ここでは、その仕組みについて触れ【ⅱm】と【ⅳ】という二つの特殊なコードについての豆知識をお届けします。
マイナー9th=短9度という音程は、たいへん刺激的なサウンドです。
ハ長調=C Majorのダイアトニックコードに、
9th,11th,13thのテンション全部盛りにしたものがこちら。
コード構成音に含まれる短9度の音程は、時に響きを阻害する「アボイドノート」と捉えられます。
テンションの短9度をミュートして聴いてみます。
このような回避は、絶対的なものではありませんが、たしかに省略するとサウンドが和らぐことがわかります。
さて、お気付きでしょうか、
2つ目と4つ目のコードには短9度音程が存在していません。
(厳密にいうと、FとBの増4度(減5度)=トライトーンを含むので、いくらかの和音機能としてケーデンスの制限は受けます)
つまりコードの響きそのものに、タブーが存在しにくいのです。
そして、なんと構成音はすべて、スケール上の7つの「白鍵」であることを「発見」!
ベースにDとFをおいておけば、猫が鍵盤を歩いたり、拳や肘鉄で演奏できるかも!
というネタ的発想でした。
- CATEGORY:
- 理論で納得!侘美の楽典ノート