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目次

新感覚のサチュレーター「OwnTHD」の使い方

Author: sleepfreaks

新感覚のサチュレーターOwnTHD

OwnTHD

今回「Heavier7Strings」でお馴染みのThree-Body Technology社より新感覚のサチュレーター「OwnTHD」がリリースとなりました。

当製品ではターンテーブルのようなスクラッチビットクラッシャーのようなエレクトリックなサウンド、他にも飛び道具として使えそうなユニークなサウンドが作れるので正に新感覚のプラグインと言えるでしょう。

この記事を読み終える頃には楽曲制作のアレンジ幅がさらに広がると思います。

サチュレーションについて

記事に入る前に少しだけサチュレーションについてお話をしてみたいと思います。

サチュレーションとは真空管やテープの自然な歪を生み出すエフェクトのことを示唆しておりまして、使用することにより太く、温かいサウンドを与えることができます。

またアナログ感を加えてくれるのでデジタル臭さの軽減にも貢献してくれます。

オーバードライブやディストーションと同じように倍音を足してくれるエフェクターですね。

OwnTHD 解説動画

OwnTHDの購入はコチラから。

コンポーネントの概要

procedure
OwnTHDは、ビンテージ機器のシミュレーション・ソリッドステートシミュレーション・チューブシミュレーション・テープシミュレーションの4つのコンポーネントで構成されており、全てシリアルで接続されています。

OwnTHDスイッチ

各コンポーネントは個別にON/OFFを切り替えることができます。

OwnTHD_左コンポーネント

左のコンポーネントでは9種類の機器をシミュレートしています。

  • Child / 2A:名機のリミッターを再現
  • A8:有名なテープマシンを再現
  • Hawk:オーバードライブモジュールとして使用可能です
    (9つのモジュールの中で最も強い歪みを生み出すことができます)
  • N-pre:ビンテージサウンドの生成ができ、温かなサウンドを得ることができます
  • A-pre:ミッドローにフォーカスしています
  • 4K:パンチ感が強い効果を得られます
  • U61:ミドル帯域が持ち上がり非常に温かなサウンド効果を得られます
  • VOC:高周波を持つチャンネルストリップをモデルにしているためキラビヤカなサウンドを生成することができます

OwnTHD水色のノブ

続いて中央の水色のノブ、Overdrive Control / Feedback Control / Bias Control / Depth Control / Volumeを見ていきましょう。

OwnTHD_ドライブ

  • Drive:トータルの歪みレベルを調整
  • Drive1・Drive2・Drive3:歪みレベルの調節

4つのDriveボタンを最大に設定すると大きく歪みビットクラッシャーのようなエレクトリックなサウンドも作れるので、曲中にオートメーションなどを使ってサウンドを変えてみるのも面白いかもしれません。

OwnTHD_フィードバック

Feedback Control:フィードバックのコントロール

OwnTHD_バイアス

Bias Control:右にノブを回すことで温かなサウンドを生成し、左に回すことでバイアスは冷たい音を生成します。
また他のパラメータと併用することでアナログ感を作り出すことができますが、ここで注意していただきたい点がございまして、影響を受けすぎて場合によっては低レベルのノイズを誘発する可能性があるので耳で確かめながら調節をしてみてください。

OwnTHD_mp4-7

Depth Control:フィードバックの信号にローシェルフを追加することにより、低周波でさまざまな音が出ます。
Feedbackノブがゼロに設定されている場合、Depthノブは効果がないので注意してください。

OwnTHD_ボーリューム

Vol:コンポーネントの出力音量を調節できます。

コンポーネント9種類の各機器には独自の「スイートスポット」があります。
スイートスポットとは、最適なポジションのことでして、各機器のスイートスポットを調節できるノブがSweet Spotsノブとなります。

OwnTHD_フリケンシー

Freqを調節しながら

OwnTHD_アマウント

Amountを回し好みのサウンドにもっていきます。

OwnTHD_右コンポーネント

3つのコンポーネントではソリッドステート / チューブ / テープと各エフェクトのON/OFFができるのでシングルで使えたりミックスすることもできます。

  • 赤:ソリッドステートシミュレーション
    トランジスタの特性をシミュレート
  • オレンジ:チューブシミュレーション
    真空管によって生成される効果をシミュレート
  • 青:テープシミュレーション
    テープマシンの機能をシミュレート

ノブを回さなくてもオンにするだけでわずかに音質が変わります。なお機器シミュレーションのコンポーネントにテープ・シミュレーションA8もありますが微妙に違いがございますで、併用することもできます。

OwnTHD_インプットアウトプット

In / Out:入力および出力ボリュームの調節

意外と使われる頻度が少ないサチュレーターですが、ボーカルに使うとラジオボイス、ザラついたインパクトのある声になったり、軽音楽器だとビンテージ感やファンキーなサウンドを作ることができます。

OwnTHDではサチュレーターだけではなく周波数を変幻自在に可変できるなど特殊なサウンドも作れますのでぜひ、この機会にご購入されてみてはいかかでしょうか?

さらに音楽制作の幅が広がると思います!

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記事作成者

sleepfreaks-k5studio-ito-1
伊東 醍佑:作曲家
(イトウ ダイスケ)

sleep freaksで音楽系動画の解説/制作・記事の執筆・デザインや企画開発を担当し、
個人スタジオK5-STUDIOで軽音楽器・ピアノ講師を行っており、
ポップからデスメタルまでの仮歌・ナレーション・声優業なども手がけている。

Twitter sleep freaks ID : @k5_stud1o

Twitter K5-STUDIO ID : @k5_studi0