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目次

次世代のトランジェント・シェイピング・プラグイン Trinity Shaper 【トライアルあり】

Author: sleepfreaks

オーディオのダイナミクスを自在に操る革新的なプラグイン

Three-Body Technologyが開発したTrinity Shaperは、オーディオのトランジェントを自在にコントロールできる革新的なプラグインエフェクトです。
ノブを回すだけで、サウンドのパンチの強調やディケイの調整、ルームサウンドを増幅するなど、ミキシングやサウンドデザインで効果的に使用できます。
さらに、楽曲全体のダイナミクスを微調整することも可能です。
本記事では、Trinity Shaperの主要な機能とその使い方を詳しく解説します。

音源比較

Trinity Shaperを使用した場合と使用していない場合の比較をしていただくために、サンプル楽曲を作成しました。
ドラムに注目して聴いてください。

  • A : 適用前 / B : ドラムにTrinity Shaperを適用後

サンプル音源では、キックが楽曲に対して強く際立って感じられたため、Trinity Shaperを使用してその存在感を抑えました。
また、スネアとハイハットも少し抑えており、使用前と比べて、ドラムが楽曲により溶け込んでいるのがお分かりいただけたかと思います。
サンプル楽曲のドラムは、一つのトラックにまとまっており個別に処理することが難しい状態でした。
こうした状況でもTrinity Shaperを使えば、特定のパートを効果的に調整できるため非常に便利です。

今回は、PluckパートとPadパートでもTrinity Shaperを使用しています。
Padパートでは、Trinity Shaperを使ってリズムを加える手法をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。

ADAAテクノロジー

Trinity Shaperには、同社のCenozoix Compressorにも搭載されているADAA(Anti-Derivative Anti-Aliasing)テクノロジーが統合されています。
ADAAテクノロジーは、オーバーサンプリングを使用せずにエイリアシングやデジタル処理特有の歪みを抑え、原音を忠実に再現します。
改良されたエンベロープ検出アルゴリズムにより、音の透明感が保たれ、時間領域での処理によって不要なノイズも防ぎます。
オーバーサンプリングと併用することで、より効果的にエイリアシングを抑制できます。
※オーバーサンプリングとエイリアシングの詳細ついては、後の項目で取り上げます。

トリプルステージ処理:アタック、ボディ、サステイン

従来のトランジェントシェイパーでは、音の立ち上がり部分を「Attack(アタック)」、それ以降の部分を「Sustain(サステイン)」という2つのステージで処理するのが一般的でした。
この方法ではサステインに減衰音や残響音だけでなく、録音時のノイズといった不要な音まで含まれてしまい、狙った音作りが難しいという問題がありました。
そこで、Trinity Shaperは独自の「Body(ボディ)」という中間ステージを追加し、3段階のトリプルステージ処理を実現しています。

ボディステージとは

ボディステージは、トランジェント後の20~50ミリ秒の音声に焦点を当て、「ボディ」として独立させたものです。
これにより、減衰音と残響音(サステイン)を個別に調整できるようになり、自由度の高い音作りが可能です。

Trinity Shaperの使用方法は、まず調整したいトラックにTrinity Shaperプラグインをインサートします。

各ステージの調整を行います。
具体的な調整内容については、下記のとおりです。

  • Attack(赤): 音の立ち上がり部分を調整、値を上げると音のインパクトが強調
  • Body(青): アタックとサステインの間の部分を調整、音の太さや存在感をコントロール
  • Sustain(緑): 音の持続部分を調整、余韻の長さをコントロール

また、アタックステージとボディステージは、長さを個別に調節することで、音の特定の部分を狙って変更を加えることができます。

  • Attack Length: 約10ミリ秒(0%)から最大で約60ミリ秒(100%)まで調整可能
  • Body Length: 約10ミリ秒(-100%)から約120ミリ秒(100%)まで調整可能

A/Bスイッチで、2つの異なる設定を切り替えて、その違いを素早く聞き比べることができます。
「Copy」ボタンをクリックすると、現在の設定がもう一方の状態にコピーされます。
Trinity Shaperの有効と無効は、コピーボタンの右側にあるボタンをクリックします。

周波数帯域の調整機能

Trinity Shaperには、音の特定の周波数帯域に対して効果的な処理を行う機能として、「シングルバンド・モード」と「マルチバンド・モード」が搭載されています。
シングルバンドとマルチバンドの切り替えは、「Multi-Band Mode」をクリックします。

  • シングルバンド・モード: 全帯域をまとめて処理、単一の楽器や音源に有効
  • マルチバンド・モード: 入力信号を4つの周波数帯に分割し個別に処理、バスやミックス全体の調整に有効
フォーカスフィルター

フォーカスフィルターは、Trinity Shaperのシングルバンド・モードで使える機能です。
各ステージ(アタック、ボディ、サステイン)には、余計な低音や高音をカットするハイパスフィルターとローパスフィルターがあり、これらを使って狙った音域だけを処理することが可能です。
例えば、スネアのアタックを強調して高域ノイズを抑えたり、音を太くしたり、余計な残響をコントロールするなど、ミックス全体のバランスを整えることができます。

Pluckのアタックを強調し音を際立たせる

楽曲の中で音が埋もれてしまった時に、フォーカスフィルターでアタック感を際立たせる手順を動画で紹介します。

マルチバンド・モード

マルチバンド・モードは、各周波数帯域でアタック、ボディ、サステインを個別に調整・モニタリングできるため、音作りの自由度が大幅に向上します。
また、「パーフェクト リコンストラクション フィルター バンク」アルゴリズムを使うことで、音量の調整をしない場合には、処理による遅れや音質の変化が全くないという特徴があります。

ドラムのアタックを抑え楽曲に馴染ませる

楽曲の中でドラムのキックやスネアが強いと感じた時に、マルチバンド・モードでアタック感を抑え、楽曲に馴染ませる手順を動画で紹介します。

クリアな音質を実現する多彩な機能

Trinity Shaperは、高品質な音質を追求するために、以下の機能を搭載しています。

オーバーサンプリング

オーバーサンプリングは、デジタルオーディオでエイリアシングを抑えるための技術です。
設定は簡単で、プラグインの左下部にある「Oversampling」を点灯して、倍率を選ぶだけです。

エイリアシングは、低サンプリングレートで音を処理するときに発生するノイズのことです。
これを防ぐため、Trinity Shaperでは、2倍、4倍、8倍、16倍のオーバーサンプリングが可能で、一時的にサンプリングレートを上げて、よりクリアで自然な音を実現します。
高音質を求める場合は8倍や16倍、CPU負荷を抑えたい場合は2倍や4倍を選択します。
ただし、倍率を上げるとレイテンシーも大きくなるため(2倍で約3.3ms、16倍で約6.1msの遅れ)、音質とパフォーマンスのバランスを考慮して設定してください。

Lookahead

Lookahead機能は、急な音量変化をより自然に処理するための機能です。
この機能を有効にすると、入力信号を先読みしてトランジェントの発生を事前に予測するため、不自然な歪みや過度な圧縮感を抑制できます。
Lookahead機能は、プラグイン右下部の「Lookahead」を点灯し、右側の数値で先読み時間を指定できます。
ただし、有効にした場合、最大で約2.5msのレイテンシーが発生します。
また、オーバーサンプリングを使用した場合は、Lookahead機能の有無に関わらず、さらにレイテンシーが加算されます。

アナログモデルクリッパー

アナログモデルクリッパーは、アナログ回路の特性をシミュレートすることで、自然で音楽的なクリッピングを実現し、透明で温かみのあるサウンドを作ります。
プラグイン右側の「Limit」を点灯させると適用され、デフォルトでは点灯した状態になっています。
より純粋なサウンドが必要な場合は、Limitを無効にすることができますが、デジタルクリッピング(耳に不快な歪み)が発生しやすくなります。

柔軟なサイドチェインコントロール

サイドチェイン機能は、外部信号をトリガーとして、別の音声信号のダイナミクスを効果的に制御します。
使用時はプラグイン左下部にある「side chain」を点灯し、「Ext.」ボタンをクリックして外部サイドチェーン入力を有効にします。
外部信号が正しく入力されていることを確認するには、「Monitoring」ボタンをクリックしてモニタリングを有効にします。

「Gain」では、外部信号のレベルを調整できます。
また、本製品のサイドチェーン機能には「LR」(Left/Right) と「MS」(Mid/Side) の2つのステレオモードがあります。

  • LRモード: 左右のステレオ信号を個別に処理
  • MSモード: ミッド(中央)とサイド(左右)のステレオ信号を個別に処理

「LR Linking」または「MS Linking」では、選択したステレオモードに基づいて、左右チャンネルまたはミッド/サイドチャンネル間のリンク量を調整できます。

  • 連動度0%: チャンネルは完全に独立して処理される
  • 連動度100%: 両方のチャンネルに同じ処理が適用される

さらに、本製品のサイドチェイン機能には、同社で高い評価を得ているKirchhoff-EQを搭載した8バンドのパラメトリックEQが組み込まれており、直感的な操作と高度なカスタマイズが可能です。

サイドチェインEQは、サイドチェインパネルのスペクトラムアナライザーの左上にある電源ボタンをクリックして有効または無効にします。

サイドチェインを使ってリズムを作り出す

サイドチェイン機能を使って外部信号をトリガーとし、入力したパッド音にリズムを加える手法を動画で紹介します。

プリセットの活用:簡単に目的のサウンドに近づける

Trinity Shaperでは、プロのサウンドエンジニアが作成した20種類以上のプリセットが使用できます。
プリセットは、プラグイン下部のプリセットセレクターをクリックして表示します。
左右の矢印をクリックすると、プリセットを順番に切り替えることができます。

左側の「ディスク」ボタンをクリックすると、保存メニューが表示されます。

  • Save: 現在の状態を新しいプリセットとして保存します。
  • Save as Default: 現在の状態を、Trinity Shaperを開いたときのデフォルトの状態として保存します。
  • Override: 選択したプリセットを現在の状態に置き換えます。
  • 最小システム要件

    • CPU: IntelまたはAMD CPU。またはAppleのM1/M2チップなどのApple Silicon
    • OS: macOS 11(Big Sur)以降 / Windows 10以降
    • RAM: 4GB以上
    • ディスク容量: 100MB以上(インストール時には最大200MB以上の空き領域を推奨)

    価格と試用方法

    Trinity Shaperは、11月12日まで特別価格で購入できます。
    ドルではThree-Body Technology、日本円ではSONICWIREで販売中です。

    • Three-Body Technology: 通常価格 $199 → 特別価格 $89.99
    • SONICWIRE: 通常価格 30,833円(税込) → 特別価格 13,943円(税込)【54%OFF】

    また、Trinity ShaperをインストールしPlugin Allianceアカウントでログインすると、最初のアクティベーションから14日間の無料トライアルを開始できます。

    ぜひこの機会にTrinity Shaperを取り入れて、音作りの新たな可能性を体験してみてください!