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【AI楽曲支援】クリティカルで実用的なフレーズをAIが提案!|Pilot Plugin

Author: sleepfreaks

DTM初心者でもすぐに使える AIフレーズ作成プラグインの決定版

Captain Pluginシリーズを始めとして、音楽制作プロセスを助けるためのツールを提供するMixed In Keyから新たにリリースされた【Pilot】
エレクトロミュージックジャンルに適した音色やフレーズをAIが提案してくれる画期的な製品です。

AIを搭載したフレーズ生成プラグインは数多くありますが、Pilotではジャンルを指定することでユーザーが求めるニュアンスに近づけやすいという特徴があります。
また、操作性がとても簡潔になっており、ビギナーの方でも簡単に操作可能!
フレーズ作成に煮詰まった際の突破口として使えますでの是非ご覧ください!

Pilot Plugin 紹介動画

Pilotのサウンドデモ

まず初めにPilotはどのようなフレーズ生成、サウンドが出せるのかを知っていただくためデモトラックを作成しました。

▶️Pilotデモトラック

ドラムのみオーディオのループサンプルを使用していますが、それ以外は全てPilotを使用しています。

また単独トラックのサウンドはこのようになります。

▶️Pilot Arpeggio

▶️Pilot Bass

▶️Pilot Melody

このように比較的”人間にとって心地よい”フレーズが生成される点が特徴です。

Pilotに含まれる3つのプラグイン

PilotはArpeggio、Bass、Melodyの3種類のプラグインで構成され、それぞれが連動し個別にAIを用いたフレーズ生成を行うことができます。
各プラグインには音源やエフェクトが内蔵されており、生成したフレーズに対してサウンドをある程度作り込むことも可能です。

また3つ以上同時に起動することもでき、「Arpeggioを2つ起動してパターンを組み合わせる」といったことも可能です。

フレーズ生成の手順

早速フレーズ生成の手順を解説していきます。

左側のキャラクターを選択すると、音色と共に新しいフレーズが生成されます。
選択したキャラクターで生成されるフレーズのニュアンスが大きく異なるので、好みのキャラを探してみてください。

生成されたフレーズ内容を変更したい場合は、【REGENERATE】をクリックします。

選択する度に次々と新しいフレーズが生成され、【IDEAナンバー】が割り当てられます。
ピアノロールの両側に配置された矢印をクリックすることで、以前に生成したフレーズを遡る/進んで呼び出すことができます。
気に入ったものが見つかった場合はナンバーを覚えておくと良いでしょう。

中央の鉛筆アイコンではフレーズの編集が可能なピアノロールが表示され、好みの内容へ編集することも可能です。

細かな生成内容の指定方法

中央左側のノブ/スイッチは、生成するフレーズに対し細かな指示を行うことができます。
使用しているプラグインや選択しているキャラクターによって、表示されるパラメーターは変わります。

代表的な項目では

  • FOLLOW CHORDS:コードに沿ったピッチでフレーズを生成
  • DENSITY:音符の細かさ(密度)を調整
  • OFFSET:フレーズ開始タイミングのずれを指定
  • OCTAVE:ピッチの高さを1オクターブ単位で変更
  • GAP:ノートの長さに相違を持たせる。短いノートと長いノートの混在度合いが変更
  • CYCLE:モチーフが反復する周期を設定

これらパラメーターで完全なランダムではなく、ある程度好み合わせたフレーズ生成を行うことができるため便利です。

音色の変更について

Pilot Pluginのシンセサイザーエンジンは人気のシンセプラグイン”Phase Plant”が採用されています。
単体のインストゥルメントとして遜色がないほど高いクオリティのサウンドプリセットが備わっている点も心強いですね。

プリセットの検索と選択

音色プリセット名をクリックすると、ウィンドウ下段にプリセット一覧が表示されます。

初期状態ではフレーズにマッチしたプリセットのみが表示されます。
「全て」または「特定のプリセット」を表示させたい場合は【RECOMMENDED SOUNDS】をクリックします。
各楽器タイプの選択、【ALL SOUNDS】には240以上のプリセットにアクセス可能です。

予め呼び出したいプリセット名を把握している場合は、【SEARCH】ボックスからテキスト検索を行うこともできます。

音色の調整について

全てのプリセットに共通してボリューム、フィルター、リバーブとディレイが設定可能です。

選択したプリセットによっては、細かな音色設定が表示されるものもあります。
好みに応じた設定変更ができる点も嬉しいポイントですね。

ループ小節数/キー/スケール/コード進行の変更

ウィンドウ左端の【HIDE CHORDS】をクリックすると、画面下段にフレーズの詳細が表されます。

【LENGTH】ではループの長さ、【HALF】は2分の1のBPM、【DOUBLE】は倍のBPMに変更可能です。

現在のスケール表示をクリックすると、別のキーやスケールが変更可能です。

【BANK】と【PRESET】はコード進行を選択する際に使用します。
BANKでは呼び出したいコード進行パターンをジャンルに沿って選択し、PRESETで適用したいコード進行をリストから選択します。
Pilot Pluginどれか一つを変更すると、他プラグインも連動して変更されます。

DAWへのエクスポートについて

各Pilot Pluginで生成したフレーズをからDAWで細かく編集したいという場合も多いでしょう。

その場合、画面右端の【EXPORT MIDI】または【EXPORT AUDIO】をDAWのトラックにドラッグ&ドロップしてエクスポートできます。

インストゥルメントとして使用したい場合

Pilot Pluginには高品質なシンセサイザーエンジンが搭載されており、単体のインストゥルメントとして活用できます。

その場合は【PLAYFROM DAW】をアクティブにすると、Pilot Plugin内で生成されたフレーズは演奏されなくなり、DAW上のMIDI信号のみ発音されます。


AIを利用したプラグインは、DTMの中で今最も製品のリリースが活発なカテゴリーですが、Pilot Pluginはその中でも実用性の点から最も優れた製品の一つと言えるでしょう。
制作に煮詰まってしまった時や、スケッチ段階のアイディア出しなど様々なシーンで活躍できる可能性を感じますので、ぜひお試しいただければと思います。


記事の担当 宮川 智希/Tomoki Miyakawa

宮川 智希

15歳でシンセサイザーの魅力に惹かれDTMを始める。
20歳よりサポートキーボーディストとして大久保伸隆氏(Something Else)を始め多くのステージで活動する傍ら、活動拠点を制作へとシフトする。

その後、音楽制作ユニットL75-3を結成し、同人、商業両面で音楽作家として活動を開始。

2013年より声優原由実氏への楽曲提供を皮切りに、永井朋弥氏(+Plus)楽曲で編曲、映画での劇伴制作、イベント内でのBGM制作と様々な制作の現場に携わる。

同人活動ではVocaloidを用いた楽曲を使用し、“Twilight of Small Planet”がニコニコ動画カテゴリーランキング5位を記録。

その他、docomo Xperia feat. HATSUNE MIKU内オフシャルコンテンツや東京IT新聞などのメディアに掲載される。

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