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MASCHINE JAM 使い方 スウィング機能とバリエーション機能を使用してノリを出す

リズムを微妙に跳ねさせてノリを作り出す

swing

これまでリズムや楽器のレコーディング方法を解説していきました。
演奏されたリズム修正を行う「クオンタイズ機能」やステップレコーディングなど、とても便利な機能もありましたが、制作に慣れてくると、もっと演奏にノリを出したいと感じる場面も出てくると思います。

そのような際に役立つのが「スウィング機能」です。
下記動画は「Maschine Studio」を使用して解説を行っていますが、スウィングの概要についても学んでいただけます。

スウィングの適用 動画

8分音符、16分音符の裏拍を適度に後ろにズラすことで、演奏にグルーヴ感が加わり、思わず体が動いてしまうような心地よいリズムを生み出すことができます。
ここでは、MASCHINE JAM上でスウィング機能を使用する方法を解説していきます。

Master/Group/Soundを把握して目的の効果を得る

このスウィング機能は楽曲全体に対して適用することもできますし、個別のサウンドに対して使用することも出来ます。
ここがとても重要な概念で、今後の解説でも頻繁に出てきますので、しっかり覚えておいてください。

  • MASTER : Maschineから出力される全サウンドに適用されます。
    楽曲中のリズムを一気に変更可能なため、楽曲に統一性を持たせる場合に便利です。
  • GROUP : 各グループごと(ドラム/ベース/シンセなど)に適用することができます。
  • SOUND : 各サウンド(ドラムのキック、スネア、ハットなど)に対して適用することができます。
    ノリを個別に調整したい場合に使用します。

それでは実際にスウィングを適用してみましょう。

swing-1

「SWING」ボタンを押して点灯させると、スウィングのダイアログが表示されますので、適用対象を上記の考え方から選んでいきます。
GROUPの場合、スウィングを適用するGROUPを。同様にSOUNDの場合は、対象となるSOUNDを選択してください。
後はサウンドを確認しながらSWING値を上げていき、好みのノリになるよう調整します。

ヒューマナイズ機能

上記のスウィングに加えて、ノートのベロシティと位置に対して揺らぎを加えることができる「ヒューマナイズ」という機能があります。

演奏に人間らしいランダム感を加えたり、全ての楽器のタイミングが合いすぎることによる”固さ”を取り除くことができます。

Randomize/Humanize(ランダマイズ/ヒューマナイズ)の概要解説

vari-1

「SHIFT」ボタンを押ながら「E」ボタンを押します。
バリエーションダイアログが開きます。

variation

「Humanize」を選択します。

  • VELOCITY : ベロシティの最低値/最高値を指定します
  • TIME SHIFT : ノートの位置を指定した値で前後に移動します

値を指定後に「Apply」を選択します。
これで設定した値をもとにヒューマナイズ効果が適用されます。

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