楽曲を整える|GarageBand iOSの使い方 Ver.2.3 以降
ここまでの記事で、ようやく楽曲が完成しました。
今回は各楽器を重ねた音を調整し聴きやすくする方法、そして書き出し方法をご紹介いたします。
「MIXをする」と聞くと難しいイメージがありますが、音量など基本的な部分を調整してあげるだけでもグッと聴きやすい音源になりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
各楽器の音量を整える
全体的のバランスの前に、まずはそれぞれの楽器単体の音量を調整していきます。
以前の記事でもご紹介しましたが、音量差のあるリージョンのベロシティを調節していきます。
リージョン全体ではなくノート単体で調節したい場合はMIDI編集画面でノートをタップし、「Velocity」から行います。
楽器単体の音量を整えたら、次は全体のバランスを整えていきましょう。
画面左側の楽器が並んでいる部分をスライドすると各種メニューが表示されます。各楽器の画像横にフェーダーが表示されているかと思いますので、ここをスライドしながら調節していきましょう。
楽器単体で再生したい、もしくは特定の楽器を鳴らさないようにするには「ソロボタン」と「ミュートボタン」を使用します。
更に細かい調整を行う
画面左上の部分をタップすることで更に細かな調整が可能になります。
- パンを設定する
パンとは音の定位のことで、スピーカーやヘッドホンの、左右からの出力バランスを調整することが可能です。楽器が増えていくにつれて重要な役割になってきます。
- 音に残響を加える
画面左下の「エコー」や「リバーブ」を調整することによって、音に残響感を加えたり空間的な広がりを与えることが可能です。実際に触ってみながら、どのように質感が変わるのか試してみてください。
ここまで、音量・パン・残響感を調節していきました。調整する前よりも聴きやすい音源になったのではないでしょうか?
既存の楽曲と聴き比べながら調整していくことが、上手なミックスへの近道です。
GarageBandではその他にも沢山のエフェクトが用意されていますので、別記事でご紹介出来ればと思っております。
ひとまず、これでようやく1曲が完成しましたので、あとはこれをアップロードするのみですね。
次回が最後の記事になります、お楽しみに!
記事作成者
momo (田之上護/Tanoue Mamoru)
1995年生まれ。Digital Performerユーザー。音楽学校を卒業後作曲家として福岡から上京。
2017年8月ツキクラ「STARDUST」に作・編曲で参加し作家デビュー。
「心に刺さる歌」をモットーに、作詞作曲・編曲からレコーディングまで全てをこなすマルチプレーヤー。
アートユニット「Shiro」の作編曲担当としても活動中。
TwitterID : @momo_tanoue
Shiro : @shiro_unit or https://www.shiro.space/