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Mac Pro 2019 最強最速の28コア その実力をDTM(音楽制作ソフト)で検証

DTMのための音楽機材・ソフト紹介 公開 2020.02.22 更新 2026.07.18
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2019年リリースの28コアMac Pro 2019を使用してDTM制作の実力を検証した記事です。Logic Xでの検証では高負荷のソフトシンセ「SERUM」を30トラック、さらにCPU負荷の高いエフェクトプラグインを適用した状態でも安定動作し、ギター録音も快適に実行できることが確認されました。Studio OneやCubaseとの比較ではLogic Xが最高のパフォーマンスを発揮し、Mac Proの消費電力は1時間約8円という結果が得られています。この記事から、Mac Pro 2019がプロフェッショナルなDTM制作環境において、複数トラックの同時処理と低レイテンシー録音が実現可能であることが理解できます。

最速のMacProをLogic Xで検証

MacPro

2019年後半にリリースされた最強最速の28コア「MacPro」を入手しました。その実力をDTM(音楽制作ソフト)で検証!
2月23日20時よりYouTube生放送で配信していきます。

最強最速の28コア「MacPro」 その実力を検証 動画

YouTube動画への質問と回答の抜粋

いつも勉強になっております。 Mac OS でまだ対応してない音源などあったりするものですか?アップデートに悩んでます。


弊社記事で公開しているソフトは立ち上がる・動作を確認しております。 ソフト面はおおよそ対応してきたように思いますが、オーディオインターフェイスなどのハード機器ではまだ対応していない製品があると聞いております。 そのため、お使いの製品が対応しているかをメーカーWEBサイトで確認する形を強くお勧めいたします。


いつも動画見させて頂いております。ご質問なんですが、Macbook proの最新モデル(CPU最上位モデル メモリ32GB ストレージ1TB)を使い、完パケ状態の曲は作れますか?曲はEDM系、アイドルアニソン系です。容量の大きいプラグインは、外部SSDにインストールします。 これが仮に厳しいとした時、現在使用しているwindows自作PC(AMD Ryzen 7 3700X メモリ48GB)をVEP 7のサーバーとして使用した場合、可能になるものでしょうか? よろしくお願い致します。


ご記載いただきましたMacBook Proで可能と感じました。 仮にトラック数が多くなった場合は、フリーズ機能などを併用すると快適に制作を行うことができます。


MacProのスペック

購入したMacProは以下のスペックです。

このMacについて

  • CPU : 最大の28コアを選択しました
  • メモリ : 最大1.5TB(1500GB)まで増設可能ですが、DTMや動画制作では必要ないと判断し96GBを選択しました
  • グラフィック : DTMにはあまり影響しませんが、動画制作を考慮して最上位のグラフィックボードを選択しました

しばらく使用してみて驚いたことは、本体の静音性です。
どんな高い処理を行なったとしても、過剰にファンが回ることがなく常に静かです。

  • threebodytech 記事中

Logic Xを使用して旧MacProと比較

放送では旧MacProとの比較を行いました。

CPUの監視はMacに付属する「アクティビティモニタ」を使用します。

アクティビティモニター

「アプリケーション」→「ユーティリティ」から立ち上げることができます。

アクティビティモニター CPU

また、アクティビティモニタを長押しすることで、CPUメーターを表示させることが可能です。

CPU

新MacProのCPUは28コアのため、56のメーターが表示されます。

設定

Logicの設定はリアルタイムレコーディングも快適に行えることを想定して「バッファサイズ」を「64サンプル」に設定しました。
リアルタイムレコーディング時のレイテンシーがかなり少ない理想的な値です。
処理スレッド数は全CPUを活かすため最大の「56」を指定しました。

検証内容はソフトシンセの中でもCPU使用率が高い「SERUM」を使用し、SERUM内の設定もユニゾン、エフェクトを多用し更に負荷が高くなる設定としています。
恐らくこの設定の負荷を超えるソフトシンセは少ないという状態です。

CPUメーターを見ながら、このSERUMトラックを複製して増やしていきます。

MacPro比較

旧MacProは10トラック作成した時点でノイズが発生し始めここが限界でした。
レコーディングも試しましたが、ノイズが乗ったり、レイテンシーも出てしまうという厳しい状態です。

比較すると新MacProは強いです。
全く問題なく動作しています。ここから更にトラックを増やしていきます。

MacPro_30トラック

30トラックの状態です。ここまで立ち上がるとはかなり優秀です。

まだいけそうですので、エフェクトプラグインの中でもCPU処理を必要とする「Onone 9」を30トラックに適用しました。
この状態でも動作・再生に全く影響がありません。

更にここからリアルタイムでギターをレコーディングしてみました。
ギターエフェクトもCPU負荷が高めの「AmpliTube 4」を適用しています。

この状態でレイテンシーやノイズも一切なく、快適にレコーディングが行えました。

Guitar_複製_MacPro

バンドサウンドを想定し、このギタートラックを9つ複製(合計10トラック)としても問題なく動作しました。
恐らく、通常の制作を行う中でこれ以上負荷がかかることは少ないと思います。
この状態でも問題なく動作・制作を続けることができる想像を超える優秀な結果でした。

動画内の検証リクエスト

動画コメントでお伝えいただきましたリクエスト内容を検証しましたので、下記に記載します。

Studio One/Cubaseでの検証

同条件でDAWソフトStudio Oneでも検証を行ってみました。

Studio_One MacPro

CPUの使われ方がLogicと異なることがわかります。
挙動は、26トラックを超えたあたりからノイズが発生し、操作が重く、再生も不安定になりました。

次にCubaseです。

Cubase MacPro

トラックを複製していく中で、ノイズ発生などがありましたが、しばらく再生していると安定してきます。
MIDIの再生がズレてしまう場合があり、20トラック前後が安定領域という印象です。

このことから、MacProで最高のパフォーマンスを得ると考えた場合は、Apple純正の「Logic X」が良いという結論となりました。

ソフトシンセ Massive Xを使用して検証

「Massive X」での検証をというリクエストをいただきました。

Massive X

ユニゾン数を最大に設定して試したことろ、確かに重いです。
4トラックが限界で、5トラック目からノイズ・再生エラーが出てしまいます。
CPUは仮想コアが一切働いていない?という感じで、Massive Xの設計にも関係しているのではないかと思われます。

ソフトシンセ Omnisphere 2

ここまではCPUを多用するシンセを検証しましたが、サンプル系音源も「Omnisphere 2」を検証してみます。
サンプル系音源はサウンドの読み込みにより、メモリの使用率が高くなる傾向にありますので、その点も確認していきます。

Omni

上記の負荷が高いソフトシンセと比較してもCPU負荷が軽いため100トラック使用しても余裕でした。

メモリ

メモリの使用状況は、使用する音色プリセットに大きく依存しますが、100トラックで11GBです。
こちらも余裕があります。

消費電力について

MacProは消費電力が高いと言われていますので、どのくらい電力(電気代)がかかるかを検証してみました。

ELPA 簡易電力量計 EC-03EB

計測は「ELPA 簡易電力量計 EC-03EB」を使用します。
上記の重いプロジェクトを再生し続けた結果「1時間あたり約8円」となりました。

MacBookPro 2018年モデルは「1時間あたり約0.5円」
ドライヤーをMAXで使用した際は「1時間あたり約26円」となりましたので、MacProの「1時間あたり約8円」というのは高めですね。

以上が今回の検証内容となります。

よくある質問

Q1. Mac Pro 2019の28コアは、DTM制作で本当に必要ですか?

記事の検証では、複数のCPU負荷が高いソフトシンセとエフェクトを同時使用する場合、28コアのパフォーマンスが活躍することが確認されています。通常の制作範囲では余裕のある処理が可能になります。

Q2. Logic X以外のDAWソフト(Studio OneやCubase)では、Mac Pro 2019の性能を引き出せないのですか?

検証結果によると、Studio Oneは26トラック、Cubaseは20トラック前後が安定領域であり、Logic Xの方がMac Proの28コアを効率的に活用できるDAWソフトとして結論づけられています。

Q3. Mac Pro 2019の消費電力は高いと聞きますが、実際の電気代はどのくらいですか?

重いプロジェクトを連続再生した場合、1時間あたり約8円の電力消費となります。MacBook Pro 2018年モデルの約0.5円と比較するとやや高めですが、ドライヤーの約26円と比較すれば相対的には経済的な範囲です。

Q4. Omnisphere 2などのサンプル系音源は、Mac Pro 2019でどのくらい使用できますか?

検証では100トラック使用しても余裕で動作し、メモリ使用量も11GB程度に抑えられています。CPU負荷が軽いサンプル系音源はMac Proの得意分野です。

Q5. リアルタイムレコーディングでレイテンシーやノイズが発生しないようにするには、どのような設定が必要ですか?

記事ではバッファサイズを「64サンプル」に設定し、処理スレッド数をCPUの最大値である「56」に指定することで、レイテンシーを最小限に抑えた理想的なリアルタイム録音環境を実現しています。

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